2022/01/05

1/5 店日誌

闇市は一九五〇年を境に姿を消してゆくから、俺あたりが闇市を実体験した最後の年齢だろう。フランス語で「コンミューン」、ロシア語で「ソヴェート」というものは日本では「闇市」という。そして闇市はアジアの市場に普遍性がある。よみがえるのに値する。-平岡正明(「さいふうめいという作家の舞台」/『アングラ機関説 闇の表現者列伝』所収)

1月5日、水曜日。闇市。自分はその語感、言葉が含む力、その場から生まれた文化に惹かれている。いつだったか、友人に誘われて遊びに行った白楽は六角橋商店街での「ドッキリ闇市」は面白かった。あちこち、うじゃうじゃと出店があって、角を曲がるとジャズの生演奏にぶつかったりした。そんな場で数年ぶりに会うひとがいたり、今も縁のつづく出会いがあった。

本を読んでいると、閉じていた記憶の箱がばかーん! と開くことがある。そこから飛び出してくるのは、いいものばかりじゃない。だけれど、それがなくちゃ、興奮がない。記された一節に触発されて、動き出すものがある。

今日、明日は13時開店! 19時頃までは開けてるはず!

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