2021/06/30

『Fino』vol.62

東急株式会社が発行するPR誌『Fino』vol.62(2021年7月号)中の記事、「筑波 未来に繋がる場所」にお隣〈千年一日珈琲焙煎所・カフェ〉と一緒に掲載されています(他には〈須田帆布〉や〈筑波実験植物園〉なども)。店を出すきっかけ、最近の周辺の雰囲気など簡単に話しました。本誌は「東急ロイヤルクラブ・メンバーズマガジン」とのこと。もし、どこかで(どこだ……?)見つけたら読んでみてください。

6/30 店日誌

6月30日、水曜日。今月は過去最大級の出費があったにも関わらず、やたらと古本を買ってしまったし、頻繁に居酒屋に行ってしまった。何となく出かけた先で気になる本を見つけたり、たまたま友人同士が店ではちあわせて、盛り上がる。もう、こればっかりは仕方ないとあきらめて、流れに身を委ねている。

今日もいくつか入荷予定。ご都合があえばご来店ください。

2021/06/29

『未知を放つ』

 一人一人が育てたイメージを放ち、出会うさまざまなこと。それらが重なり合ったときの驚きや喜び。ひとつひとつが未知への扉。

しいねはるか『未知を放つ』が届きました。
全国各地の書店で好評がつづく『クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書(クソパン)』の小野寺伝助による出版レーベル「地下BOOKS」が刊行したノンフィクションエッセイ。自身を守ろうとするがゆえ生まれたコンプレックスから外界との接触に消極的だった著者・しいねはるかが婚活パーティー、父親の介護、他者の看取り、整体の修行等で得た実感を綴っています。より詳しく、熱のこもった紹介は小野寺氏の「パンク的読書」をご覧ください。

販売価格は1500円(税込)。人気作『クソパン』も引き続き販売しています。

『The Phenomenology of Perception』

Sherman Fleischer『The Phenomenology of Perception』が届きました。
6月27日(日)に会期を終えた、同名展示に合わせて制作されたハンドメイドの作品集。すべてのプリントを青一色で統一、静謐ながらも実体を失ったような被写体(風景・物質)はどこか奇妙でもありページをめくるほど、首を傾げたり、ああ綺麗だなあと思ったり。見るたびに気がつくことがあるかもしれません。

販売価格は1500円(税込)。ナンバリング入り、限定50部。

6/29 店日誌

6月29日、火曜日。雨音で目が覚めた朝、今日は一日降りっぱなしだろうと覚悟した。曇りときどき雨、とか、雨ときどき晴れのような天気が続いている今年の梅雨、ようやくそれらしい天気(シトシトと雨が降り続ける)になるのかなあと思っていた。それがつい今しがた、外に出てみると、青空が見えている。気温もぐんぐん上がっている。予報によれば夜に向けて、また不安定な空模様になるようだけど、ちょびっと夏を先取りしたような気分である。

(と、書いていたのは14時半ちょっと過ぎ。いざ開店の15時には、なんと小雨がぱらついていた。まったく気まぐれな天気で困る。まあ、油断し過ぎと言われれば、それまでだ。)

火曜は当店の週はじめ。今日もまた、新刊入荷がいくつかあります。

2021/06/28

6/28 家日誌

ドレスダウンという言葉が好きだ。あれがいい、これがいいなんて自慢話で着飾るより、それらを削ぎ落とし、シンプルな暮らしの在り方について語り合う方が豊かで、恰好もいい。もうそんな時代なんだと、いくら言っても都会の人には判ってもらえないかもしれないけど。(SEPTEMBER 1999)

アロハシャツを買ったからだろうか。どうも永井宏さんの言葉を身体が欲しがっているような気がして、『愉快のしるし』をひさびさに手に取った。改めて目を通すと、何気ない散文めいたものであっても、その一つ一つに意識を向けると文字面以上の意味を感じさせてくれる。そうして共有した景色、そこから生まれた気分を実践することが大事なのだと思う。自分であればアロハに短パン、ビーサン姿でぶらぶらする。出来るだけ穏やかな気分をたもつ。脳内では軽やかなロックステディなんかを再生する。

てな感じで今朝、歩いていたら隣り合ったおじいさんが満面の笑みを向けてくれた。それぞれの場所で少しでも気持ちよく暮らそうとするならば、その人なりの小さな工夫をこころみる、そうした遊びが大事じゃないかなァ。

