2024/04/05

『電脳カフェのための音楽』(LP)

「来なかった人も重要。(中略)何かが起こっていたらしい、と後で知る。そのイメージから全然別のものが出てくる可能性がある」

高橋悠治/藤枝守『電脳カフェのための音楽』が届きました。
この作品を紹介するには、リリース元のEm Recordsの言葉を借りるほかない。「本作は1991年9月にアールヴィヴァン(西武)運営のスペースで高橋悠治が企画したイベント「池袋電脳カフェ」のために制作された幻のカセットの復刻である。これは高橋悠治と藤枝守のマックを用いたコンピューターシステムの共演で、柴田南雄宅で櫻井卓の手により録音。高橋がマックでコントロールしたサンプリング音源と藤枝がMAXで操作した音響システムおよびFM音源が交錯するほぼ意味不明の音塊が収録された」。

「開催時の怪しい雰囲気の再現を試みる特殊仕様」という言葉のとおり、ジャケットからして手が込んでいる。「電子機器用IC基板(本物)とオリジナル・カセットインデックスの複製をジャケットに貼り付け」たレコードは他にないはず。解説は日本の電子音楽の泰斗、川崎弘二。

販売価格は3630円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

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