HAPPFAT『MELT 3』が届きました。
コーヒーの焙煎士(名義は〈KOKUA COFFEE ISLAND〉、もうすぐ実店舗開店とのこと!)でもあるDJ、HAPPFATの夏ミックス・シリーズ『MELT』の最新作。これまで以上にメロウでアーシー、午後のコーヒータイムを思わせる序盤から徐々にリズムがはずんでくる展開は、気ままな散歩のような軽やかさ。暮らしのさまざまな局面で鳴らしてみてほしいです。
販売価格は1870円(税込)。カセットテープ『DAY&NIGHT』は在庫わずか。
HAPPFAT『MELT 3』が届きました。
コーヒーの焙煎士(名義は〈KOKUA COFFEE ISLAND〉、もうすぐ実店舗開店とのこと!)でもあるDJ、HAPPFATの夏ミックス・シリーズ『MELT』の最新作。これまで以上にメロウでアーシー、午後のコーヒータイムを思わせる序盤から徐々にリズムがはずんでくる展開は、気ままな散歩のような軽やかさ。暮らしのさまざまな局面で鳴らしてみてほしいです。
販売価格は1870円(税込)。カセットテープ『DAY&NIGHT』は在庫わずか。
商業/インディを問わず「雑誌」と言われて思い描くイメージは千差万別。『つくづく』とは、自由研究を発表する場であると同時に、編集人であるぼくが思い描く「雑誌」を体現するための場である。
『つくづく別冊② 自由研究の経過報告』が届きました。
当店で扱ってきた雑誌『つくづく』関連号(『つくづく』vol.1、『自家中毒』、タオルブック(vol.6.)、セルフカバー(vol.8)、カメラブック(vol.37)、『つくづく別冊① トークショウ・スペシャル』)は全て編集者・金井タオルの自由研究から発想が生まれ、編まれたもの。正直、一体なんなんだ! と感じる方へのガイド本として制作されたのが本書です。副題(?)は「おかしな雑誌のつくりかた」。
比較的、距離の近い自分ですら読んでいてもどかしい。本質に近づく気配を見せたら駄洒落でごまかす。うねうね、ぐるぐる、曲がったり回りながら筆を進めていくこの感じ。他に似たものはないんじゃないかな。「積読の100冊」、これは金井さんの発明と言ってもいいと思います。
販売価格は1100円(税込)。この後に控えているのが『最新号』。何のこっちゃ、わからない。
5月31日、火曜日。ここ10年ほどだろうか、SNS等でよく見かける街案内みたいなものを素直に受け入れられない。「○○○なら、×××に行くべき!」とか「□□□から○○○に流れるといい」とか言ってしまうのって、不自由だなーって感じてしまう。他者から与えられる手がかりは少ない方がいいんじゃないかな。
みんな、好きに歩けばいい。出かけた先で迷ったり、時間を浪費することはそれなりに貴重なのだ。なんとなくピンときたり、気になった道を行く経験を積み重ねていかないと、自分なりの選択なんていつまで経っても出来やしない。
人それぞれのペースで、歩いて、迷う。自分なりに時間をつかう。そういうことが当たり前になったらいいなあと思う。先人が辿った点をなぞっていくなんて、ただの確認行為でしかないもんね。
長かった5月も最終日。いつも通りに営業中。
土曜日の突発的宴会、日曜日のトーク・イベントとその後の打ち上げ。さすがに疲れた。電車に乗って街に出ることなど考えられない。映画館まで行く余裕もない。今日は家と店周辺で静かに過ごすことにする。
午前中、店で昨晩の片付け、整理をしていると両隣の店主も開店準備、簡単な掃除をしている。美容室〈街の中〉の陽介さん、〈千年一日珈琲焙煎所 CAFE〉の土田くんに挨拶をして立ち話。こういうやり取りが当たり前にできて、嬉しい。
昼食後、昼寝をしたり草取りをしたり、ゆっくりする。夕方前に店に来て、買い取った本の値付けをしていると荷物が届く。同世代の盟友的編集者・金井タオルのつくった『つくづく別冊② おかしな雑誌のつくりかた』。妙な範型(たて長)。今回もきっと面白い。明日以降、しっかり紹介するつもり。
さて、これから「小島武展」の搬出だ。
5月29日、日曜日。二日酔い明け、サクレを食べると調子がいい。そんなことを書いたのは、一昨年の9月。子供の頃から馴染みのあるアイスではあったけど、ここまで美味いと感じるようになるとは思わなかった(ライム味、オススメです)。
それにしても昨日はよく呑んだ。〈オクラ印〉のヒデさん、自転車の整備を頼んでいる〈ヨシ・サイクル〉のヨシオさん、声のデカいテンペーさん、隣の店長やなじみの友人、たまたま居合わせたお客さんも加わってにぎやかだった。まあ、たまにはあんな時間があってもいい。
今日はイベント開催のため、16時半までの短縮営業! お気軽にご来店あれ!
