2026/09/20

9/20 店日誌


9月20日、日曜日。一向に止まない雨を見て、歩いていこうと決める。長靴を履いて、リュックを背負って家を出たのが8時48分。筑波大学までぐいぐい歩いて、ATMで入金。10個ほどの荷物をポストに投函。店に着いたのは9時28分。さあブログ、インスタグラムを更新しようとiPadを取り出すも、不具合でWi-Fiに接続できない……困った。こうなりゃ、家に戻るしかない! 9時55分に歩き出し、家に着いたのが10時半。シャワーを浴びてさっぱりしたところで、いまブログを書いている。

明日21日(月)の下北沢出店、台風の動き次第なのだけど、現状では行くつもり。明後日22日(火)も13時〜18時の短縮営業予定。それもこれも天候次第。どれだけの雨風か、電車は動くのか。それらに合わせて決めていきます。

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ここまで書いて、再度家を出たのが11時7分。半袖短パン、ビーサンにポンチョを羽織って自転車に乗る。そろ〜っと走って、11時24分に店到着。正直に言って、やり切った感あり。だいぶ疲れてしまった。

そんなこんなで、今日も開店。天気によっては早じまいの可能性あり。

2026/09/19

9/19 店日誌


9月19日、土曜日。自転車で走り出したのが、8時20分。秋っぽく乾いた空気、金木犀の香りを吸い込みながら、ゆったり走る。車が少ないってのは、連休ムードってことなのかな。こないだ若い友人たちと遊んだのは楽しかったけど、なかなか大変だったよな。ぼんやりと考えながら、郵便ポストに本を投げ入れ、店に着いたのが8時37分。ラジオからはスパニッシュ調の音楽が流れてる。なんとなくエル・スカンク・ディ・ヤーディを思い出す。次に浮かんだのはバンデラス! 最後に行ったフジロックで驚かされたのは、彼らとKOHH、ジェイムス・ブレイクだった。

パンクが起爆剤だったことは間違いない。しかし、ポスト・パンクとは、日本語でそれを意訳すれば、“パンクを通過した脱パンク”ということである。“できない”からこそ“できる”のだ。音楽の訓練を受けていないからこそアイデアが生まれた。(野田努)

最近買った新刊で、ハートを揺さぶられたのは、横田勇司+野田努(監修)『UKインディ・ロック入門 ──ポスト・パンク、ギター・ポップ、スカとダブ編』。この本は、今こそ読まれるべきだし、手にしてほしい人の顔が浮かんだので新刊で仕入れることにした。今日の午後には到着予定。

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ああ、まったく! 嬉しい悲鳴というべきか、山名昇『正岡子規はバイトなどしない 副読本●『寝ぼけ眼のアルファルファ』について』オリジナルの鴨トートがどっさり届いた直後には知人からの買取もあった。川内倫子、エリック・ソス、荒木経惟、山谷祐介、ジョエル・マイロヴィッツ、中井奈央など、良質な写真集たち。その直前にはドナルド・ジャッドの作品集も2冊……うちの店でこんな本を扱えるとは。

今日は11時半開店予定! 明後日21日(月)は下北沢出張のため、終日休業です。

2026/09/18

9/18 店日誌


9月18日、金曜日。開店して、落ち着く間もなく荷物が届く───中身はもちろん、山名昇『正岡子規はバイトなどしない 副読本●『寝ぼけ眼のアルファルファ』について』。どっさり1000部。封を解きながら、じわっと手に汗をかき、胸が高鳴る。これから、誰に、どうやって手渡せていけるだろうか。ドキドキしながら写真を撮り、オンライン・ストア〈平凡〉にアップ。このあとインスタグラムでも紹介する。発売は明日、9月19日(土)。薄手の冊子ではあるけれど、中身のつまったいい内容になったと思う。

作業中に届いた、でかい段ボールの中身はトートバッグ! 好評のサンドベージュ、ナチュラルの再生産分と新色のグリーンがたんまり入ってる。準備ができ次第、オンライン・ストアに上げるので、しばしお待ちを。