2021/06/27

6/27 店日誌

6月27日、日曜日。7月の祝日が移動していることに今日の今日まで気がつかなかった。常に目にしているカレンダーでは第四週目の月曜日、19日が赤くなっているのだが、実際の祝日はその週の木曜、金曜でそのまま週末につながる四連休(22日・23日・24日・25日)になっている。事実を知ったすぐあと、ここはちょうど矢吹君の展示会期中じゃないかと気がついた。それも、会期最後の四日間にかさなっている。

そうか。だから矢吹君は「オリンピックなど構わず、ご来展下さい!」と書いていたのか。たしかにそうだ。そのお休みを使って、つくばまで足を運んでくれる人が一人でも増えたら、すごく嬉しい。最終日は15時には撤収を始めるので、その前日までに足を運んでくれたら、きっといい。

天気が心配ではありますが、日曜日は19時まで開けています。

2021/06/26

6/26 店日誌


6月26日、土曜日。近所の〈古着屋may〉に歩いていって、たち話をするうちに眼に入ったのが一枚のアロハシャツ。抜けの良い色、柄が気に入って袖を通してみると、これがまた、なんとも良い具合なのである。店主の細矢さんに色々解説をしてもらうと、もう欲しくなる。参った。これまでにたったの一度も、着てみようとは考えなかったアロハシャツ。思いもよらない価値転換(まさにコペ転!)が起きてしまった。自分もまあ、オジさんになったということか。

今日は暑くなりそうです。久しぶりにビールを冷やしておこうかな。

2021/06/25

河合浩個展「SOMETHING/ANYTHING」

河合浩初の作品集『something/anything』の刊行を記念した展示会を開催します。2014年に展示活動を開始。以後継続的に全国各地で作品を発表。今回の作品集では、自身の描いた絵をPCに取り込みコラージュし、再構築するという手法によって、水彩画の滲みや軽やかさと、デジタルのシャープさが相まって、また新たな面白さを創造しています。

河合浩個展「SOMETHING/ANYTHING」
会期 2021年7月3日(土)〜30日(金)
会場 代官山蔦屋書店(東京都渋谷区猿楽町17–5)

『FEELIN’ GROOVY! いのくまさんとニューヨーク散歩』


『FEELIN’ GROOVY! いのくまさんとニューヨーク散歩』が届きました。
先週末から〈丸亀市猪熊弦一郎現代美術館〉ではじまった同名展の図録として製作された、タブロイド紙。編集長・岡本仁、副編集長・河内タカによる誌面はやさしくも鋭い。感覚のあちこちを刺激しつつも、おおらかな安心感もある。換言すれば、猪熊弦一郎その人が持っていた要素を的確に落とし込んである、ということなのだと思います。大きな判型を活かしきったデザイン、レイアウトもお見事。

販売価格は1100円→880円(税込)。同展のチラシも店内で配布しています。

***

猪熊弦一郎(1902-93)は、1950年代半ばから約20年間ニューヨークで活動しました。
第二次世界大戦後のニューヨークは活気にあふれ、世界中から多様なアーティストが集まって、パリに代わる芸術の拠点となっていました。1955年、猪熊は戦前に暮らしたパリへ向かう予定で日本を発ちますが、途中立ち寄ったニューヨークにすっかり魅了されます。結局パリ行きをとりやめ、この街に居を構えました。
自宅から歩いて行ける距離に立ち並ぶ世界有数の美術館やギャラリーで、名画や最先端の美術を思う存分鑑賞し、高層ビルや斬新な建築物を眺め、パレードや路上ライブを楽しみ、路地裏の落書きを夢中で撮影するなど、猪熊はニューヨーク暮らしを堪能します。
環境の変化は作画にも大きな影響を与え、渡米後、猪熊の表現は具象から抽象へと様変わりしました。そして、ウィラードギャラリーの所属作家として個展を10回開催するなど精力的に新作を発表し続けました。
[展覧会概要より引用]

本展では、「編集長」として、これまで数々の雑誌や書籍を編集、執筆してきた編集者の岡本仁氏を、「副編集長」として、長年ニューヨークに暮らし、展覧会のキュレーションや執筆等で欧米の近現代の芸術文化を日本に伝えてきた河内タカ氏を迎え、展覧会を「編集」していただきました。猪熊のニューヨーク時代の画業と当時のニューヨーク文化が、両氏が選んだ猪熊作品と資料によって、雑誌をめくるように楽しくテンポ良く紹介されます。また、カタログのかわりに、両氏執筆、編集による32ページのタブロイド紙を発行します。
[展覧会の見どころより引用]