ムンビア・イ・スス・カンデローソス、i-dip等で活躍するフルート/サックス奏者、藤枝伸介が名手を率いて放つクレオール・ダンス・ミュージック。ヨーロッパのクラブ・シーンを賑わせてきたフレンチ・カリビアン~ズーク・リヴァイヴァルに呼応したサウンドが、いよいよ東京から出現!
SINSUKE FUJIEDA GROUP『μtation/Caravan』が届きました。
当店の盟友的独立レーベル〈オクラ印〉の最新作! バンドを率いる藤枝伸介が奏でるフルートの響きが印象的なA面「μtation」は浮遊間のあるトロピカル・ダンス・チューン。テナー・サックスのブロウが黒く、深く鳴るB面「Caravan」はスケールの大きさを感じさせるオリエンタル・ジャズ。重量感のある7インチ・シングルです。
販売価格は1870円(税込)。ジャケット画は河合浩、デザインは出田祥蔵。
5月27日、金曜日。ちょっとした拍子で、しばらく見るのを止めていた某レコード店のオンライン・ストアを開いてしまった。これも、あれも、欲しい。気がつくとカートの中には数枚のレコード、カセットテープ。少しだけ量を調整して注文を確定した。代金は銀行に振り込んだ。今日か明日にでも、届くだろう。
間借りしている〈平凡〉を通して、キャッシュレス決済、クレジット支払でのお金の動き方にはじめて触れた。上手く出来ているナァと感心はするが、どうも腑に落ちない。理屈としては受け入れているのだけれど。
「借金は好きではありません」とビリーは言う。
書きながら考えているうちに思い出したのが、昨年読んだ、ベン・ファウンテン(上岡伸雄・訳)『ビリー・リンの永遠の一日』でのやり取り。もう一回読みたい。クレジット社会を負債循環社会というと大袈裟なのか。どうなのか。
明日、明後日は真夏日の予報。半袖短パンで出かけたい。
波音が響くサンライズからバウンシーなデイタイム、そしてぐっとダークトーンなナイトタイムまで"DAYとNIGHT"の明暗コントラストを合計90分というTAPEならではの長尺のストーリーで楽しませてくれる。
HAPPFAT『DAY&NIGHT』(TAPE)が届きました。
4月24日に開催した「PEOPLE’S PARK」でのプレイ、ご本人のキャラクターとで多くの方の心を掴んだDJ、HAPPFATの新作は「KAIKOO」レーベルからリリースされたヒップホップ・ミックス! 「海辺のヒップホップ・リラクゼーション」をテーマに編まれたファニーでメロウ、グルーヴィーな選曲をお楽しみください。
販売価格は2200円(税込)。ダウンロード・コード付き。
5月26日、木曜日。じわり、じわりと湿度が高くなってきた。人生初のアロハシャツを買ったのは去年の6月26日。着ているときの気分の良さがクセになって、夏のうちに3着も買ってしまった。今年は黄色、橙色のような柔らかめの色合いのアロハが着たい。ちょうどいいサイズ、柄を求めて〈古着屋may〉に通う頻度が高くなりそうだ。
間借りしているオンライン・ストア〈平凡〉での買い物はもちろん、わたくし植田宛てのメールが窓口のネット通販も受付中! お探しのもの、お求めのものがあれば、お気軽にお声がけを!
