2022/04/11

4/11 雑記

ただ、生きていること、生きていることの毎日は、何となく滑稽で面白い。つまらぬことも、撫で廻していると面白い。平凡な草でも木でも、よく見ていると面白い。水の流れ、雲の流れ、子供の顔、とりどりに面白い。だが、そんなことを面白がって書いたとて、他人に見せたとて、どうにもなるまい−−そんな気持ちだ。(「五年」)

尾崎一雄/荻原魚雷(編)『新編 暇な老人』(中公文庫)を少しずつ読んでいる。ピンとくるもの、こないもの、それぞれに面白い。時間の流れかたが心地よい。冒頭に置かれた短編「五年」を締めるこの数行が、本書の編まれた意図を語っているように感じる。

今日で「上高地行」までたどり着いた。ゆっくり、読んでいく。

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