2014/05/04

『アイ・アム・ヒッピー』(増補改訂版) -品切れ中!

※『部族新聞』創刊号の復刻版が付いてきます!
2500円+税で販売中!

ヒッピーってなんだろうか?
ラブアンドピース、ロン毛に花、ドラッグ音楽フリーセックス、いやいや、それらはマスコミがピックアップして編集した流行としてのヒッピーに過ぎません。背虫の絵付け職人だった著者の山田塊也(ポン)さんが新宿の路上に立ち、何万人もが押し寄せる祭りをひらくお祭りポン太になるまでを綴ったこの本は、私達が生まれる少し前、60年代から80年代という戦後激動の時代をひとりの人間の生きた目で追うことのできる良書です。
震災後を生きる私たちは70年代のような熱気のカウンターカルチャーは叩き出せないかもしれないけれど、もっとゆるやかで持続可能な共同体、生き方を提案することができるのではないか、アイアム・ヒッピーを読んでそんなことを思いました。ポンさんどうもありがとう!

-古山菜摘

とても重要な本が入荷していました。
“ポン”こと山田塊也による『アイ・アム・ヒッピー 日本のヒッピー・ムーブメント'60-'90』の増補改訂版(森と出版刊)。
ヒッピーとして生き抜いたポンさんにしか語り得ない、日本のヒッピー文化の成り立ち。その栄枯に寄与した人物、事がらが網羅された一冊です。
この本のすごいところはポンさんの個人史でありながらも、権力に付随する排他的な組織から虐げられ続けた層による、裏日本史でもあるところ。
学校やテレビはもちろん、まともな大人は教えてくれないいろんな事実。国に対する新しい視点、考え方。自由であることにのしかかる多くの圧力。
この日本でオルタナティブな存在として生き抜くことのハードさ・・・。その一つ一つにボクは衝撃を受けました。

とは言え、読んでいて辛くなるような内容ではありません。
日本史の授業では知らされなかった出来事。誰も教えてくれない生き延び方、旅の仕方、人との出会い方。などなど。
まだまだ自分は何も知らない! と、脳みその初期化を促す刺激たっぷりの、強烈な書物です。
ポンさん自身によって編まれた丁寧な注釈も読み応えがあり、勉強になります。

ヒッピーという言葉が含有するあらゆる事象は、この本があれば、総ざらいができるはず。
当店大推薦のがっつり向き合い甲斐のある超強力な一冊です。

□参考:
対抗文化専門古書 気流舎 http://www.kiryuusha.com/blosxom.cgi/shop/event/131202a.html
模索舎 http://www.mosakusha.com/voice_of_the_staff/2014/04/post-217.html

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