今日、明日は15時開店。いつも通り、のんびりやってます。
サンプラーキーボードRoland W-30を叩いてラップするスタイルは、正にアコギ弾き語りスタイルのHiphop版そのものであり、彼史上最もシンプルかつ鋭い内容に自他共に「これを超えることは不可能」と言わしめたアルバムでもある。
ECD『失点 in the park』(LP)が届きました。
2003年の自主制作盤と同じく「スペクタクル社会」「反戦」と書かれた文字が目立つ公衆便所。このジャケットが持つ意味、意義は19年経った今、どんな風に変化したのだろうか。ECDが自力で吹き込んだ8曲を33回転のレコード2枚に刻み込んだ完全限定盤! シリアルナンバー付き。
販売価格は5940円(税込)。少数入荷のため、通販・取置きは不可。ご了承ください。
5月25日、水曜日。日が暮れて、店内の灯りにつられて虫が入ってこないようにドアを閉める。そうなってから、急に若者5人組がやってくる。友人2人がそれぞれ、同時に遊びに来る。18時半過ぎの店に自分を入れて、8人がいる状態。それだけで蒸し暑い。じわーり汗が滲むような湿度を感じる。(自分を含め)もれなくマスクを着用しているので、息苦しくもあり余計に不快だ。
若者たちに声をかければ快く返事をしてくれる。何よりしっかり買い物をしてくれた(ここが大事!)。嫌な気持ちは湧き上がらなかったけど、どうにも疲れた。つい、缶ビールを飲んでしまった。ああ、まったく。店ってのは不測の事態ばかりである。
今日、明日、明後日は15時開店! なんだかんだ元気にやってます。
5月24日、火曜日。ここ最近よく聴いているのは、ラブワンダーランド『HAPPY DAYS 2nd demo E.P. +3』、ブレンダ・レイ『WALATTA』と『D’Ya Hear Me!:Naffi Years,1979−83』。それに加えて、友人たちのユニット「SAMIZDAT SKOOL」が送ってくれたパンク・ミュージック100%の2枚組コンピ! 愛と熱のこもった手作り音源(CD-R)。こうしたものに触れると元気が出る。
今日も書籍、音源に入荷あり! 通販などのお問い合わせはお気軽に!
5月22日、日曜日。雲のすきまから陽光が差し始めた午前中、ジョナサン・エドワーズ「イッツ・ア・ビューティフルデイ」に針を落とす。週末の空気にぴったり合う。耳に音が入ってくるだけでなく、肌から音楽を吸引しているようだ。血流がよくなる気さえする。思い立って、北山耕平『自然のレッスン』(ちくま文庫)を手に取る。
これこそが病気をなおす魔法のひとつ。気分をよくしてくれる音楽をえらんで聴きましょう。きっと健康からくる生き生きとした感じを自分のものにできるはずです。(音楽は内側からあなたを癒す」)
そうだ、まさしくこの感じ。もう一つ、思い出したのは「クレジット・カードで買い物をするといつまでも退屈でつまらない仕事をして働いていなくてならなくなります」(「クレジット・カードを使うときに決して言われないこと」)。これは直裁な表現だ。ここに真理があるか、どうかは読み手がその後に過ごす時間次第なのだと思う。
今日はイベント開催のため16時半頃までの営業! お早めにご来店ください。
金持ちを相手に高値で取引するようなビジネスは面倒くさいし、お金にふりまわされるライフスタイルは好きではない。(略)コミュニティーのなかで地域の仲間たちと音楽と関わっているほうが気持ちがいい。−エリック・イサークソン(「アナログムーブメントの静かな震源地」)
