2010/07/10
『証言構成 -ポパイの時代』
なんとなく読み始めた、赤田祐一氏の『証言構成 ポパイの時代』が面白い。
たぶん、この本を読むのは3回目くらいだと思うのだけど、改めて刺さった言葉が沢山あった。
メモ代わりにざくざくっと引用しておこう。
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○新しい価値観を生み出すのは、コンシャス(自意識)ではなく、インディペンデンス(個人の眼)なのに。
メジャーの予備校と化した動向を見てると、インディーズという言葉にはもう意味がないように思える。
インディーズとは、インディーズだから面白かったわけじゃないのだ。
インディーズとは、自分の読者を自前でつくるのだという闘争宣言にほかならない。
○本気で自分が訴えたいことがある時、どうしてその訴えたい相手である読者を「一般」などと
いうかたちで想定できるだろうか。「この企画は一般にはわからないだろうから・・・・・・」と言って
見えない「一般」のことを持ち出すのは、本気で何かを訴えたいという者のやることではない。
単に自分が怠けているだけだ。・・・
○先に、ぼくは、インディーズとは「自分の読者を自前でつくる闘争宣言である」と書いた。
これは、かつて、ジャズの世界で、チャーリー・パーカーが、セロニアス・モンクが、
ビ・バップ革命の初期、自分の聴衆は自分でつくっていくと語っていたというエピソードから閃いた。
自分の聴衆とは、真の支持者であり、共鳴者のことだ。
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と、選んだ文章を読んでいて頭をよぎった一つの言葉がある。
「アンダーグラウンドってのは全部自分等でやること」とブルーハーブのBOSSが言ってたよなと。
それって結局、パンクのD.I.Yの思想と一緒だなと思ったのだ。
もう少しだけ引いておこう。
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本書の結論としては―
○情報過多の時代、理屈はやめろ。妄想で立ち向かえ。
○ステイ・アンダーグラウンド。メジャーになったらカッコ悪いと思え。
○DIY。レディメイドな雑誌ではなく、ハンドメイドな雑誌を。
○ジャニスの原理を想起せよ。
○無駄の中に真実がある。
○理想を捨てるな。
○週に一度は古本屋を覗こう。
○敵はシステムではなく、自分の中にある。
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念のため、書いておきたい。
上に引いた言葉のなかで使われる「アンダーグラウンド」ってのは、その辺の「アングラ」ってのとは別モノだ。
アングラだなんて自ら名乗るのは最高にカッコ悪いと、ぼくは思う。
小さく小さく、暗くて狭い、そんな世界に自らを括るのはやめよう。
少なくとも自分では、自分の表現はド真っ当だと信じて動こう。
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○・・・人間は、皆、ひとりひとり違った肉体を持ち、違った考え方を持ち、その時々によって
違ったものの感じ方や受け取り方をする存在だ。「一般」のことなど考えないで、思い切って訴える。
自分のやりたいことに溺れきり、怒ったり、感動したり、悲しんだり、みじめになったりすることで、
それを誠実に積み重ねていく。非常に真剣なオルタナティブ。
それが、(当たり前のことだが)結果として、読者を感動させることになるのではないだろうか。
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本当にごく一部、個人的な旨みだけ抽出してみた。
引用部以外にも煌めく言葉に溢れてる。気になった方々は、是非ご一読を。
またまた素敵な言葉をありがとう。参考になります。
返信削除>Diariesさん
返信削除どもです!
今度ゆっくり話しましょう。
popeyeも見にいきたいし。
コメント嬉しいです!