『BE YOURSELF』
グラハム・ナッシュをまともに聴いたことがない。
グラハム・ナッシュに関する、自分の乏しい認識は「60年代から活動しているフォーク・シンガー」、「CSN&YのN」ってことだけ。そんな、にわかの好き者がたまたま手にしたのが、この『BE YOURSELF』というアルバムだ。裏面に「A TRIBUTE TO GRAHAM NASH'S SONGS FOR BEGINNERS」と記してあるので、ナッシュへのトリビュート盤であることはすぐ分かった。連なる名前でピンときたのはVETIVERとBONNIE 'PRINCE'BILLY。この2組が関わっているのなら間違い無し、そう踏んで買ってみた。
帰宅後に早速開封、デッキに入れて再生してみる。・・・ああ、まったく! こりゃあ、すごく良いアルバムだ。愛に溢れたトリビュート。一曲目、PORT O BRIEN/PAPERCUTSが演奏する“MILLTARY MADNESS”から、穏やかな風が吹きはじめる。そこからは、ただ身を任せるのみ。あっという間の40分弱。ぼーっとしていると、終わってしまう。秋の日はつるべ落とし。思わず、そんな言葉をつぶやいてしまった。
『BE YOURSELF』はナッシュの1971年作『SONG FOR BEGINNERS』へ捧げられたものらしい。ならば、それも聴いてみるしかない。みじかい秋。読書はもちろんだけど、ゆっくり音楽を聴くのにも、絶好の季節。ほんの少し、生活の速度を落としたくなる。そういう季節。近場の量販店もいいけれど、たまには遠くの中古盤屋に行くのもいい。
今日は振替の休日でした。明日からは通常営業。のんびり、店で待っています。
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