5月21日、土曜日。友人からの通信をきっかけに『Spectator』34号、「ポートランドの小商い」特集(現在、版元・店頭ともに品切れ)のインタビューを読み返した。話し手は〈ミシシッピ・レコード〉店主のエリック・イサークソン。5ページ足らずの短い記事なのだけれど、共感する部分が多い。「店の家賃が払えて食べていければそれでいいよ」とか「ウェブに書き込まれた情報を丸呑みにしないで、実際に来店して自分の眼で店を理解してほしい」だとか。
自分も去勢を張ることなく、身の丈で商売を続けていきたい。人や店の幸福、充実の度合いをはかる物差しは一つではない。安易に数値化できないものだったり、言語化しづらい抽象的な感覚こそ、大事にしたい。
新刊、古本ともに入れ替わりが増えてきている、ここ最近。面白い音楽との出会いも増えている。明確な目的がなくても、なんとなく気が向いたときに気軽に足を運んでほしい。
今日、明日は13時開店! 明日22日(日)はトークイベント開催のため、短縮営業。
5月20日、金曜日。間借りしているオンライン・ストア〈平凡〉で何かしらを購入してくれる人がいて、嬉しいかぎり。各人とやり取りしてみて気が付いたのは、オンライン・ストアとネット通販ってのは別物だってこと。これまで自分がやっていたのは後者、ネット通販。ブログかツイッターに上げたものからメールで商品を選んでもらい、指定の口座に振り込んでもらう。入金確認後に発送。購入までに少なくとも3アクションを伴う。
前者、オンライン・ストアはほぼキャッシュレス決済。最小限の実動で品物を手にできる。入金も出金もその日の翌月末となる。世の中にそんな換金タームがあったとは知らなかった。自分は前時代的な速度感で生きているのだと痛感した。
ここで、どちらが良いと主張するつもりはまったくない。これからもネット通販は続けていくし、オンライン・ストア〈平凡〉も品揃えの工夫をしつつ、楽しんでいこうと思っている(間借りさせてもらえるうちは)。
今日も書籍、音源に入荷あり。些細なことでも、お問合せはお気軽に。
ずーっと次の日曜日を待ってるみたいな、半径500メートルで過ごす日々。出かける先といえばパン屋と保育園の送り迎えと、公園くらい。だけど、拾ったどんぐりに、台風の気配に、梅の花の蕾に、ワクワクすることだってある、決して退屈ではない生活。
安藤明子とファミリーロマンス『次の日曜日』が届きました。
キュートかつチープな音、個性的でつよい声。なんてことのない日常を描く歌詞。どこにでもいそうで、探すとなかなか見つからない、こういう歌い手。当たり前の顔してるけど、けっこう特別なんじゃないかなあ。音楽が暮らしと共にある、ステイホーム録音作。
販売価格は1980円(税込)。京都の書店〈誠光社〉からのリリース。
5月19日、木曜日。アァ! 小さなカップ一杯、一口分でいいから生ビールが飲みたい! こんな湿度の真っ昼間は缶ビールじゃない方がいい。そんなことを並びの居酒屋〈わかたろう〉の若葉さんに話していたら、生樽が暴発(入れ替え時)したらしく、グラス半分くらいの生ビールにありつけてしまった。迷わず一気飲み!身体がこれを待っていた! という感じ。
その直前、ほぼ同時にやってきた〈千年一日珈琲焙煎所 CAFE〉のホットコーヒーをどうやって飲もうか思案している。少し時間を置こうと思う。
昨日入荷した、独立系旅雑誌『LOCKET』5号にすぐ反応があって、嬉しい。当店はもちろん、間借り中のオンライン・ストア〈平凡〉でも購入可能。気になるものがあれば、使ってみてほしい(平凡キーホルダーは無料っス)。
今日も通常営業! 通販等のお問い合わせはお気軽に!