[CONTENTS]
いのくまさん、ニューヨークへ。
ウィラード・ギャラリーの招待状。
ニューヨークアートシーンといのくまさん。
Shooting a lot of 8mm Film
いのくまさんが愛したニューヨーク建築。
いのくまさんのニューヨーク散歩道。
ニューヨークでの制作。
いのくまさんのアパートとアトリエ。
アトリエの窓より。
ニューヨークの友人たち&訪問者たち。
いのくまさん、壁を撮る。
ニューヨークからの定期便。
Chronology 1955-1975

●編集:岡本 仁、河内タカ
●デザイン:江藤公昭、水内実歌子(PAPIER LABO.)
●編集協力:古野華奈子(MIMOCA)
●発行:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団

6/25 店日誌

6月25日、金曜日。昨日のこと。開店と同時に河合浩さんがやってくる。7月3日から〈代官山蔦屋書店〉で個展が始まるとのこと。その後、間をおかずに友人、知人、常連さんがご来店。やや混乱しながらもそれぞれとやり取りする。その後は若きラッパーのBe君、Easten.P、SPRA等々がおしかけ、店は角打ち状態に突入。そのまま近所のなじみの酒場に流れ着く。自分は本屋なのか? こんな日に限っては、その問いにすんなりとは頷けない。

相変わらず、空模様は不安定。店はいつも通りに開けています。

2021/06/24

6/24 店日誌

6月24日、木曜日。昨日、午前中に家を出てすぐ、行きあった人が知り合いがつくったTシャツを着ていたので反射的に話しかける。すると、瞬く間に点が繋がって、また別の知人の話題に転がる。その後また、自転車を走らせると天久保一丁目を清掃中のエスプラ君に遭遇。二宮の飲食店〈Kitchen&Dinner Django〉で知り合いがカレーを出していると聞く。久しぶりに足を運んだ〈Cox〉で一服したのち、件の店に向かうとそこに予想外の友人、先輩方がつどっていた。

街ってのは不思議だ。人との繋がり、距離感が煩わしく感じることがあれば、小さな点が発火しあうように興奮を呼ぶこともある。昨日は不思議なまでの偶然で、後者の感覚を覚えた。

今日も空模様は不安定なのでしょうか。いつも通り、20時まで開けています。

2021/06/23

『LIGHT HERE,LIGHT NOW』発売日決定!

JUN YABUKI『LIGHT HERE,LIGHT NOW』の発売日が決まりました。
7月11日からはじまる刊行記念展示の告知をする際にもかるくお知らせした通り、7月6日(火)から販売開始。オールカラー306ページで、厚さは約2センチ。分厚い展示図録のようだと言うと、伝わりやすいかもしれません。とにかく見応えのある作品集です。

販売価格は4400円(税込)。さらに、事前受注限定で、同作収録の作品をモチーフにしたTシャツ当店限定特典のポスター・A3サイズを付けて7700円(税込)で販売します(お一人様一組まで)。受注期間は、今日23日(水)から27日(日)まで。現物をお渡しできるのは、7月11日(日)以降。通販も可能です(+送料)。以下に概要を記しますので、ご確認の上メールを送ってください。

E-mailでの受注:mojomojo.people@gmail.com (担当:植田)
件名を「LIGHT HERE,LIGHT NOW」として、必要事項を明記の上、お申し込みください。
1.お名前(フルネームをカタカナ表記にて)
2.ご希望のサイズ
3.お電話番号
• ご予約申し込みメール受信後、数日以内に受付確認のメールをお送り致します。
• メール受信設定などでドメイン指定をされている方は、ご確認をお願い致します。

6/23 店日誌

6月23日、水曜日。昨日までの連休で出かけた東京、その印象を「人が多かった」の一言で済ましてはいけない。正しく言えば、多くの人が行き交うメインの通りは人が多い。ただ、そこから一本外れたり、脇道に逸れたりしてみると、途端に道ゆく人の数が減る。消費的な魅力、広告的な要素が減れば減るほど、静かだった。工夫をすれば、東京の街であっても比較的しずかに、歩くことはできる。そのことを書き忘れてはいけない。

さて、今日は二日ぶりの営業! いろいろ入荷予定です。ご都合があえば、ご来店ください。

2021/06/22

連休日誌②

若干の二日酔いを抱えたまま、午前中のうちに勝どき、門前仲町を往復。昼食は前回滞在時に見つけた月島の中華屋に。無駄が少なくスッキリした店の雰囲気が好ましい。キリッとしたお店の方々の動きっぷりも頼もしい。その後に少し休んで、午後は銀座に向かう。完成間近の矢吹純作品集『LIGHT HERE,LIGHT NOW』のサンプルをP誌の方に見てもらうため。またしても番地のメモしか準備しておらず、目的地を見つけるのに一苦労。どこもかしこも人が多い。汗をかく。昨日も今日も、よく歩いている。

