2024/01/21

『路上の抵抗誌』(創刊号)

私たちがもつのはただ一つの路上空間ではない。つねにすでに、一人に複数の路上空間がある。昼なのか夜なのか、夏なのか冬なのか、あるいはその日の気分、体調、服装、所持金の多寡、そういった諸々も要素によっても路上空間は姿を変える。つまり無限だ。/それらはときに、いやつねに、交差している。私だけの部屋は存在しても、私だけの路上空間は存在しない。(「路上空間と歩行の思想」)

『路上の抵抗誌』が届きました。
筑波大学の大学院生、上田由至さんが編集人をつとめる自主制作の雑誌の創刊号、特集テーマは「路上空間を歩くこと」。これが、まあ! こんな記事や論考を読みたかったものばかり! といった誌面なのだ。記事の一部を抜粋して並べてみると「路上の詩学と環境詩学的歩行」「宇宙散歩考」「東京から愛知まで歩いてみて」「リヨンの道のにぎやかさ」「そこに在る、食と人の路上」「感情的な散歩 散歩的な感情」。その他、連載や映画評、書評などのコラムページもあり。

販売価格は1320円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

0 件のコメント:

コメントを投稿