2017/01/14

『もう一度 倫敦巴里』


和田誠による奇書(貴書!)、『倫敦巴里』が『もう一度 倫敦巴里』として生まれ変わりました。
腰巻きに「戯作・贋作大全集」とあるように、これはもう、なんというか凄まじいブラック・ユーモア。ものすごい高度な悪ふざけ、とでも言いましょうか。とにかく強烈な本なんです・・・と、ボクには陳腐な表現しか浮かびませんので、店で直接お確かめ頂きたいです。復刊に際して『「もう一度 倫敦巴里によせて」』と題した小冊子を作成、封入というのも乙な仕事。書き手は清水ミチコ、堀部篤史、丸谷才一、谷川俊太郎という豪華な面々ですよ。

ほぼオリジナルのままの姿で、ナナロク社からの刊行です。販売価格は2376円(税込)。

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和田誠、1977年初版の伝説的名著『倫敦巴里』が、未収録作を加え、『もう一度 倫敦巴里』としてついに復活!

川端康成の『雪国』を、もし植草甚一が、野坂昭如が、星新一が、長新太が、横溝正史が書いたとしたら。(『雪国』文体模写シリーズ)
イソップの寓話「兎と亀」をテーマに、もし黒澤明が、山田洋次が、フェリーニが、ヒッチコックが、ゴダールが映画を作ったとしたら。(「兎と亀」シリーズ)
ダリ、ゴッホ、ピカソ、シャガール、のらくろ、ニャロメ、鉄人28号、星の王子さま、ねじ式、007、「雪国」文体模写……数々の名作が、とんでもないことに!? 谷川俊太郎、丸谷才一、清水ミチコ、堀部篤史(誠光社)の書き下ろしエッセイを収録した特製小冊子付。(※丸谷才一さんのエッセイのみ、再録となります)

和田 誠(わだ・まこと):1936年生まれ。グラフィックデザイナー、イラストレーター。1959年多摩美術大学卒業、ライトパブリシティに入社、1968年よりフリー。1965年雑誌「話の特集」にADとして参加。1968年から4年数カ月「週刊サンケイ」の表紙に似顔絵を描く(AD田中一光)。1977年より「週刊文春」の表紙(絵とデザイン)を担当し、現在に至る。出版した書籍は200冊を超える。1974年講談社出版文化賞(ブックデザイン部門)、1993年講談社エッセイ賞、1994年菊池寛賞、1997年毎日デザイン賞など受賞多数。

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