遅くなりましたが、開店しています〜! 今日もどうぞよろしく。

2026/09/17

9/17 店日誌


9月17日、木曜日。きのうのこと。午後、雨も強まってきて、だーれも来ない時間帯にポットマンこと土田元気がやってくる。「なんか早くできちゃいまして……」と手渡されたのは、彼の5作目となる『鉄塔』。先月に仮サンプルをもらってから愛聴していたし、ジャケットのイメージも伝えてもらってはいたものの、本チャンが出来るとやはり嬉しい。いいじゃん、よかったね〜と話しつつ、バシッと買い取る旨を伝えて、明日(まあ、今日ですね)中の納品希望を伝える。「わかりました!」っと帰っていったので、ジャケットを組み立て、梱包作業に移ったのだろう。

ちょうど1年ぶりに届いた新作は、初のCD作品(3作目の『走れ、清彦』はCDR)。田んぼの幽霊、München、溝、不思議なプリンパッ、鉄塔、Deubiquitinating Enzyme、ハンペルマンの7曲で、27分5秒。さとうさかなのジャケット画もとてもいいです。オンライン・ストア〈平凡〉でも、今日から販売開始。

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これを聴くなら、今しかない。思い立って針をおろしたのは、池田満寿夫と小玉和文『an endless』。予感は的中して、秋のような乾いた空気に音がすっと溶け込んでいく。ああ、出来るのなら! ソファに深く沈み込んで、極上の音響環境でこの盤に耽溺したい……。それをするだけの意義ある作品だと思う。

雨は降らねえらしい。そう歌われる曲、人ともに思い入れは無いはずだけれど、口をついてしまった。とりあえず、今日は降らないっぽいですね。

ではでは、開店! 週明け21日(月)は下北沢に出張するため終日休業です。

2026/09/16

9/16 店日誌


9月16日、水曜日。自宅に送ってもらった2箱の査定を済ませて、金井さんにメッセージ。そのまま、真造圭伍『ひらやすみ』⑥〜⑨を読み、サクライさんとイケちゃんにメールをして、外出準備を整える。着替え、スニーカー、ビーサンを準備してポンチョに長靴姿で玄関を出たのが9時10分。さあ行くぞ! と自転車で走り出すと、雨は止んでる。さっきまで降ってたじゃんか〜と肩透かし感があるものの、むしろラッキーと思い直して、そろ〜り進む。保育園に行く途中の親子がニッコリ。びしょぬれの大学生はちょっと不機嫌。それぞれの天気の受け止め方がある。店に着いたのは9時27分だった。

最寄りのドラッグストアに行く途中、ブックオフに行列ができているのが目に入る(なんで?)。買い物を済ませて公園を抜けていくと、先週末の白キノコはそれほど増殖しておらず、ちょっと安心。10時10分に店に着き、ラジオをつけると美輪明宏さんの声が聞こえてくる。

よたよたした合奏の味わいは格別。プロデュースを担当したレッド・クレイヨラのメイヨ・トンプソンと、リリースしたラフ・トレードのジェフ・トラヴィスは、彼女たちの普通っぽい佇まいに潜むラディカルさをよくわかっていたのだ。(野中モモ)

きのう買った、『UKインディ・ロック入門』でいちばんに取り上げられるのは、ザ・レインコーツ。今日は暇だろうし、1stから順番に聴いてみようかな。

さあ〜今日も開店! 雨ばっかりだけどめげずにやったるど〜。

2026/09/15

9/15 雑記

ちょっとした用があり、駅ビルに入っている新刊書店に足を運んだ。図書カードにはいくらかの残額がある。今日は何かしら買ってやる! なんなら複数冊でもいい、とにかく本が買いたい。そんな気分にまかせて棚をみていて、まず目に入ったのが細馬宏通『浅草十二階』。次に、澤野雅樹『ドゥルーズを「活用」する!』が目に入って「わ!」と声が出る。買えるようになったのか……近年べらぼうな古書価になってたし、これは嬉しい。音楽コーナーを覗いて目に入ったのが、横田勇司+野田努『UKインディ・ロック入門 ──ポスト・パンク、ギター・ポップ、スカとダブ編』。欲しい本ばっかりだ。

しばしの逡巡のち、『UKインディ・ロック入門』を選び、図書館に移って読みはじめる。冒頭の3篇「UKインディーズの時代」(野田努)、「地上より永遠へ 世界に届く音」(横田勇司)、「すべてはここから始まった───ラフ・トレード史」(野田努)にガーンと頭を打たれたようなショックを受ける。とくに下記の一節に。

