2015/09/23

矢野ミチルさんへのインタビュー



9月28日(月)まで、当店となりの千年一日珈琲焙煎所で個展『虹びたしの可視光船』(素晴らしいタイトル!)をおこなっている矢野ミチルさん。
展示がはじまった先週の木曜日からつくばに滞在し、在廊する方法がとてもユニークで興味をもった。そして、矢野さんご自身がとても面白い。
タイミングさえ合えば、明るいうちから一緒にビールを飲む。いろいろ話す。このやり取りが本当にきもちがよいのだ。

そんな矢野さんが、今週末26日土曜日に展示会場でライブペインティングを行うらしい。
ゲストにはSUIKAのtoto、降神のなのるなもないを迎えての公演。一体どんな体験ができるのだろうと、気になったので直接聞いてみることにした。
これを読んで、興味が沸いたなら、是非会場に足を運んでほしい。でっかい絵が見れるのかなー! とボクも楽しみにしているので。

以下、矢野ミチルさんとの一問一答。メールでのやりとり。
お楽しみあれ!

***

-まず、自己紹介をお願いします!

矢野ミチルと申します。この名前から女性に勘違いされる事がよくあるんですが、男です。
生まれた時からずっと関東在住だったのですが、アトリエが欲しくて去年の春から広島県尾道市の因島という島に自転車で移住して、そこを拠点に制作して、全国各地で展示とかライブペインティングをやってます。


-尾道での暮らしはどうですか??

尾道は古きよきものを活かしつつ新たな豊さを見出す感性の人たちが多くいて、足を踏み入れると、あっという間に町に溶け込んでしまう感じがあります。だから、ついこの場所が好きになって住みたくなっちゃう人が増えてます。僕が住んでる因島は、尾道の町よりもっと自然が多くて、制作には最適なとこです。
山の中の空き家をタダで貸してもらって、移住者の仲間たちと改装してアトリエ兼住居として暮らしてます。ご近所の方に野菜をもらったり、あまりお金を使わずにストレスの無い日々を送ってます。


-つくばにはどんな印象を持ちましたか??

思ってた以上に広かった。でも公園も多くて、自転車に乗るにはもってこいの場所に感じます。
あとは星谷ビルに集まってくる人たちは個性的な人が多くて楽しいです。そんな風に“人が街を魅力的に具現化させていく感じ”が尾道とちょっと似てる気がしました。


-では、26日のイベントに向けての質問です。
 ずばり、ライブペイントの面白さってなんですか?? 反面難しさも聞いてみたいです!

絵でありながら音楽みたいなところです。完成されていないから予測不能に楽しめる。でも絵の具は消えずに残るので、音楽のような潔さが無い。
共演してくれる演奏や歌に反応して常に新しい気持ちで描いてないと絵が死んでしまう緊張感があります。
一番難しいのは、この面白さを見たこと無い人に言葉で伝えることかもしれません。ぜひ生で見て感じて欲しいです。


-最後に、矢野さんはどうして絵を描いているんでしょう??

こうやって、いろんな人に会えるから。絵を描いてなかったら、尾道に住むこともなかったし、このつくばにも来れなかったかもしれません。
絵が水先案内人のように自分より先にいるみたいです。


-ありがとうございました!

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