2016/02/13

『二〇一二』と『comic ミツザワ』



“今やこんな人ほとんどいない。
好きなものにただ熱中する人はやっぱり凄い。
本当に夢中になっていたら自分をコマーシャルしているヒマはない。”
-田口史人(“二〇一二”『二〇一二』より)

円盤から、すごい本が届きました。
出るぞ出すぞと聞いていたので、ボク自身とても楽しみにしていた店主・田口史人さんによる渾身の著作『二〇一二』がついに入荷。2008、2011、2012、2015年の四部構成でその内容はインタビュー・日記・独白と多岐にわたり厖大な言葉が印字されています(日記の分量がだいぶ多いですが)。2003年にはじまった円盤独自の哲学、いっさいの流通に頼らない理由とそのための工夫などなど、おなじ時代に個人店を運営している立場としてはグサグサと刺さる言葉ばかり。読んでいてつらくはなりませんが、並行して走る思考が止まらないので、ボクはゆっくり進んでいこうと思っています。半端じゃない文字数はズバリ27万字とのこと。円盤ではたらく見汐麻衣さんの巻末エッセイ“逡巡”も現場での実感から書かれたよい文章です。

もう1冊がぶっ飛んでます。円盤発の漫画&エトセトラ雑誌の創刊準備号『comic ミツザワ』。これは田口さんが「だいぶスカムです!」と語るとおりの内容です。アンチ・ブラッシュアップという心意気に脱帽。執筆陣は飯田華子、つるんづマリー、こいけぐらんじ(シラオカ小池喬)、エーツー、ペリー(初恋レコード)、酒井己詳、アニュウリズム、ゑでぃ鼓雨磨(ゑでぃまあこん)、深浦亜希(絵)、北村早樹子(小説)、見汐麻衣(エッセイ)、フローズンマリー(三宅ヤスコ)の占い、です。

それぞれの販売価格は『二〇一二』が2484円、『comic ミツザワ』が540円です(共に税込)。
どちらも円盤による自主制作の書籍なので、一般の書店には並ばないとのこと。

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