2022/03/28

3/28 雑記

ラーメン屋の待ち時間に読みはじめた『思いつきで世界は進む–「遠い地平、低い視点」で考えた50のこと』は、2019年に逝去した橋本治の時事評論集。テーマ毎に4ページで構成された新書で読みやすい。食後に入った喫茶店、自宅の居間と読み繋ぎ、読了した。

著者が「この四年間は世界的に変動の時代」(「はじめに」)と書いたのは、2014年から2018年までのこと。その後、現在に繋がる四年間の激変っぷりが正直に言って恐ろしい。ふいに見上げる空。行き交う人の表情。伝え聞く噂。その時の心持ちによっては、何からでも不穏さを感じとれてしまう。ああ、どうしたものか。

「民主的であろうとなかろうと、まともな社会は自分達が担うことによってしか成立しないから、その義務と責任を自覚する」ということからしかすべては始まらなくて、そういうことが「明けない夜はない」ということなんだろう(以下略)。(「明けない夜」)

先の見えない状態に怯えて縮みあがってしまったり、他者とのやり取りに手ごたえを感じられないこともある。だからこそ、今、自分にやれることをやる。小さくてもいい。それぞれの本領、力が発揮しやすい状況をつくっていけたらいい。

必要なのは実践、具現に向けた行動だ。

0 件のコメント:

コメントを投稿