2023/02/09

『喫茶店のディスクール』


SNSとグルメサイト、クラウドファウンディングとポイントカードに骨抜きにされた消費者万能の暗黒時代に模索する「いい店」の条件。

オオヤミノル『喫茶店のディスクール』が届きました。
まず、タイトルにある「ディスクール」の意味をひもとくと「言語による表現。特に思想や文学の分野で使われる言葉」とある。そのまま受け止めて意訳すれば「喫茶店の哲学」。なぜ、人が店を開いて珈琲を淹れ、他者に提供しているのか。どういう理由で、その行為に貨幣が支払われるのか。どうして、その交換が成り立つのか。そんな問いに対して、オオヤミノル流に応答した本。

帯の惹句にある「自身の迷走を振り返りつつ、犬の目線で語る、経済、仕事、メディアにコミュニティ」の部分に照応するコラムが6つ。まず、そこから読むのもよし。6つの論考を順番に読み込んでいくのも、あり。ひと息に吸い込まず、ゆっくり、書かれた文字を追ってほしい。

販売価格は1870円(税込)。前著『珈琲の建設』の新装版も同時入荷。

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