2019/07/12

『夜の木』(8刷)



今年も届きました。インド発の絵画集『夜の木』の8刷目。
都度変わる表紙画に選ばれたのは「永遠の美しい愛」、おごそかな雰囲気をたたえます。ビニールの封を解けば、あふれ出すインクの香り。他のどれにも似ていない、黒。夜の表情。それぞれの木がもつ物語。ゆっくり味わって頂ければ、さいわいです。

販売価格は3456円(税込)。封入の「夜の木通信」も7号目。吉祥寺の小さな出版社「タムラ堂」で年に一度、コツコツ発行されてます。

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『夜の木』
シャーム/バーイー/ウルヴェーティ 青木恵都   
定価:3456円(税込)

2008のボローニャ・ブックフェアで絶賛され、ラガッツィ賞(ニューホライズン部門)に輝いたインドの絵本The Night Life of Treesの日本語版が2012年7月にタムラ堂より出版されました。
(右の画像は6刷の表紙。版ごとに表紙の絵柄が変わります。)

世界中で注目されたこの絵本は、中央インド出身のゴンド民族の最高のアーティスト、シャーム、バーイー、ウルヴェーティの3人によって描かれた木をめぐる神話的な世界です。
 
夜になるとその本性を現すという聖なる木。人々から畏れられ、また崇められている木。神が住むと言われる木。そのような木々が、ページを繰るたびに目を見張る美しさで次々と姿を現します。プリミティブでありながら洗練され、繊細でしかも力強く美しい世界です。

全てがハンドメイドという画期的な絵本。手漉き紙に、シルクスクリーンで一枚ずつ刷られ、製本は手製本。インドのチェンナイ郊外の工房で、一冊ずつ丁寧に仕上げられました、まさに工芸品とも言うべき絵本(シリアル・ナンバー入り)。ずっと手元においていつまでも眺めていたい一冊です。

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