2021/06/06

6/6 店日誌

町を歩いていれば毎秒決断を迫られる。立ち止まってショーウインドウを見るか見ないか、店に入るか入らないか、買うか買わないか。決断に必要なエネルギーは一日に使える量が決まっている。(「カール・マルクス通り」)

6月6日、日曜日。先週の月曜に〈千葉市美術館〉のミュージアムショップで購入した、多和田葉子『百年の散歩』(新潮文庫)を今朝、読み終えた。正直、序盤は奔放な言葉遊び、脈絡のない話法にとまどった。書き手の歩行と思考、発想のリズムに身をまかせられるようになると、少しずつ楽しくなってくる。知らないことは知らないまま、進んでいく。しばらく時間を置いて読み返せば、それもまた新鮮な体験になるんだろう。

今日は雨。降ったりやんだりですが、静かに過ごすにはいい天気と言えるでしょう。

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