2020/08/13

『国道3号線』


通常であれば、「日本」のなかの南西(あるいは西南)にある島として、私たちは九州を捉えがちである。東北という概念も、南西という概念も「中心」が定められているがゆえのものであるが、私たちは国道3号線を中心として、九州を、日本を、アジアを見てみることにする。

森元斎『国道3号線』が届きました。
福岡県と鹿児島県を結ぶ「国道3号線」とその近傍の歴史、それも抵抗運動の歴史を紐解くことで、九州のあり方がなぜ「こう」なのかを考察する、森元斎。その探究の軌跡をまとめたのが本書『国道3号線』。著者が表現する「こう」とはどういったものなのか、読んで解明するしかないでしょう。在庫している熊本の文芸誌『アルテリ』とも響き合う内容があるはずです。

販売価格は2750円(税込)。力のある装画は、福岡の画家・田中千智によるもの。

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