世の中には、文化人類学者になりそこねて作家や芸術家になってしまった者たちがいる。ヴォネガット、バロウズ、ゴダール、岡本太郎がそうで、ハリー・スミスもそのひとりだが、ハリーが何になったのか、いまだにわからない。
−小田マサノリ(文化人類学者/現代美術家)
ラニ・シン編/湯田賢司 訳『ハリー・スミスは語る 音楽/映画/人類学/魔術』が届きました。
編者であるラニ・シンの言葉を借りれば「ハリー・スミスは宇宙論の大家、映像作家、画家、人類学者、言語学者、オカルト研究家に収まりきらない存在だった」。その人物、ハリー・スミスへのインタビューを7本とアレン・ギンズバーグが語るハリーとの逸話、工藤遥による解説などを収めた一冊です。
販売価格は3080円(税込)。点数は多くはありませんが、カラー図版も見応えがあります。
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