独立系旅雑誌『LOCKET』5号が届きました。
約2年ぶりの最新号(前号入荷は2020年7月末)、特集は「野生の造形」。世界各地、さまざまな地域に存在する熊のモチーフ、意匠物、ブームが再燃している木彫りの熊を追いかけてトルコ~ドイツ~知床を旅した書かれた特集記事に加えて、音楽家/文筆家・寺尾紗穂へのロングインタビュー等で構成されています。
販売価格は1980円(税込)。間借りしているオンライン・ストア〈平凡〉でも購入できます。
5月18日、水曜日。昨日、友人が貸してくれたQ a.k.a insideman『Lazy Summer Mix』を聴いている。なるほど、ふにゃーっとした体感でうだるように暑い夏の午後、脱力したまま浴びるのにちょうどいい。5月のさわやかな晴れ模様を初夏(「夏の入り口!」)と言い換えてしまえば、早い時間から飲むビールの罪悪感も軽減する。でも、それをしちゃうと仕事する気にならないんだよなァ。
入荷したての山名昇『寝ぼけ眼のアルファルファ』の通販分は在庫切れ。店頭販売分はまだ余裕があるので、お求めの方はご来店を。表紙と同デザインのポストカード付き。
今日、明日、明後日は15時開店! 20時まで開けてます。
『あるイラストレーターの肖像・小島武の描線』
「第一部/音楽と映画、カルチュアの話」 出演:北沢夏音(ライター、編集者)、薮下"YABBY"晃正(音楽プロデューサー、DJ) 会場:千年一日珈琲焙煎所CAFE 日時:5月22日(日)17時開演 (18時半終演予定) 参加費:500円 ※配信予定
「第二部/雑誌と本、デザインの話」 出演:北沢夏音(ライター、編集者)、中西大輔(ASHU共同代表、元『エスクァイア日本版』編集者) 会場:千年一日珈琲焙煎所CAFE 日時:5月29日(日)17時開演 (18時半終演予定)5月15日、日曜日。阿佐ヶ谷〈古書コンコ堂〉と代田橋〈バックパックブックス〉とで開催してきた、JUN YABUKI Solo Exhibition「LIGHT HERE,LIGHT NOW」は本日最終日! 搬入、設営に立ち会った日はたいそう酔った。両店舗の店主、矢吹純と佐藤拓人、ロボ宙さんとご一緒したあの時間は今も忘れがたい。ああ、楽しかっなァ。
つくば市〈千年一日珈琲焙煎所 CAFE〉では「小島武イラストブック刊行記念展」を開催中! 来週22日(日)には『Get back,SUB! あるリトル・マガジンの魂』の著者・北沢夏音さんとゲストを招いてのトークイベントを開催予定。……と、ここまで書いて、昨日の日誌とほぼ同内容であることに気がついた。
今日も通常営業! 書籍、音源に入荷あり!
政治に限らない、「世のためひとのため」を笠に、何かの中心に立ちたい、注目されたい、自分の名や生きた証を残したいなんていう野心は、ろくでもないことを残す。(「クサイ話」)
5月14日、土曜日。阿佐ヶ谷〈古書コンコ堂〉と代田橋〈バックパックブックス〉で開催中! JUN YABUKI Solo Exhibition「LIGHT HERE,LIGHT NOW」の会期は残すところ、あと二日。つくば~葉山~丸太町(京都)とまわってきた同名展、いまのところ次回開催の予定はなし。会場になっている店はもちろん駅周辺の雰囲気にも味があるので、ぜひ足を運んでみてほしい。
当店隣〈千年一日珈琲焙煎所 CAFE〉をはじめ日本各地で同時開催中の「『小島武イラストブック』刊行記念展」。つくば展では急遽、5月22日(日)にトークイベントを開催予定! 明日までには詳細をお知らせするつもり。どうぞお楽しみに。
今日、明日は13時開店! オンラインストア〈平凡〉もどうぞよろしく!
5月13日、金曜日。雨がやまない。湿度が高い。梅雨を思わせる気温、空気にウンザリさせられる。半袖の上に一枚はおって歩くと暑い。Tシャツ姿で出かけられるほど、暖かいわけでもない。うーむ。参った。今年は季節の変わり目に混乱させられっぱなしだ。よくよく天気予報に耳を傾けてから、家を出るようにしよう。
好評を得ている新刊、堀部篤史『火星の生活 誠光社の雑所得 2015-2022』、青木海青子『本が語ること、語らせること』は補充済み。その他にも小さな新刊、古本にも入荷あり。
今日も通常営業! 通販などのお問い合わせはお気軽に!
パンク・ロッカー出現以前にパンク・ロッカーでいること、あるいは、平和というメッセージに冷笑的な意味を含ませるヒッピーを想像してみよ。それは1960年代のシドニーで、メディアとその偽善性をののしり、全ての偽りを切り崩す音楽を作ったピップ・プラウドのようになることに他ならない。-デヴィッド・ニコルズ(解説文より抜粋)
5月12日、木曜日。開店しながら展示設営をしていた昨日、思いのほかお客さんが来てくれて、嬉しくも焦った。序盤はあたふたしながら行ったりきたり。中盤以降は設営に集中できた。ほっと一息、参加メンバーで生ビールで乾杯したあと店に戻ると、時間をかけて棚を見る人。缶ビールを持ってくる友人。小さくとも動きのある一日だった。
ここ最近、改めて店にいることが面白くなってきた。本棚を整えて、並び方を変えてみたり、面出しするものを入れ替えたり、些細なことで店内の雰囲気や表情は変わってくる。静かに、地味に続く日々こそ大事にしたい。
今日から「小島武展」がスタート! お気軽にご来店ください!