その要件はアッサリ、スッキリと終わって、そのまま帰路に着く。バスを使って東京駅へ。そこから高速バスに乗りかえて、つくばを目指す。乗り換えも首尾よく進んで、17時半頃に終点の筑波大学に降り立つ。家まで歩いて30分弱。すれ違うのは自動車ばかり。歩くひとは、ほとんどいない。店も看板も、見当たらない。やはり、自分は静かなところで暮らしてるんだなあ、と思いいたる。

2021/06/21

連休日誌

連休初日、まず、行かねばならない店を目指す。阿佐ヶ谷の古書店〈コンコ堂〉に足を運ぶとちょうど松葉杖をついた店主・天野さんが開店準備をするところだった。半分シャッターが開いたところで入店、じっくり棚を拝見する。目を移すたびに欲しい本がある。しかも、どれも良心的な価格設定。しずかに興奮しながらお会計、安く打ってくれているのを感じながらも、しっかりお礼を言えない自分を恥じる。その後に話をしながらも、ペーペー過ぎる自分を恥じる。こんなにカッコいい古書店を自分は他にしらない。荒川洋治の著作を中心に何冊か、買わせてもらった。

そこから足を向けたのが、宿がある、勝どき。電車を乗り換え、無事に到着。買った本でズッシリと重たくなった荷を解いて一服したのち、長年の酒仲間であり、自分を東京の名酒場のいくつかにいざなってくれたKさんが、門前仲町に開いた店〈ほどほど〉を目指して歩き出す。歩を進めると暑い、暑い! 事前にメモしてあった番地「江東区福住1–4–11–1F」だけを頼りに、歩いていくと、あった! みつけた! もう、期待通りのシブい店構え。座ってすぐ、瓶ビールをいただく。気持ちのいい風が入り込む午後、こんなにも美味い酒を呑んだのは久しぶり。珍しくレモンハイを何杯ものむ。つまみもどれもがちょうど良い。しっかりと酔い、お腹も満たされて、店を後にした。

2021/06/20

6/20 店日誌

6月20日、日曜日。先週から、湯浅学『音海 夜明けの音盤ガイド』を拾い読みしている。興味のあるミュージシャンの項を選んで、拾っていく。湯浅氏の言葉選びの自由さ、遊び方、曲がりくねった描写に恐れ入る。そうして、ボブ・ディラン&グレイトフル・デッド名義でのライブ盤を聴き直してみる気になった。あの退屈さを「いつ果てるとも知れない、しまりは悪いがまろやかな空間」と表せるとは、驚いた。

今日は20時まで開けてみます。明日、明後日(21日・22日)は連休です。

2021/06/19

『TWIG EP』


MAD LOVE Recordsと初台のギャラリーLAID BUGの共同リリースとなる本作「TWIG EP」は、Hiraparr Wilsonのアートワークをフィーチャーし、彼にゆかりのあるアーティストが参加した300枚限定のコンピレーション10inch

V.A.『TWIG E.P for Hiraparr Wilson』のご予約を受け付けています。
初台のギャラリー〈LAID BUG〉と〈MAD LOVE Records〉が共同制作した本作は、ヒラパー・ウィルソンのドローイングの世界を拡張し立体化したジャケット、レコード本体のレーベル面まで徹底的にこだわったコンピレーション。参加アーティストはWool&The Pants、Yoonkee Kim、Keita Sano、ifax!の4組です。

販売価格は2640円(税込)。300枚限定リリース。6月23日(水)から販売します。

6/19 店日誌

6月19日、土曜日。河野友花さんの冊子『respelatrol』は小さくとも、太くたしかに発行されていて、一昨日届いた最新号で13号目。日常を綴ったテキストが大部分を占めていた誌面が今号からプチ・リニューアル。連載小説「開雲見日」がはじまり、その隣には、この冊子の重要人物・泰然(たいぜん)の作品が紹介されている。ペラ一枚の冊子ではあれ、編集感覚の冴えた誌面・内容で、今後の展開がより楽しみになる。

雨の土曜日。今日、明日は13時から20時まで開けています。

2021/06/18

『Mild Ecstasy』


クラシックギターの調べ、脱力のジャパレゲ、いにしえのカントリーから埋もれたネオ・クラシックまで……フレッシュで静かなる恍惚があなたを包み込むでしょう。

DISTEST『Mild Ecstasy』が届きました。
2020年11月に心斎橋〈Club STOMP〉で開催されたパーティー「世界のマネージャー」での(リモート)プレイ、ミックスを曲の差し替え等でヴァージョンアップした本作のテーマは、朝。午前十時にぼんやりしながら身を任せたい、音数少なめの楽曲群で構成されています。ありそうでなかった静謐さ、新鮮さ。