(註:ラフ・トレードの創業者、ジェフ・)トラヴィスがショップに興味を持ったきっかけは、サンフランシスコの書店〈シティ・ライツ〉にある。ビート・ジェネレーションの聖地として知られるそこは、単なる「本を売る場所」を超えた、既成の商業主義とは一線を画す、オルタナティヴな文化や政治思想の発信地だったのである。(野田努)

そうだ、オレもこういう場所をつくりたくて、店をはじめたんだ。ぐっと引き込まれて胸が高鳴る。本を読んでて、時間を忘れたのはいつ以来だろう(実際、妻からのメールにまったく気が付かず、電話がかかってくるまで没入していた)。図書館にいたのは真っ昼間。われに返ると急に腹が減ってきた。

2026/09/14

9/14 店日誌

9月14日、月曜日。全日本冷し中華愛好会(編)『空飛ぶ冷し中華』Part1&2、月刊宝島編集部(編)『VOW(まちのヘンなモノ大カタログ 現代下世話大全)』1~3、山本周吉(編)『本に狂う 草森紳一ベスト・エッセイ』、華倫変『完本 カリクラ 華倫変倶楽部』、矢野利裕『今日よりもマシな明日 文学芸能論』、仲俣暁生『ポスト・ムラカミの日本文学』。直近で買い取ったものから、比較的タイトルが長めの9冊。書き終えて眺めると、 高密度でギュウギュウ、息苦しさすら覚えるのだけど、本そのものは軽やか。パラパラめくるだけでも面白い。

毎日毎日、本を触って、値をつけて棚に出している。ひとやま、やっと片付いたーってときに、買い取りお願いしますー! って人がきて、アワアワする。古本屋ってこういう仕事なんだろうか。困ってるわけでなく、不平を言いたいわけでもなく、なんか不思議だなーっと感じている。本の循環があるならば、売り先を増やさないといけなくなる。そろそろ、次なる展開が生まれるのだろうか。

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きのうの午後、雨が止んで、店前に本が出せた! 100円〜500円の本と雑誌を店前にどーんと並べると、立ち止まる人がいて、流れで店に入る人もいる。するっと帰ってもいい、なんとなく興味を持ってくれるだけでも嬉しい。本を売りつつ、いろんな方と声を交わして、ときにじっくり話をしたり。店にいるのは面白い。

では、今日も開店しますー! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞー。

2026/09/13

9/13 店日誌


9月13日、日曜日。溜まった空き缶を捨てるついでに買うものはなんだっけ? えーと、ハミガキ粉とティッシュ、あとリップクリームも欲しいんだ。ハミガキ粉、ティッシュ、リップクリームと唱えながら店を出て、大通りを渡ったところで気がつく。空き缶忘れた。そもそもの目的だったのに。まあ、明日捨てにいけばいいかと気を取り直して歩きだす。稲刈り寸前の田んぼを眺めつつ、公園で白いキノコを撮ってる人を横目に進んでいってギョッとする。なにこれ、めちゃ繁殖してるじゃん……あちこちに群生してて、ちょっと怖かった(もしかすると、オオシロカラカサタケって毒キノコだったかも)。

店に戻ってくると、10時ちょい過ぎ。ラジオでは「子ども科学電話相談」が放送中。学校が苦手だったの、わたし。そう話しているのは大日向雅美先生。この方の語り口は上品で独特、話しているとつい耳を向けてしまう。学校に行くのが辛い、しんどい子どもたち向けのメッセージが続いている。

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きのうは、ずっと曇りで雨はほとんど降らず。そろそろ晴れてほしいんだけど、今は霧雨、空はどんより。天気予報では午後から温度が上がるとか、晴れ間ものぞくと言っていたけど、どうなるかな。

今日も通常営業。本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

2026/09/12

9/12 店日誌


9月12日、土曜日。先月の南浦和にはじまって、今月の古河、来月は益子、北茨城の催事にも参加する。もちろん本屋として出向くわけなのだけど、誘われるときに「カルチャーのある本屋、ピープルに」みたいな感じで言われることが多くて、ちょっと戸惑う。新刊書店、古本屋、ZINE専門……業態問わず、一定以上の量の本を扱っていれば、カルチャー(っていうか文化)は付随するはずだと思うから。うちの店はレコード、CD、Tシャツとか書籍以外のものも多く扱ってるから、そう思われるのかな。

