2012/06/13

昼光ジャズがやってきた!


阪本勇君が来てくれた。はるばるつくばまで。
とっておきの作品集を届けに来てくれた。
そう、ようやく。待ちに待っていた『昼光ジャズ』の特装版がボクの元にやってきた。
ああ、もう。とにかく嬉しい。意味はなくても用がなくても持って歩く。
いろんな人に自慢する。このキラキラでギラギラの、生命力に触れてもらう。
待ってろよ。みんな。


でも、ひとり占めもしたいんだよな。
この気持ちはなんだろう。


この作品には、決して安くはない額のお金を払った。
これまでにボクはそれなりの冊数、本を買ってきたのだけれど、今回は文句無しの最高値だ。
だけどね。今は気分がいい。これはタダの紙幣や硬貨のやり取りではないからだ。
阪本君とは、エネルギーのやり取りをした。気持ちと信用を分け合った。
カネとモノを交換しただけじゃない。


そうだ。ボクは買い物をしたんじゃない。
もっともっと、大切ななにか。暖かい日向を共有したような気分。
勘違いはしないでほしい。お金が全てじゃない、とかそんなことは言いたくない。
紋きりの言説では掬いきれない、説明のしようのない、なにかをボクは獲得したのだ。
そんな風に思ってる。


とにかくありがとう。阪本君。
ひとつ、彼の言葉を紹介する。要約だけれど。
とにかく大好きな文章なのだ。


***


昨日が散々でも、今日がダメでも、僕は未来を歓迎する。


すれちがったおばさんに「こんにちは」と挨拶をする。
道に迷えばアイフォンを広げず、通りかかった人に尋ねてみる、毎日できるだけ知らない人と話す。
いつもとは違う道順でいつもの場所へ向かう。知らない駅で降りてみる。
ウロウロとキョロキョロと。毎日できるだけ未知の道を行く。


ちょっと寄り道したり、少し遠回りしたり。それだけで新しい何かが待っていたりする。
そう信じて今日もまた寄り道を繰り返して未来を探す。


新しい発見を、新しい視野を、新しい出会いを、新しい価値観を、
新しい言葉を、新しい光を、新しい未来を。


昨日が散々でも、今日がダメでも、僕は毎日カメラを持って歩き、明日の光を待ち望む。


-阪本勇 (『昼光ジャズ・特装版』より)

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