『死をポケットに入れて』
“自らを作家へと導いていくには、直感を信じて行動することだ。そのことが、人を養い、言葉を養い、そして死に立ち向かわせてくれる。何をするかは人それぞれで異なっているし、人それぞれで変わっていく。わたしの場合、かつてそれは常軌を逸した飲酒、正気を失うまで飲むことを意味していた。そのことがわたしのために言葉を研ぎ澄ましてくれ、それを表へと引き出してくれた。それにわたしは危険なことを求めてもいた。自分自身を危険な状況に追い込まずにはいられなかった。相手は男たちであり、女たちであり、自動車であり、賭け事であり、飢餓であり、ありとあらゆることだった。それが言葉を育ててくれた。そうやってわたしは何十年もの歳月を送った。”
-チャールズ・ブコウスキー(“92年6月23日 12:34AM”『死をポケットに入れて』中川五郎訳 より)
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