とくだん不満を感じてるわけでなく、言葉尻をとって絡みたいわけでもなく、カルチャーって言葉の扱われ方が不思議だなーっと思ってるという話です。大手雑誌とかでも変な風に使われてる気もするしなァ。

そう! さらっと書いたけど、開店以来、こんなにあちこちに出向くことはなかったのである。しかも連続して。加えて、18日出来予定の山名昇『正岡子規はバイトなどしない 副読本●『寝ぼけ眼のアルファルファ』について』の行商&納品ツアーもある。張り切りすぎず、されど熱をもって! あちこちに出かけていきたい。

では、今日も開店! 雨もちょっと弱くなったような気がします。

2026/09/11

9/11 店日誌


9月11日、金曜日。長靴をはいて家を出たのが8時38分。傘をさして、ぐいぐい歩いて、店に着いたのが9時18分。ぴったり40分。金曜日のふんわりは苦手なので(ついでに言えば火曜も……)、『ズビズバー』を再生する。このCDを買ったのは今年の頭だったか、はっきり覚えていないのだけど、しばらく聴かずにいたのを聴いてみたら、すごーーく良いのだ。1曲目の「アマドコロ摘んだ春」からぎゅっと胸を掴まれる。ピアノとヴォーカル、たまに弦楽器。編成はシンプルながらも曲調に幅があって、まったく飽きない。

ズビズバーは今日、天久保1丁目の地下スペース〈aNTENA〉でライヴがある。店からは遠くないし、なかなか観られる方々じゃないのは分かってる。でもさ、この連日の雨! いまも降ってる。どうも出かける気を無くさせるんだよなァ……はて、どうなりますか。

こんなにも雨が続いたのはいつ以来だろう。とうぜん店も暇になるわけで、読書がはかどる。直近で読んだのは、中島岳志『縄文 革命とナショナリズム』。その前には上野千鶴子・小倉千加子・富岡多恵子『男流文学論』、佐藤正午『書くインタビュー』①〜⑥など。こういうとき、読書日記をつけてると便利だなーと思う。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉にも動きあり〜!

2026/09/10

9/10 店日誌


9月10日、木曜日。8時58分に玄関を出て、燃えるゴミをぽいっと投げて自転車で走りだす。水たまりをよけつつ、スピードを出しすぎず、のんびり進む。郵便局ATMで入金3件(トートバッグの新色をつくります!)、発送3件を済ませて店に着いたのが9時22分。ラジオをつけるとディランⅡ「男らしいってわかるかい」が流れてる。じゃあ次は……と流れたのは、休みの国「追放の歌」。オクノ修さんがカバーしてた曲、オリジナルをはじめて聴いた。ふんわりの木曜日、ゲストは大塚まさじさん。

友部正人「大阪へやってきた」もはじめて耳にする。驚くほどにディランじゃないか。でも、真似ごとでは終わってない。街に歌いたい場所はなく、求人広告を握りしめて歩いてる。貧乏人。避難民。インターチェンジ。沢山の言葉が散りばめられたトーキングブルース。うーん、これはカッコいい。

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雨、雨、雨の9月上旬。気温も上がったり下がったりで、なかなか大変だ。店にくる人は少ないし、薄い紙もぺろーんとめくれてくる。憂鬱。今日はいくぶんかマシになるだろうか。ちょっとだけでも陽がさしてくれたら嬉しいんだけどなあ。

今日は通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞー!

2026/09/09

9/9 店日誌

9月9日、水曜日。曽我部恵一『からっぽ』は、2025年10月18日-12月21日の会期で開催された「サニーデイ・サービス 曽我部恵一展 Love of Words」の図録であり、プライベートな日記帳みたいで、詩集でもある不思議な本。パンクロックやレゲエ、フォーク等々への愛情はもちろん、四国にいる親、東京でともに暮らす子どもたちへの眼差しがまっすぐに綴られている。曽我部さんは55歳。あと10年も経てば、自分も50代になるわけだけど、その頃、どんな風に暮らせているんだろうか。

