2022/02/16

京都 出張記②

2月15日。重たい身体をどうにか起こして、街へ出る。飲食する余裕もなく丸太町の書店〈誠光社〉へ向かう。ホテルから歩いて20分ちょっと。街並、景色をながめて足をすすめていると、距離を感じることなくすすんでいける。11時頃に到着。ちょうど矢吹くんが送ってくれた作品、原画が届いたところ。店主・堀部さんに軽く挨拶、持ってきた荷物を預かってもらう。

さて、これからどうするか。まったくのノープラン。スマートフォンもないので、詳しい場所の検索もできない。だから、とりあえず歩く。京都市役所の近くまできて〈100000t アローントコ〉を見つける。嬉しい。開店前だったので、またあとで来ることにする。

その後はもう、いきあたりばったり。叡山電車に乗って一乗寺まで行ってみたり(目当ての〈荻書房〉はおやすみ)、出町柳周辺をぶらついたり(居酒屋〈村屋〉をみつける)。バスに乗るのはなんとなく気が引けて、そこらじゅうを歩きまわる。午後になるとけっこう疲れる。えいやっと足をはこんで〈100000t〉。レコードを一枚買う。

いったんホテルに戻り大浴場に。16時の一番風呂ではあるけれど、ヌルい。でもまあ、手足をのばして湯に浸かれば気分はかわる。さっぱりしたあと少し休んでまた街に出る。18時から〈誠光社〉で展示設営をするためだ。市営地下鉄に乗って、四条から丸太町。のまずくわずで歩いた午後よりも、この頃には余裕が出てくる。かるくジュースをのみ、パンを食べる。日暮れの京都、鴨川沿いはきもちがいい。

さて、設営! 堀部さんと話しながら手を動かす。たまに微調整をしつつも作業は順調にすすんで19時過ぎには設営完了。おつかれさま! という感じで店を出て、向かうは〈赤垣屋〉。前回京都に来たときに知った、名酒場。引き戸を開けるとカウンターに通される。お隣の方々の会話、目の前のカウンター内の動き、やり取りをぼんやりと見聞きしながら数杯のむ。おでん、しめさば、つけもの。どれも美味い。じんわりと温かなものに包まれた感覚をおぼえる。

いい心地で駅まで歩いて、地下鉄に乗りホテルに帰る。堀部さんの展示告知を確認して、矢吹くんともメールのやり取りをする。京都まで来てよかった。こうして展示ができることを、今になって嬉しく思う。

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