5月11日、水曜日。明日からはじまる「『小島武 イラストブック』発売記念展」(5/12〜5/30)の設営のため、今日の当店は変則営業。開けながら、隣の〈千年一日珈琲焙煎所 CAFE〉で作業をしています。ご来店の際はお声がけください。状況によっては一時閉店とすることもあります。あらかじめご了承ください。
鎌倉の出版社「港の人」から、遠藤哲夫『理解フノー』はじめ「四月と十月文庫」シリーズ、中田敬二『転位論』が届いています。その他にも各地の書店、出版社からも新刊を補充しています。
間借りしている〈平凡〉にも本、音源を少しずつ追加していきます。お暇があれば、覗いてみてほしいです。
オレには、時代の要請に応じた「現代詩のカタチ」、というあついおもいがある。だけではない。オレ、サハリン難民! です。(なかだ)
潰された森林や田畑のあとに茂るシリコンの葉からは 循環も文化も日常の余白すらも不必要だと迫られているような息苦しさを感じる。肥大したシステムをうまく利用していかに得するか。そんな価値観は異様なものではなく、むしろ普遍的なものなのかもしれない。
朝、思い立って東京へ。家から最寄りのバス停まで早足で20分ちょい。高速バスで東京駅、中央線に乗り換えてお茶の水で降りる。〈ディスクユニオンお茶の水店〉に開店と同時に入って、本を数冊、レコードとCDを何枚か買う。喫茶店〈穂高〉で一服したのち中央線で阿佐ヶ谷に向かう。今日は〈古書コンコ堂〉で開催中(代田橋〈バックパックブックス〉と同時開催)の展示「LIGHT HERE,LIGHT NOW」の様子を見るために、家を出たのだ。
設営の途中までしかいなかったから、どんな風景ができているのか見ておきたかった。心配はしていなかったけど、果たして、まあ! すごくいい展示になっていた。作品数と色合いとで生まれるリズムが心地よい。本棚と作品のバランスがいい。これまで見てきた矢吹くんの展示のなかでは、いちばんの洒脱さ。いい絵を描いて、うまく飾った。シンプルなことを達成していた。
ここでも本を数冊買って(なんせお手頃なのだ!)、東京駅に引き返して高速バスに乗る。曇り空のなか出発。本を読むうち眠くなり、目を開けたら田んぼの風景が広がっていた。あっという間に茨城県、守谷市、つくば市と通過して筑波大学に到着。雨のなか歩いて家に帰ってきた。
電車とバスでは、鉄の固まりに運ばれることには変わらない。ただ、つくばエクスプレスは情緒に欠ける。移動しているのでなく、輸送されている感覚を消しきれない。本を読んでりゃ時間の過ごし方としては、悪くない。でも、今日はバスが良かった。存分に自分のなかに沈み込めた。慌ただしかったここ最近、数週間のこと、この先のことなどをぼんやりと考えていた。
この数日の歩行時、脳内再生されるのは曽我部恵一BANDの「天使」が多い。数週間前のライブで聴いた残像がまだ残っている。
5月8日、日曜日。連休最終日。先月の終わりから「PEOPLE’S PARK」、「LIGHT HERE,LIGHT NOW」、「仕立て屋のサーカス」と催事、展示と共に駆け抜けた。多くの人と対面し、言葉を交わした。いいもわるいも、そうでない感情も混ざり合ったまま受け止めた。手にしたもの、手放したもの、それぞれの輪郭が定まるのはずっと後になるだろう。言語化を焦ることはない。速度を落として、日々を過ごしていこう。
一昨日、昨日はほどよい祝日感だった。平日よりも動きはあれど、来客が集中するわけでなく、店にいて負荷がすくない。ああして、のんびりと棚を見てもらえるのが一番楽だ。
書籍、音源に入荷あり! お暇があればご来店あれ!