その人ごとの状況や時代との関わり方があって、みんなそれぞれ少しずつ違う思いを持っている。それにもかかわらず、戦争反対という同じ言葉をみんながおしなべて使うことにすごく違和感を感じていて。/だから、戦争反対という気持ちをどう歌い、どう伝え、どう表現するか、ということが大事だと思っていて。(曽我部恵一)

この本のなかで、身体がぐっと立ち上がるような感覚を覚えたのが上記の箇所。1994年からサニーデイ・サービスのディレクターを務める渡邊文武さんとの対談で、2001年に発表した曲「ギター」に触れての発言。戦争にはちょっと反対さ、と歌うのではなく、大反対と叫ぶべきでしょ! なんて物議を醸したらしい。

2026年のいま───あちこちにスローガンめいた言葉が転がっている。小さな書店、雑貨店、飲食店。意思表示はもちろん大事だ。喜ぶのと同じくらい、怒るのが重要なのも分かっているつもりではいる。だけど、与えられた言葉は生きているのか? そう問いを立てると、どうも首を傾けざるを得なくなる。

(ここらでふーっと、いったん落ち着いて。)

「平和」であれ「保守」であれ、それを一つの合言葉、スローガンにしてしまった時、その言葉は本来持っていた意味を失う。/スローガンとなった言葉からは語り手の声が消える。(坪内祐三)

先週再読した、坪内祐三『右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない。』の冒頭、著者は福田恒存を取り上げながら、空洞化した言説に異議を呈する。これにもまた同感。大勢を導くための言葉(キャッチコピーやスローガン)に注意しながら、個人の自由をどう保っていくのか。そのための方法、思考を練っていかねばならない。

戦争はいやだ。平和はいい。平和はダラダラできるから、いい。なにもせず、きみがただ、のたーっと寝そべっていられるのが平和だ。お菓子をぼりぼり食べ、お尻を掻き、おならしたっていい。なんと言っても、平和なのだから。(曽我部恵一)

こんな風に書いてくれる、曽我部さんも、すごーくいい。先に引いた箇所と同じくらい、ここも大好きだ。身の丈の平和論。こういう風に考えて、言葉をつかうのもいいと思う。

長くなってしまった……。悪天候予報のため、今日も18時までの短縮営業です。

2026/09/08

9/8 雑記


朝から雨。まったく起きる気になれず、布団の上を転がり続ける。ふーーーっと息をついて立ち上がったのが8時頃。コーヒー、トースト、ジャズのレコード。熱めのシャワーを浴びて、家を出る。店まで歩いて約40分。何度かビーサンが滑ってこけかける。店での作業中、右手親指を痛打。すぐさま血がじわーっと滲む。大量の本を妻の車に運び入れ、久々の〈S〉で天せいろ。今年は紫蘇切りそばが食べられなかった。

午後、家でだらだら。先週に続いて15時ぴったりに山名昇『正岡子規はバイトなどしない 副読本●『寝ぼけ眼のアルファルファ』について』の情報を出すと、知人の書店からすぐに注文が入る。信頼する方々から反応があると、やはり嬉しい。

ゴンチチ「世界の快適音楽コレクション」、マイ・ラブリー・ミュージック/湯浅学さんの回を流す。印象に残ったのは安田南の声。客とのちょっとしたやり取り。買い取ったばかりの曽我部恵一『からっぽ』をぱらぱら読みながら、テクニークスを聴くうちに陽が暮れた。

2026/09/07

9/7 店日誌


9月7日、月曜日。ポンチョをはおって家を出たのが8時15分。自転車でそろっと走って、店に着いたのが8時35分。雨はぱらーっと風に吹かれてる。降ってるというか舞ってる、という感じの弱雨にやや拍子抜けしながら走る。車にビュンと抜かされる。「速度は、暴力だ」と言ったのはだめ連のどなたかだったか忘れたけれど、鋭い指摘。機械に乗ってる人には意識されづらいから、余計に怖い。ウインカーを出すのが遅い人は、怖いっていうか、びっくりする。曲がりながら出されても周りは困るだけでしょ……(最近、そういう人、すごく多くないですか?)。

荒天予報で延期した約束が2つ。こうなると、そこまで恐れなくてもよかったのかもと思うけど、仕方ない。ラジオの「ふんわり」、月曜担当は田中ウルヴェ京さん。のんびりした話を聞きながら、こんな日もあるよなァと受け入れる。