販売価格は990円(税込)。アートワークはアイルトン砂(沖真秀)による世界初(!?)砂絵ジャケ。

『MUZIK4TELEWORK』

デスク、書机、ソファー、食卓。様々な定位置から見える変わらぬ景色は、視覚だけでなく聴覚からの情報でもその様子を鮮やかに変えてしまうことに、ふと気が付く。ジャンル跨いだ精妙かつ大胆なMIX展開に連動して移り変わる目前の景色、そこに現れる新しい思考と閃き。-Akie (NEWTONE RECORDS)

COMPUMA『MUZIK4TELEWORK』が届きました。
2020年5月に「SUPER DOMMUNE」にて配信された同名プログラムでの朝10時からのプレイを収録した音源。ニューエイジを思わせる幕開け、微睡をさそうささやき、フリージャズのような若干の緊迫感…様々なジャンルをまたぎつつ66分16秒を泳いでいきます。人気のない静かなプール、その水中にいるような感覚を覚える場面も。

販売価格は1650円(税込)。フルヴァージョン(96分55秒)のダウンロードコードも付いています。

6/18 店日誌

6月18日、金曜日。手元にスマートフォンがあれば、大体の場所や店に行けるのが当たり前になったのはここ数年。それまでは迷って迷って、道ゆく人に教えてもらったり、さんざん歩きまわって、結局たどり着けないこともあった。 その未到の状態がけっこう豊かなものだったと思うのだ。行けないままの店を想像したり、自分勝手にイメージをつくってしまって、いざ入ってみてガッカリなんてこともあった。行けない、食えない、手にできない。不足から生まれる創造性もあるはずだ。

頼んでもないのに店の営業時間や休業日、顔のない他人がつけた星付けなんかを載せてしまうグーグルマップは最悪だ。便利すぎる道具ってのは恐ろしい。血が通っているとは感じられない。……急に何かに毒づきたくなった午後。手っ取り早い文明批判ということで。

今日も20時まで開けています。お暇があれば、お運びください。

2021/06/17

「LIGHT HERE,LIGHT NOW」Tシャツ


「LIGHT HERE,LIGHT NOW」展示開催に合わせてTシャツも作ります。
7月6日(火)刊行予定の作品集『LIGHT HERE,LIGHT NOW』のロゴをフロントに置き、バックプリントとして作品集収録の絵柄を配置しました。ボディは「ALSTYLE」で、サイズはSからXLまでを展開予定。来週頭から約一週間、希望者からの受注を募るつもりです。

販売価格は3800円(税込)。作品集とのセットも限定数、販売予定。

「LIGHT HERE,LIGHT NOW」

思いつきを思いついたまま絵に残してきました。
振り返ると、そのあまりの軽さに心許なくなりますが、所詮は思いつきなどそんなものなんだろうと言い聞かせて、それでも不思議なことにいくつかは未だひらめいているように見えます。こうしている間にさえ、チカチカと頭をよぎるものがあります。なんともこの世は灯りに満ちており、風は止むことがないようです。
それではお先に、ごきげんよう。–矢吹純

JUN YABUKI Solo Exhibition「LIGHT HERE,LIGHT NOW」
会期 2021年7月11日(日)〜25日(日)11:00-19:00
会場 千年一日珈琲焙煎所/カフェ(茨城県つくば市天久保3-21–3星谷ビル1–F/G)

『NISSEKI blue』

崩壊寸前のローファイかつシンプルなビートと胸を打つリリカルなラップ。例えるならKing Kruleにも通ずるその豊かでオルタナティブな音楽性は、活動拠点である京都を中心に一部熱烈な信者を持つ。2021年の台風の目になる事、間違いなし!?の傑作アルバムここに登場!


GASOLINE・STAND『NISSEKI blue』が届きました。
京都で活動するバンド「賢いユリシーズ」の長内納によるソロ・プロジェクトのデビュー音源。生活の拠点は海沿いのガソリンスタンド(たまに来る旅人に給油する生活)、そこで録音された密室感のあるビートとラップからなるローファイ・サウンド。思い出すのはウール&ザ・パンツ? イサヤー・ウッダ? キング・クルールって人もいるのでしょうか。

販売価格は2200円(税込)。当店ではお馴染みのイサヤー・ウッダのリミックス曲も収録。

6/17 店日誌


 6月17日、木曜日。不安定な天気とあって、昨日はさすがに暇だった。店のドアを開けたのは友人、知人が数人ばかり。数年ぶりに会う人もいた。閉店間際に描いた漫画が入選した! と報告に来てくれた学生さん。これから忙しくなるね、とか色々話をしながら本を一冊プレゼント。それだけでまあ、悪くない日だったかなーという感じ。