仕立て屋のサーカス・東京公演の最終日。勝どき~代々木と大江戸線で乗り継ぐ。新宿で降りるよりもこの順路の方が負荷が少ない。のんびりと〈ルミネ・ゼロ〉まで歩いていく。12時前に到着。今日も一番乗り。昨日までで減った本の場所を入れ替え、面だしの場所を増やすなどして店を整える。その作業が済んだのち〈ディスク・ユニオン〉に行く。〈DA NOISE BOOKSTORE〉店主でSMIZDAT SKOOLの構成員でもある須藤さんと会えた。
代々木のカンボジア料理店で昼食(すごく良い店だった!)をとって、会場に戻ると今日のゲスト藤原辰史さんがリハーサル中。「中世欧州の居酒屋では〜」なんて声がもれてきて、つい聞き入る。その後すぐに藤原さんが店に来てくれる。耳にしたばかりのことを中心に色々と聞く。その後も準備、整理をするうち開場時間が近づいてくる。
出店者が出揃ったところで、開場! いいペースで人が流れてきて、それぞれがしっかり本に興味を持ってくれる。つくばの店で縁ができた方、旧知の人、見知った顔も多い。今回の東京公演に複数回通う人もいる。そうした方々と声をかけ合い、言葉を交わす。開演までの90分で手応えを得た。
本番が始まって、すぐに眠くなる。床に座ってウトウトするうち一部が終わり、休憩に入る。この時間でもまた本、音源への好反応があった。
いよいよ、最後のパフォーマンス。スケールが大きく、感情的にも多彩な表現を見せてくれた。序盤は集中力のある演奏。不在を感じさせながら、力強く走っていく。存在すら忘れかけたところで、ゲストの藤原辰史さんが登場。穏やかな語り口で食に関するゼミを始める。事前にとったアンケートから、当事者に話を聞いていく。緊張感が急に緩んだようで、戸惑いを覚えるも段々と楽に、話を聞けるようになる。暗転後のゼミ後半、サーカスの本質とも重なることを話していた(「冗談関係」という言葉が印象的)。
照明の効果、布を使った装飾、楽器の旋律、反響。それらすべてが噛み合ったシーンがいくつかあった。見慣れた自分ですら驚かされた。仕立て屋のサーカスが、ここまで深く、太いものを見せてくれるとは思っていなかった。根幹にあるのは哀しみだった。
終演と同時に地震がきた。大きく、静かに会場を揺らした。
夜公演の開場。昼とは違う客層、常連さんたちもチラホラと来てくれている。少しずつ、じわじわと飲食以外の出店に興味を示す人が増えていく。そう、この感覚がサーカスだ。ゆっくり本を手にしてもらえばいい。焦らず、欲張らず。今思えば、初日の本への反応が特別だったのだ。気持ちをほどいてお客さんと話していると、一冊、二冊と購入してくれる。意外な音盤を買う人もいる。実店舗では会えない人と遭遇できる。これが出張販売の醍醐味だと再認識。
19時開演。導入の飴配りから受けが良い。雰囲気が暖かい。子供が笑う、大人がつられて笑う。その循環が場をつくる。全体にコミュニケーションありきの公演となる。それがつまらないとは言わないけれど、物足りなさもある。あらゆる約束事から逃げていくのが、仕立て屋のサーカスの意義なのだと思っている。
休憩中、終演後にも本や音源を通して会話がはずむ。何かしらを選んで買っていく人もいる。惰性の割合が少なく日々を過ごしている。やっぱり本を売るってのは面白い。
朝、起きて雑務を終えて宿を出る。仕立て屋のサーカス、二日目は昼・夜の2回公演。初回の開場は11時半。午前中からはじまるってのは中々大変だ。早めに着いて近隣を散策する。代々木駅周辺が歩きやすい。新宿の圧倒的な人の数たるや! さらに、各人からお金を吸い上げようとする欲望たるや! 区画自体が人、金、時間を吸引する渦みたいなものである。歩くだけで興奮させられ疲弊もする。刺激も受ける。自分なりに焦点を定めなければ、うまく歩けない。
昼公演の開場! ……したものの、のんびりした雰囲気。ぱらぱらとした客入り。飲食出店〈パラダイス・アレイ〉の到着が遅れている。もちろん〈つくばねファーム〉はまだ来ない。お客さんの動きは鈍い。本に関心を持つ人も皆無に近い。たまに来てくれる人とも噛み合わない。テンションがあがらない。