土地によってはレベル5の警戒が出ていたり、まったく雨が降っていなかったり。8時55分のニュースによれば、関東地方は昼過ぎに線状降水帯が発生する可能性ありとのこと。その影響か、今日は蒸し暑くなるらしい。

今日も18時までの短縮営業。オンライン・ストア〈平凡〉に古本を出してます〜。

2026/09/06

9/6 店日誌


9月6日、日曜日。家を出たのが8時4分。自転車をゆっくり走らせて、店に着いたのが8時20分。すぐにラジオをつけると上品な声で女性が話してる。幼児期の空襲体験以降、大人の意見は聞かないとちかった。道は自分で切り拓くもの。この人誰かな? よく耳を向けていると、岸惠子さんだと分かる。フランス人との結婚、彼の地での生活、離別、老いてゆくこと。自身の言葉で話していく───静かにでも過激に生きていきたい。寛大に、隣人への優しさを大切に。そんなメッセージでインタビューは締めくくられた。

聡明で勇敢、ときに大胆。なんと素敵だろうか。30分足らずの話に胸をつかまれた。成熟した大人に出会える機会が減ってしまった今、こういう人の話が聞ける機会はありがたい。何度か仕入れては売ってしまった『岸惠子自伝』が読みたくなった。

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スーパーへのゴミ捨て(主に空き缶)、ドラッグストアでの買い物、郵便局ATMで現金を引き出して店に帰ってくると9時43分。小雨がぱらついてきて、風は強め。予報によればこれから天気が荒れるらしい。

てなわけで、今日は11時から18時までの短縮営業です(状況によっては17時閉店)。

2026/09/05

9/5 店日誌

9月5日、土曜日。古着屋〈May〉がおとといで開店10周年。その頃なにをやってたかなーと記憶をほじくってみても、イマイチ浮かぶことはないんだけど、2017年になれば話は別。その夏には当店でTACT SATO個展「HOME MADE SUMMER CLUB」を開催していて、連日連夜ワイワイ盛り上がってた。もーいいだろ! ってほどにビールを飲んで、当時の我が家になだれ込む。タクトくんと何日を共にしたんだろうか……あんなことは、間違いなく再現不可能。やるだけやって後悔なし。

その会期中にタクトくんやコーヘーくんたちが、メイを見つけてくれたのだ。当時の自分は、古着の楽しみ方を掴めていなくて、店主のホソヤさんともどう距離をつめていいのかわからずにいた。「ウエダさん、あの店サイコーっすね!」「え!」「安いし笑えるしメチャ楽しい!」って感じで教えてくれて、徐々にメイに馴染んでいった。

今や近所にメイがあるってことが、ピープルにとってどれだけ大きいか。これからも細ーーーーーく、長ーーーーーく、ご近所づきあいしていけたらいい。行き来してくれるお客さんがいれば嬉しいけれど、通り過ぎてもらって無問題。界隈をテキトーに歩き回ってほしいです。

(現在、メイでは全品20%オフのセール中。系列店マーチでの購入レシートがあれば、最大30%オフになるらしいです。)

今日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞー。

2026/09/04

9/4 店日誌


9月4日、金曜日。どうやって出かけようかな〜と考えつつ、居間で本を読んでると、ポツポツと雨が降ってくる。こりゃまずい。いつでもポンチョを羽織れるように準備をして、自転車で走り出したのは8時7分。通勤の車、通学の自転車と並走。どんどん追い越されながら慎重に走る。クリックポストをひとつ発送、店に着いたのは8時23分。隣のカフェに挨拶すると、サトちゃんが「水戸が鹿島にボロ勝ちですよ……」と教えてくれる。で、ブログを書いている今は8時35分。

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きのうのこと。18時過ぎに水戸のマサキ(海山海ことウミアクムー)がきて、喋っているとウスクラタローくんが顔をだす。そのあとにニッタ、ツチダもきてワーッと一気に盛り上がる。ちょいと話して自分は退散、近所のタローくんと話しながら自転車で帰宅。22歳〜29歳くらいの友人たち、彼らの感覚は面白い。

