用事はすべて僕にまかしてくれ。僕ならば、いくら君から我儘を言ってきても、もとより少しも恐れはしない。できんことはほうっておく。できることはできるだけやる。
−坂本清馬宛・1914年4月14日
アナナス、バナナ、僕はこんなにうまい果物をこんなにうんと毎日食っただけでも、こんどの旅行は十分に値打ちがあると思っている。
−伊藤野枝ほか諸兄宛・1923年1月
大杉豊編『新編 大杉栄書簡集』が届きました。
副題にある通り、1904年から1923年までの書簡188通を「獄中消息」(1904−1910)、「『近代思想』と自由恋愛」(1911−1917)、「労働運動へ」(1918−1922)、「日本脱出」(1923)の4つの章に分け、年代順に収録した決定版。編者であり実の甥、大杉豊氏のあとがきよれば「本書の書簡は通信の自由(秘密)が奪われ、閉ざされた時代の記録であるし、それを拓こうとした大杉自身の奮闘の記録となっている」。
販売価格は1998円(税込)。『伊藤野枝の手紙(仮)』なる書籍も近日刊行予定とのこと。
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