2024/04/28

『小さき者たちへ』

遠くの国で続く凄惨な戦争と、あいも変わらず続いてく日常。矛盾だらけでなにもできない自分。葛藤を重ね、無力感に身悶えし、それらを振り払わず思考し続けた先に放たれた、誠実で正直な言葉達。

夕暮宇宙船『小さき者たちへ』が届きました。
2018年の入荷以来、ながく確かに売れ続けている小野寺伝助『クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書』と続編の『クソみたいな世界で抗うためのパンク的読書』、しいねはるか『未知を放つ』を出版してきた地下BOOKSの最新刊。2023年10月にはじまったイスラエルによるパレスチナへの攻撃。それを受けての報道、反対行動、連帯への意思表示……などの声が飛び交う世界に生きるひとりの人。父親と祖母、犬との暮らし。答えのない自問自答を繰り返す著者の暮らしを描いた漫画作品。

「国家 為政者 資本家 大企業 これ以上 彼らを 私たちを 巻き込まないで 奪わないで 殺さないで どうか」という実感のこもったモノローグに胸を打たれて、本を置きました。地味かもしれないけど、とてもいい本だと思います。

販売価格は1100円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

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