夕方前にきた野口さんはエネルギッシュ! いま70歳だと言っていたかな、いつも何かを面白がっていて、読んだ本、会った人に関しての話をしてくれる。いや〜いいねえ〜、ダメだね〜と聞いていると心がジワジワあたたまる。来年初頭に控えている「渋さ知らズ オーケストラ」の公演についての意見を交わして、先行催事の重要性をつよく感じる。

今日も通常営業です。お暇があれば、お出かけください。

2026/09/03

9/3 店日誌


9月3日、木曜日。家を出たのは9時23分。風はあるけどムワッと暑い。エイ、エイ、オーのリズムで足を踏み出すうちに気分が軽くなる。道中、材木店のキタジマさんとばったり遭遇。「ウエダくん、おはよう! アイドンケアのライブっていつなの?」「11月7日、秋葉原グッドマンですよ!」「そっかー秋葉原か……ってかこの人わかる?」差し出されたスマートフォンには知人と一緒に知らない人が写ってる。つい最近、ブラックフラッグのヴォーカルも務めたレジェンド・スケーターらしい。この人スゲーんだわ、と逸話を聞かせてもらって、また歩き出す。店に着いたのは10時5分だった。

ラジオをつけると「ふんわり」で、木曜担当の六角精児さんが話してる。ゲストに招かれた熊本県「くま川鉄道」社長、永江友二さんの声色に引き込まれるうち、自分が乗ったローカル線の記憶がよみがえる。伊豆急。叡山電車。境港駅まで乗った鬼太郎電車。旅行に付随した出来事、人のやさしさを思い出してジーンとくる。

今日も通常営業です。オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ。

2026/09/02

9/2 店日誌


店にはいろんな人が来る。期待が裏切られることもある。それでも訪れる人を待ち、迎え入れる胆力と地力をたくわえている。そんな強さをもった書店が、世界の各地にいた。いまもあるし、これから先も求められるだろう。(石橋毅史)

9月2日、水曜日。取次店の案内書に封入されている、石橋毅史「本屋な日々」の最新回は「読書が本屋を追い越してゆく」と題して、2023年3月まで鳥取県で〈定有堂〉を営んでいた奈良敏行さんについて書かれている。上記したのはそのなかで呟かれる感慨で、自分はここに感じるものがあった。ピープル・ブックストアが「そんな強さをもった書店」だと言いたいわけじゃなく、「訪れる人を待ち、迎え入れる胆力と地力をたくわえている」と言える自信もないのだけれど、そうやって人を待てる店でありたいとは、強く思う。

ぶうぶう、ああだこうだと文句ばかりを言う時期はとうに過ぎて、最近は小さな喜びに目を向けることができるようなってきた……はず。100円の本をじっくり選ぶ人、毎週1冊を買っていく人、(通販で)遠方から高価な本を買ってくれる人。そんな方々と声を交わすのは、やっぱり嬉しい。教えてもらうことも沢山ある。しみじみ、ありがたいと感じている。

*
今月は出店がふたつ。21日(月)「山名昇 1周忌パーティ」と27日(日)「古河駅前夜市」、両日ともつくばの店舗は終日休業なので、ご注意を。連休になっている22日(火)・23日(水)は開けてみようかな〜と思っています。

ではでは、開店! 9月もよろしくお願いします。

2026/09/01

9/1 雑記

8時前に家を出て、店まで歩く。到着後、本の写真を撮り、朝イチで予約していた〈Bespoke〉まで自転車を走らせる。散髪。羽山さんとおしゃべりしたのち店を経由して帰宅。ローランド・アルフォンソのレコードを聴きながら、山名昇『正岡子規はバイトなどしない 副読本●『寝ぼけ眼のアルファルファ』について』の刊行告知文を考える。自宅最寄の郵便局で荷物の発送、入金を済ませてから〈つるばみコーヒー〉で2種の豆を購入。

15時ちょうどにインスタグラムで山名本の刊行告知。さっそく反応あり。いくつかのやり取りを済ませ、本を読んだりしつつ、バニー・ウェイラーを聴く。16時半に家を出て、大穂市庁舎〜ホーマック〜タイラヤを経由して、いつもの広場でビールを1缶。ポットマンたちに遭遇、挨拶したのち〈椿野〉に入店。夜営業の再開を寿ぐ。

帰宅後、レコードを聴きながら、佐藤正午『書くインタビュー』⑥を読んでいる。