2014/07/28

夜間飛行


“サン=テグジュペリの文学作品である『夜間飛行』の作中で、夜間飛行事業を監督するリヴィエールは、未踏の夜空を制するために危険な航路を切り開いて行く。私達は考える。筑波にひとつの音楽シーンを生み出すことは出来ないだろうかと。”

意気盛んなフライヤーが届きました。PEOPLEのご近所、筑波大のジャズ研が主宰する「夜間飛行」というイベントです。
若い人がこういう試みをするってのは本当に嬉しい。借り物の場づくりでなく、自らの内から沸き上がる熱に任せて企画を立てる。
そう、イベントってそういうもんだよ! とボクは膝をはげしく打ちました。音楽でも文化でも、シーンは自分たちでつくるもの。そう信じているからです。いきなり成功を求めなくていい。ほんの十分、いや、数秒でもいい。「こんな風景が見たかった!」という感動を覚えること。それに全身で興奮すること。そんな一瞬があれば、次に繋がる火種が生まれるはずだし、冷めてなんかはいられないはず。まだまだやれる! と自然に企画が生まれていくと思っているんです。

次の日曜、8月3日。天久保のOctBASSで開催です。
PEOPLEは「夜間飛行」を応援しています。

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「このイベントと、このプロジェクトについて」

『Vol de nuit』は、筑波大学ジャズ愛好会のOBを中心とした音楽プロジェクトです。
現代では、各地でジャズ・フェスティバルやジャズ・イベントが開催されています。そして、それらの多くは伝統的な「ジャズらしいジャズ」が演奏されます。ジャズという音楽が受け継がれてゆくことは素晴らしいことですが、私達はそこにある野心を抱きました。本場のコンテンポラリー・ジャズを、この筑波で自分たちなりに聴かせたいという強い思いです。

この挑戦には、筑波のフリージャズとのゆかりも、その適した土壌を作り上げたと言えます。過去、筑波には「渋さ知らズ」「大友良英」「山下洋輔」などが訪れており、名演を響かせました。ニューヨークではムーブメントを超えて定着したコンテンポラリー・ジャズ。私達はそれを筑波のジャズシーンに輸入したいと考えました。

イベントでは「新しいジャズ」の体験をお楽しみください。

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