2023/01/04

natunatunaが2022年を振り返る

2022年を振り返る。

わたしは絵描きをしながら
センキヤ音楽室という埼玉県東川口にある、senkiyaののCDコーナーの管理をしています。毎週火曜日に茨城から埼玉へ出向いては、CDを並べたり紹介したり。

サブスクで音楽を聴くことが当たり前になった近年、

CDという文化はもう終わり
CDなんてもう聴かない

そんなことを口にしたり、聞いたりした方も多いかもしれないけど、2022は本当にたくさんの面白い作品が生まれた一年だったなと思います。
取り扱いしたい作品がぐぐっと増えた一年でした。モノとして美しい作品もたくさんあったなあと思います。センキヤ音楽室に足を運ぶ回数も自然と増えました。

というわけで毎月の入荷の一部作品についてちょっと振り返ってみます。

センキヤ音楽室は新譜以外も常にいれていきたいので発売されたタイミングよりも少し遅れて入荷することも多いです。

個人的にはやっぱりCD大好きです。
まだまだ良いものを作る方がいるなら、売る場所をしっかりと大切に育てていきたいです。

CDをお店でラジカセでかけていたときの、通りがかりのおばさまのひとことが忘れられない!
「わ、CD、懐かしい〜!アナログね〜!」

デジタルです。
ではどうぞ!

1月
ケバブジョンソンのアルバムが、全種類入荷しました!
ちょっとした夢でしたー!全部試聴出来るので是非聴いてみてください。かっこいいぞー!!

2月
トウヤマタケオさんの最新作「四辺は森として」入荷しました。タイトルは「あたりはしんとして」と読むそうです。
聴けば聴くほど、その心の静かな場所を広げることができるというか。

3月
鹿児島のラッパー、泰尊の4枚目のアルバムが入りました。タイトルはフェリベトゥンラ。ネパール語で「また逢いましょう」なんだってさ。出逢いと別れを繰り返して旅を続けている泰尊さんらしいなあ。

4月
東郷清丸さんの作品一気に入荷しました。
(余生III、ラバ区、日誌)
余生Ⅲを聴いて、あまりにもそこに前からいたような佇まいの音楽に、ほっとしたり、ぐっときたり。作品を聴いているんだけどそのことを忘れさせるくらい、そこに音楽がある、いる。

5月
NRQ/こもん
NRQの待望の5th album、ついに Sweet Dreams Press より発売です。
何を書いても蛇足になりそう。最高にかっこいいアルバムだなと思います。やっぱりNRQはすごい。もうそれに尽きる、なんかごちゃごちゃ言えない!!

6月
たゆたう20周年!?の噂を目にして、たゆたうコーナーを充実させました。
なんというんだろ、ちょっと地面から浮いてそうなお二人。キレッキレでフワッフワ。こんな世の中だからこそぜひ体感してほしい。心躍るし、空も泳げそう。どうぞっ!!

7月
最高にかっこいいレコード入荷のお知らせ。
てあしくちびる/ARAMASHI
これまでの3枚のアルバムから選りすぐった全9曲収録編集盤をアナログリリース。
どうぞこの機会に。センキヤ音楽室、全作品揃ってます、CD派の人はこちらをどうぞ

8月
宮田岳さんの1stアルバム「ゆりかご」、センキヤ音楽室に入荷しました。
音楽って作品だった。というのを、改めて感じさせられた気がするし、これをさらに理解するために、音楽への理解を深めたい、という気持ちになってます。

9月
0点/ウラオモテ
二人の声が、まっすぐであればあるほど、そのシンプルなメロディにのって、歌詞がやさしく、時に残酷にひりひり染みる。でも決して嫌じゃない刺激。歳を重ねながら、ひとつひとつ口ずさみながら、この世を彷徨うのもわるくないなと思った。

9月もう1作
新譜入荷しました。

原田茶飯事/橇
いやあ、すごいアルバムが出ました。
言葉の魔法を、ちょっと独自の方法で使っていてああ、日本語の歌詞つまらん、と思っている人に是非聴かせたい。こんなにも音楽にうまくのっかって、ユーモアを携えないはずの単語にユーモアを着せて、イメージの広がりの限界を軽くぶっ壊してくる。

11月

素晴らしい2作が同じ日に入荷。

しょうにゅうどう/ほろほろ
待望の初音源!いや、本当に本当におめでたい!!
歌詞を見る。そこに広がる平熱に耳からはいることばの熱を知る。音は感情なのだなと思う。お二人の声は素晴らしい。

11月、もう一枚

あかるいくらい / 浮
Sweet Dreams Pressよりリリース、
音楽って、基本人がつくるものなはずなんだけど、このアルバムの美しさが、人が工夫してつくることのできる美しさよりももっと繊細で
それでいてもっとおおらかで。
ジャケットの写真はじめ装丁も大変素晴らしく、どうか手元で急いで歩く足を止めて、じっくり味わってほしい。

12月
角田波健太 / Aleatório
名古屋ブラジルコーヒーの店主、このアルバムもいろんな方が絶賛してましたが、当初は配信限定だったので、聴きたいなーと思いつつ横目で見てました。ある日CDもやっぱり作るとの投稿をみて、まず自分の分を買わせていただきました。これが、すんごく面白かった。いつかまたライブに足を運びたい。

12月もう一枚
伴瀬朝彦 / 浮浪便
伴瀬音楽の最新型、て、帯に書いてありましたが、やっぱり素晴らしく、同世代にこんな作品作れてしまうかたがいるんだなあ、と、毎度痺れます。この作品がこうしてこの時代に形をもって生み出されるのがわたしは嬉しい、としみじみと。

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