2017/04/22

『東京の編集者』

©夏葉社

夏葉社の最新刊『東京の編集者 山高登さんに話を聞く』が入荷しました。
この本の主役は内田百閒、志賀直哉、上林暁らを担当した元・文芸編集者であり版画作家でもある山高登さん。「なるべく早いうちに山高さんの話をまとめ、それを本の形にしたいと思ったのは、だんだんと目が見えなくなってきたとお電話で伺った二〇一六年夏のこと」とは、本書を手がけた夏葉社代表の島田さん。「夕方になるとなんだか喉が乾くな、とかなんとかいって仕事を切り上げちゃうんです」なんて、いい話。往時の東京に生きた、作家や編集者の在り方がまぶしくもあり、ときに微笑ましくもあり。個人の記憶をかたちに残すってのは重要な仕事ですね。

販売価格は2484円(税込)。うん、これはとっても良い本です。

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4月21日取次搬入で『東京の編集者』
という本を刊行いたします。
著者は、木版画家の山高登さん。
山高さんは昭和53年に『昔日の客』をつくった
編集者でもあり、弊社にとっての恩人です。
山高さんは戦後間もなく、新潮社に入社され、
内田百閒、尾崎一雄、上林曉、香月泰男らの本を
担当されました。
今年91歳になった山高さんに、その美しい本作り、
作家とのエピソードについて聞き書きいたしました。
武井武雄、谷内六郎、島村利正、小沼丹らも登場します。
『東京の編集者』にはそのほかに、いくつかの書影、書票、
そして、山高さんが撮影したすばらしいモノクロ写真が
32ページにわたって収録されています。
計148ページの贅沢なバラエティブックです。
ぜひ、店頭でご覧くださいませ。

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