ブリーズ・イズ・ナイス。ご都合に合わせてご来店ください。

2021/06/16

『RISE AGAIN』

The eskargot miles『RISE AGAIN』が届きました。
東京発オーセンティック・スカ・バンド、エスカルゴ・マイルズの9年ぶりのアルバムが到着! ジャマイカ音楽の土っぽさに加えて、洒脱で上品な音の響きがあるのがこのバンドの特徴だとと思っています。野外じゃなくても流せばスカッと爽やか。ジメジメし始めたこの時期に届いてくれて嬉しいです。

販売価格は2750円(税込)。鍵盤にYOSSY(Yossy Little Noise Weaver)、エンジニアには内田直之(Little Tempo etc...)を迎えています。

***


2015年以降、活動を休止していたスカ・バンド、The eskargot miles(ジ・エスカルゴマイルス)がいよいよ活動再開の狼煙を上げる!鍵盤にYOSSY(YOSSY LITTE NOISE WEAVER / ex. DETERMINATIONS)、エンジニアに内田直之(LITTLE TEMPO, OKI DUB AINU BAND, etc)を迎えた9年ぶりのニュー・アルバムがついに完成。

「yume no ue」

「yume no ue
日時 2021年6月26日(土) 22時開演/4:30終演予定
料金 2000円(1ドリンク込み)
出演    AJI–Y,DJ RIO,DJ RICCA,DJ WATARU,DJ YOTTA,Y.S.K,伊吹,B.e,SPRA,E7yellow,MADARAH,Ovelocity,Shiny apple
会場 Bar DISCOS(茨城県つくば市天久保1−5−4)

6/16 店日誌 

6月16日、水曜日。いよいよ梅雨入り。今年はこのままスルッと夏になるのかなーと少しだけ期待していたけれど、やっぱり甘くない。しっかり雲が空を覆っている。パッと陽がさして油断するとザーッとくる。ザーッときて身構えるとパッと晴れる。なかなかいけずな空模様。雨具の準備を忘れずに、出来るだけ楽しく過ごせるように工夫したい。

今日はしっかり通常営業。通信販売も受け付けています。お気軽にお問い合わせください。

2021/06/15

6/15 店日誌

6月15日、火曜日。今日は臨時休業とお知らせしていましたが、思いのほか早く帰ってこれたのと、店での作業が溜まっているため、つい先ほど開けました。ただ、いつも以上にダラーっとやっていますので、力を抜いて遊びに来てほしいです。

このまま20時まで開けています。今週は入荷、告知が多くなるはず。

2021/06/14

6/14 家日誌



朝早くにつくばを出て、北浦和に向かう。いよいよ制作が大詰めになった矢吹純『LIGHT HERE,LIGHT NOW』の最終サンプルを手に、デザイナー佐藤拓人と話し合うため。そして、方々から噂を聞いていた〈ディスクユニオン 北浦和店〉と〈居酒屋ちどり〉に行くために。

乗り慣れない路線、よく知らない埼玉県。浦和ってだけで、北・南・武蔵といった種類があって驚く。越谷レイクタウンって駅もすごい。いざ降り立った北浦和はどこか千葉っぽい。ザ・ベッドタウンという感じ。目的地に向かう途中で、いい雰囲気の喫茶店を見つける。それだけで、かなり嬉しくなる。

詳細なレポートをするつもりはないので、簡単なメモ書きだけで終わらせてしまう。ディスクユニオン北浦和店。なんと上品な路面店。色別割引もある。じわりと興奮してしまい、けっこうたくさん買ってしまった(その後コンビニで遭遇した、ユニオンの店員でもあるマッスーには色々と驚かされた)。北浦和公園。多目的な数グループが、それぞれに楽しんでいた。明るい夕方からイチャつく若者たち。平和であった。

居酒屋ちどり。意外な立地で驚かされた。マンボウなる条例のため飲酒できなかったのが残念ではあったけど、すこぶる楽しませてもらった。ちどり君のカレーは美味しい。買ったばかりのレコードを取っ替え引っ替え聴くだけで、すごく楽しい。元クークーバード店主のコーヘー君もやっぱり最高。彼とはピントがバチっと合う。

また行きまっせ、北浦和。

2021/06/13

『体操をつくる』


観察と編集・編『体操をつくる』が届きました。
2019年1月から12月までの一年間、水道橋のオルタナティヴスペース〈路地と人〉で開かれたワークショップ「体操をつくる」を記録した冊子の普及版。毎月のワークショップで生まれた体操を38パターン、図解と対話で再構成。その間に挟まれる7つのはなしを対話形式のコラムとして収録しています(オマケ的な小冊子『メガネのはずし方』付き)。

