2016/07/11

7月10日の朗読会


撮影:三好祐介

7月10日に開催した、柴田元幸さんの朗読会をとおして感じたこと。
紙をとおして目でおう文字と、声を介して耳から吸いとるひとの声ってのはだいぶ違う。同じ言葉なのですが。なんせ声ってのは形にならない。発したそばから消えていく。メモでもとっていれば自分のものにできるのだろうけど、ぐっと集中して耳をひらいてもその後に残るのはいくつかのキーワード、その日の空気、思い起こした風景のようなもの。でも、それだけで充分じゃないかな。きっと、ふとしたときにあの日、あの場所で聞いた言葉が頭の中でよみがえることがある。あれ、この感覚なんだっけといつか思い出すような気がする、力強い朗読でした。

もっとずっと克明に、論理的にこの夜のことを記憶している方もいるでしょう。
機会があったらボクに、そのことを話してほしいです。ああ! 柴田さん、そんな話していたねえ! ともう一回驚きたいと思っています。
改めまして、柴田元幸さんご夫妻、企画の熊谷さん、場所を提供してくれた千年一日珈琲焙煎所の大坪さん、ご来場のみなさま方に御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。また、こんな機会をつくれたらいいですね。

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