2024/08/11

8/11 店日誌

8月11日、日曜日。ひさびさに顔を出したのは、ハードコア・バンド「TRUE FIGHT」のヴォーカリスト、ヤジマくん。40何箇所をまわるツアーの真っ只中とのことで、今日は西荻、明日は甲府でライブがあるらしい(間違ってたら、ゴメン)。会うたびにまっすぐ熱くパンクシーンの現状、展望について語ってくれる。スケートボードやハードコア/パンクを軽々しく、オモチャのように扱う人が多いなか、彼のような当事者の声に触れると背筋がのびる。遠からず、何かをいっしょにできたらいいね! そう声をかけあって、気持ちよく送り出す。

その後はまるで数珠つなぎ。ヤジマくんとの会話にもでたTURNSTILEの来日公演、鹿島アントラーズの現状などを別のお客さん、ヲリヲリ器の新田と話す。

交通機関が発達し過ぎたこの街は、その交通機関の地図によってこちらの道筋と行動を縛る。(…)レールを無視して好きなように歩けば自由が得られて電車代も浮く。この混み入った街ならではの自由だ。自由を奪う街から自由を奪い返したければ、シノゴノ言わずに歩けばいい。(吉田篤弘)

吉田篤弘『木挽町月光夜咄』はぐねぐねとうねる変わった本だった。歩行と思考、執筆と生活が並行しているエッセイ集。よく知られた著者の珍しくもない本なのだけど、読み応えは、どうにも奇妙。読むほど、吉田篤弘に興味が増していった。

さあさあ、今日は何を読もうかな。どんな本が届くかな。できるだけ静かに過ごしたい。

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