2023/05/25

『失点イン・ザ・パーク』

酒に溺れ、女に溺れ、自堕落になってゆく。それはあまりにありきたりで時代遅れに思えた。どこかで聞いたような話の二番煎じをなぜ繰り返すのか。

ECD『失点イン・ザ・パーク』が届きました。
2005年に刊行された、ECDの小説家デビュー作。淡々とした文体で「一生遊んで暮らせる人生。誰でも一度は夢見ることだろう。この三年間の自分はそれに近かった。その結果がアル中である」と書かれる作品は他にない。そして、この後に続く文章がリアルで、より本質的である。2000年代に書かれた私小説の傑作のひとつ。

販売価格は1430円(税込)。出版社の蔵出し在庫(デッドストック)のため、再入荷予定はなし。

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