美術でも文学でも音楽でも、他人の評価ではなくて、自分でドアを開けてみないと、経験は積み上げられない。そうやって成功と失敗を繰り返しているうちに、いつにまにか、自分が「いい」と思ったものは、だれがなんと言おうと、いいと言い切れる日がやってくる。(問1.「本作りって、なにから始めればいいでしょう?」)
都築響一『圏外編集者』が届きました。
俺はこの本を売りたい! なにか、おすすめの本はありますか? って質問には毎度困ってしまうのだけれど、本書を仕入れられたからには迷わずに薦める。この本を読みなさい。2015年の単行本刊行時にガツーンと頭を叩かれたまま、影響は今も消えていない。「検索で簡単に見つかるものは、ようするにだれかがすでにやってるってことだ」って誰も、こんなこと言ってくれないぜ。
文庫版へのあとがき以外は加筆も修正もなし。7年前より値段もサイズも手にしやすくなった。道具として、より優れたものになったと思う。この本を読んで得た力、発想をそれぞれのやり方で発揮してほしい。
販売価格は924円(税込)。間借り中の〈平凡〉でも購入可能! 迷っているなら、読んでくれ。
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