販売価格は1650円(税込)。関連書籍『整体対話読本 ある』『道順』も在庫しています。

『シモーヌ』vol.4

フェミニズム入門ブック『シモーヌ』vol.4が届きました。
シモーヌ・ド・ボーヴォワール、メアリー・カサット、オランプ・ドゥ・グージュを特集してきた雑誌、最新号の特集はアニエス・ヴァルダ。「『ジャック・ドゥミの妻』、『ヌーヴェル・ヴァーグの祖母』だけではない、ヴァルダ独自のフェミニスト美学をさまざまな作品を通して追究する」とは公式解説から。しっかりと読みごたえのある内容です。

販売価格は1540円(税込)。バックナンバーも数冊、在庫しています。

6/13 店日誌

6月13日、日曜日。今日は旧友の誕生日。四十代が間近に迫ってきた今、早生まれであることでちょっとだけ得したような気分になる。ただ、こうして歳を重ねていくと、時間が経っていくことの不思議さを感じる。時間の尺度は年々変化していくし、その積み重ねは自分だけのものではなくなっていく。その現実を段々と受け入れていくのも新鮮な(恐るべき?)体験だ。

こんなことを書いていたら、近田春夫自伝『調子悪くてあたりまえ』が目に入って、本文中の近田さんの発言を思い出した。ただでさえ、放っとけば人間というのは小さくなる。だからこそ、打って出るという行為には重要性がある」。この言葉を友人に贈りたい。自分はこの言葉が大好きなのだ。

曇り空の日曜日。13時から19時まで開けています。

2021/06/12

『レディメイド 未来の音楽シリーズ CDブック篇』

小西康陽・監修『レディメイド 未来の音楽シリーズ CDブック篇』を在庫しています。
最新号であり完結篇の5巻は「なにもかも飽きてしまった」。4号は「恋愛に倦きてしまった」、3号は番外編「わたくしのサン=ジェルマン=デ=プレ」(この盤のみ選曲は三浦信さん)。特典ステッカーも付きます。

販売価格は2640円(税込)。サイン入りの5号は店頭販売のみ。3・4号は通販できます。

高塩友美 個展「花器」

矢板市の 小さな山の 中腹にある本屋さん。

そこで小さな絵の展示をします。

高塩友美 個展「花器」
会期 2021年6月26日(土)〜7月11日(日)10:00-17:00 ※火・木休み
会場 bullock(栃木県矢板市長井1840)

6/12 店日誌


 6月12日、土曜日。ちょっと前にお客さんが貸してくれた、岩明均『骨の音』をようやく読んだ。妙な雰囲気をまとった表紙の絵、パラっとめくったページの様子に腰がひけて、しばらく放置してしまっていたのだけれど、読めば納得。端々にこの作品からの影響を感じさせる短編を読ませてくれたことがあった。オマケ的な特別描きおろし「アシスタントで覚えたこと」の味が絶妙。これを読めてよかった。

今日は13時から20時まで開けています。いろいろな新入荷あり。

2021/06/11

6/11 店日誌

6月11日、金曜日。二日酔い。ついさっきまで横になっていた。こんな日ばかりは本や音楽、映画もいらない。食べもの、飲みものもノーサンキュー。ただ、横になっていたい。そう身体が言っている(今はだいぶ良くなってきているので、ご安心を)。

今日も20時まで開けています。お暇があれば、お運びください。

2021/06/10

​「まんがサイヱンス(FC)」

〈いしや〉としての活動でもおなじみのカトウシンペイ氏とまんが好き有志による企画。参加者が持ち寄ったまんがをその場で貸し借りして楽しむ「持ち寄りまんが喫茶」的催しです。のんびりマイペースに営業します。お気軽にふらりとお立ち寄りください。

​「まんがサイヱンス(FC)」
日時 2021年6月27日(日)13:00-19:00
会場 gallery Y(茨城県つくば市天久保1-8-6グリーン天久保201)

『些末事研究』第六号

『些末事研究』第六号が届きました。
年一回発行のリトルマガジン、最新号の特集は「途中でやめる」。ごぞんじ、山下陽光氏が営むブランドの名であり、偶然をよびこむ不思議な言葉。荻原魚雷、東賢次郎、世田谷ピンポンズ、山下陽光、福田賢治が参加した座談会はたっぷり18ページで面白い。会場になった京都の居酒屋〈村屋〉の喧騒が伝わるような、愉快なやり取りが収録されています。