ほとんど売れないまま、開演。素晴らしいパフォーマンス。客層に迎合しない、身体表現。緊張感もある。フルート独奏が演奏であり演技でもある。布が人を引っ張る。照明の色数は少ないまま、進む。このままワンステージ、60分をどうやって見せてくれるのか。期待は高まる。されど、急遽を休憩を設けてしまい、自分は少々落胆する。あのまま走ってみてほしかった。
休憩でも本はほとんど見向きもされない。そうして後半、第二部の開演。弛緩しきらず、やりきった。照明の効果が的確で幾度かハッとさせられた。既視の手法であっても、段階を踏んだ上での演出だとここまで視野を広げてくれるのかと知る。終演後に照明担当の渡辺くんと話ができて、面白かった。
落ち着いたところで、パッと電車に飛び乗り下北沢へ。街に出て、あまりの人の多さに混乱する。なんじゃこりゃ。そう呟きながら、目的地〈PINK MOON RECORDS〉へ足を運ぶ。曽我部恵一さんとの約束を果たす。目当てのレコード、冊子に加えてもう一枚中古盤を買う。〈カレーの店 八月〉でカレーを買って、持ち帰る。
朝、天久保二丁目の〈ベッカライ・ブロートツァイト〉に行き、棚の本を入れ替え、パンを買う。すぐに店に戻って「仕立て屋のサーカス・東京公演」の出店準備。あれも、これもと本を詰めていくとスーツケース、リュックともにパンパンだ。さらにトートバッグももう一つ。ダメだ。重すぎて運べない。考え直して少し整理、カバンを一つ減らして、さあ出発!
12時過ぎに会場〈ルミネ・ゼロ〉着く。17時半開場ゆえ、他の出店者は来ていない。自分はこの時間が好きなのだ。周りの雰囲気にわずらわされず、ゆっくりと本を並べていく。試行錯誤をしながら少しずつ進める。当初のイメージとは別地点に着地するのが当たり前。よし、うまく並べられた! そう感じられれば、ひと心地。開場まで、周辺を散策したり、飲み食いしたり。好きに過ごす。
つくばからの出店群も揃い、準備ができたところで開場。お客さんが入ってくる。毎回、ちがった動きがあるのがこの現場の面白味。今日は反応がとびきりよい。薦めずとも本を選んで、買ってくれる。嬉しい。重いものを運んできてよかった。開演までの約90分、慌ただしいまま時間が過ぎた。
そうして開演。力のあるパフォーマンス。スズキタカユキ、曽我大穂、渡辺敬之、演者3人の行くべき方向にブレがない。お客さんからも力を感じる。こういう日は、いいものになる。休憩前の一部は緊張感を保ちながらも、暖かみも感じさせる。さまざまな感情をまといながらの演奏、装飾、演出にグッとくる。二部にはゲストの小説家・いしいしんじも参加。これまでなかった文学の要素を持ち込んでくれた。仕立て屋のサーカスが、大きな容れ物になっていたと気がつかされる。
終演後にも本を売り、数人の方と言葉を交わす。さあ、終わった。定宿のある勝どきに向かう。帰りの電車で疲れが出る。ようやく、ここまでたどり着けた。部屋に入ると「ああ、疲れた」としか言葉が出ない。売上の確認、整理をして寝る。
5月2日、月曜日。目が覚めて、晴れているなら洗濯だ。布団も干す。明日以降の天気はどうだ。週間予報によれば雨ではなさそう。でも、ここ数週間の様子からして安心できない。暑かったと思えば涼しさを通りこして寒くなり、晴れだと油断していれば、あっという間に雲が出てきて雨が降る。4月から5月ってこんな気候だったっけ? と、繰り返し口に出してしまっている。
明日からの三日間(5月3日・4日・5日)は、「仕立て屋のサーカス・東京公演」での出店のため、つくばの店舗は休業。会場にたっぷり書籍(新刊・古本)、音源(レコード・テープ・CD)を持っていくので、ご来場の際はぜひ見ていってほしい。
今日は13時から19時まで開けています! 通販等のお問い合わせはお気軽に!