植本一子『フェルメール』が届きました。
オランダ絵画黄金時代の巨匠・ヨハネス・フェルメールが残した35作品を追いかけ、7ヶ国、14都市、17の美術館を巡った旅の記録。作品そのものはもちろん、それをかこむ額、背後の壁、鑑賞する人、美術書を擁する街の空気までをも取り込んだような写真の数々に、従来の美術書とは異なるものを感じます。それが一体何なのか、解き明かす鍵は「旅の記録Ⅰ・Ⅱ」と題されたテキストに隠されているかもしれません。
販売価格は2160円(税込)。日本でのフェルメール展は、10月5日からはじまります。
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『フェルメール』
写真・文:植本一子
発行:ナナロク社+ブルーシープ
光の魔術師とも称される17世紀オランダ絵画の巨匠フェルメール。静謐さをたたえた謎めいた絵画は、現存数35点ともいわれ、その希少性でも世界的な人気を集めています。
アムステルダム、ウィーン、ベルリン、パリ、ロンドン、ダブリン、ニューヨーク、ワシントン−−−。7カ国17の美術館を飛行機と鉄道でめぐる旅は約3週間に及びました。植本は、初めて出会うフェルメールの絵画と1点ずつ向き合い、構図やモチーフ、絵の具や筆使い、画家の思いとその息遣いに想いをはせながら、レンズを通じて、ときにはペンを持ちながら、フィルムとノートにフェルメールを記録し続けました。
絵が描かれてから400年近くを経たいま、国境や海を超えてフェルメールを所蔵する美術館とその街、作品を展示する部屋。そして作品の鑑賞者とその眼差しも、植本は記録します。写真家の目とパーソナルな言葉を通じて、世界7カ国17の美術館を旅し、その地でフェルメールの絵を見ているような体験ができる、新しい美術書です。
http://bluesheep.jp/9-25
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