3月9日の入荷
“思案に暮れたときはあせらないことだ。それをカブト虫のように頭のまわりを飛ぶままに飛ばせておけ。ただし紐だけはしっかり手に握っておくことだ。やがてカブト虫はくたびれて落ちてくるから、そのとき手にとって眺めたらいいのである。アリストパネスは劇中の人物にそういわせている。正確、痛切な比喩であり、名句の一つだと思われる。”
-開高健(“食べる”『白いページ』より)
3月9日の入荷です。
上に引いた開高健の文章にうなりました。この“食べる”が収録された『白いページ』は“角川書店の人生論”を冠に刊行されていた、新書判セミハード装のシリーズのひとつ。他には、遠藤周作『ぐうたら生活入門』、安岡章太郎『なまけものの思想』、吉行淳之介『軽薄のすすめ』などが並びます。これらを全部読んでみたいと思ったのは、「人生、面白半分(ハーフ・シリアス)が、いちばん、いい。」というキャッチコピーに惹かれたからかもしれません。
今日も良い本が入ってきました。早めに並べます。
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