販売価格は700円(税込)。バックナンバー五号、三号を在庫しています。

6/10 店日誌

突如、実にまったく突如、酔いが発した。ひや酒は、たしかに、水では無かった。

6月10日、木曜日。今朝、いちばんに読んだのは太宰治の掌編「酒の追憶」。古書店で購入したての山本容朗・編『酒呑みに献げる本』の冒頭に置かれていた話が抜群に面白く、10ページほどのなかで何度か声を出して笑ってしまった。空襲後の東京、とある酒場での出来事とその後の顛末は、とても笑えるものではないのだが、つい口元が緩んでしまった。太宰治の可笑しさ、恐ろしさを知った気分だ。

今日も20時まで開けています。通販等のお問い合わせはお気軽に。

2021/06/09

6/9 店日誌

6月9日、水曜日。昨日、店に来てくれた方が教えてくれたインタビュー記事「共にいる人たちへの郷愁–股旅」が面白い。世界各地のレコードの特色、使用法(傷の手当てをするとは!)なんかはここで初めて知った。記事中で紹介されているラッパー・DUSTY HUSKYの「ナンチャラ・ストア・デイ」って曲が印象的。ちなみに、店に来た方というのは、股旅の一員であるDJ SHOKIさん。

さて、今日も暑い! ご都合が合えば、ご来店ください!

2021/06/08

6/8 店日誌

6月8日、火曜日。真夏日。今日から半袖短パン、ビーサン解禁。Tシャツ、ズボンの着替えも用意しつつ来たる猛暑に向けての心構え、準備をしていきたい。ビールの蓄えは十分。その他、水など飲料も多めに用意しておく。さあ来い、夏(そんな気分ではあるが、まずは梅雨か)。

再来週の火曜日、22日は休みます。21日・22日は連休です。

2021/06/07

6/7 家日誌

自転車で30分弱の距離にある映画館〈cineplex つくば〉で再上映されている『ムーンライト』を観た。ようやく観られた! という感じなのだが、2017年の日本公開時にはつよく興味をもてなかった。いくつかのキーワードに触れて、なんとなく敬遠してしまっていた。それが、最近読んだばかりの『フライデー・ブラック』に触発されたのか、再上映を知ってから劇場に足をはこぶまでが速かった。迷わなかった。店が休みの月曜日、15時半開始という条件に恵まれたのも幸いだ。

観終わって、ちょうど17時半。まだ外は明るい。自転車で赤塚公園、洞峰公園、二宮公園をつっきるように走り、暮れてゆく空を存分に眺めた。店に寄って、A24特集の『小柳帝のバビロンノート』3『inch magazine』を持って帰る。映画の余韻が残っているうちに、その背後にあるものをもう少し深く知りたいと思ったから。

2021/06/06

音源、いろいろ。




音源、いろいろ。先週入荷したフアナ・モリーナのレコード。通販不可としていましたが、数枚の余裕が出たので、ご希望であればメールでお問い合わせください。その他、新譜では雨の季節にも合うmmm『safe mode』が再入荷。中古音源にも日々動きがあります。ご来店の際、ビビッときたならご購入あれ。

6/6 店日誌

町を歩いていれば毎秒決断を迫られる。立ち止まってショーウインドウを見るか見ないか、店に入るか入らないか、買うか買わないか。決断に必要なエネルギーは一日に使える量が決まっている。(「カール・マルクス通り」)

6月6日、日曜日。先週の月曜に〈千葉市美術館〉のミュージアムショップで購入した、多和田葉子『百年の散歩』(新潮文庫)を今朝、読み終えた。正直、序盤は奔放な言葉遊び、脈絡のない話法にとまどった。書き手の歩行と思考、発想のリズムに身をまかせられるようになると、少しずつ楽しくなってくる。知らないことは知らないまま、進んでいく。しばらく時間を置いて読み返せば、それもまた新鮮な体験になるんだろう。

今日は雨。降ったりやんだりですが、静かに過ごすにはいい天気と言えるでしょう。

2021/06/05

「N.E.A.R Tour 2021 Final Party」

SPRA N.E.A.R Tour Final Party
日時 6月6日(日) 17時開演
料金 2000円(1ドリンク込み)※30名限定・配信有
出演:SPRA×BUSHMIND,Eastern.P,BUSHMIND,GATCHA,AIWABEATZ,OG Militant B,DJサモハンキンポー,EIZUKA,DETHCAT,ゆるゆるラウンジ,GROOVE
飲食出店:Kitchen&Dinner DJANGO
会場 OctBaSS/DISCOS(茨城県つくば市天久保1−5−4)