東京は阿佐ヶ谷の古書コンコ堂と申します。古本屋です。
今年は不穏な社会情勢の影響で、気を抜くと気持ちが塞いでしまいがちな一年でした。
店の方も年始から厄年か大殺界なのかと思うくらいろくでもないことの連続で、うち一つは警察沙汰にまでなり本当に最悪だった…。売上も相変わらずの安定した超低空飛行。店の売上だけだったらそろそろ店を閉めた方がいいかもな、という感じです…。
ただ買取は前よりは減ってはいるものの、相変わらず好調なのがありがたい。古本屋は買取さえあればなんとかなる! こんなにいい本を売ってくれる方がたくさんいるんだったら、本を買う人がもう少しいてくれてもいいような気もするのですが…。
はい!暗い話は以上!!
本題の「今年の振り返り」ですが、なんといっても突然訪れたクラシックブームにつきる。
大量に買取したレコードの中にあった何枚かをなんとなく聞いてみたら、あれよあれよとハマり夢中になってしまいました。全く興味なかったのに自分でもびっくり。その結果、レコードが死ぬほど増えていく…。どこに行ってもクラシックは捨て値で売られてるので、買えて買えてしょうがない。そこはブルーオーシャン(うっとり)。
来年はコンサートに行ってみたいです。
●そんな私が今年熟読したクラシック本4冊
・『古くて素敵なクラシック・レコードたち』『更に古くて素敵なクラシック・レコードたち』村上春樹(文藝春秋)
まだクラシックに興味ない時にブックオフで見つけて、なんとなく購入して持っていた。まさか後にバイブルのように読み漁るようになるとは!とりあえず買っとくというのは重要です。大事なことなのでもう一度言います。【とりあえず買っとくというのは重要です】。「ブックオフで買った」というと怒られそうだけど、「更に〜」の方は新刊で買ったので許してください。これをパラパラしてると無限にレコードが欲しくなる悪魔の書。
・『面白いほどわかる!クラシック入門』松本大介(青弓社)
とにかく楽しく分かりやすくて、ホントおすすめ!何も知らなかった私のようなド素人にも、やさしくクラシックの世界を教えてくれる先生のような本です。読みすぎてクタクタになってしまった。
・『西方の音-音楽随想』五味康祐(中公文庫)
剣豪小説で有名な(読んだことないですが…)五味先生のクラシック/オーディオ・エッセイ集。とくにオーディオ方面の狂いっぷりがすごい。昭和の作家先生の豪快な暮らしぶりも窺えて面白い。真夏に京都のホテルで読んだ。
新たに興味が広がると読む本の幅も広がりますよね。いや〜読書って本当に楽しいですね。夢中になれることがあると人生楽しいですね。
そんなわけで、いま現在(12/30)実家に帰省中のためスマホでこれを打っておりまして、乱筆乱文スタイルで失礼しました。植田さん、もし次があるならはもうちょい早めに依頼してください…。
2024年もよろしくお願いします。戦争反対!!
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