2023/05/31

「GOLD DUST」

Vikki Wiercinski solo exhibition「GOLD DUST」
会期 6月1日(木)〜9日(金) 11時半〜(月曜・火曜休み)
会場 棕櫚(茨城県つくば市小野崎956-1)

5/31 店日誌

5月31日、水曜日。昼寝をしてブログをかく、コンビニにコーヒーを買いに行く。届いている郵便物を確認、開封。新着のレコードの値付け、品出しを終えたら先週末に買い取った本を整理する。作業中にもお客さんが来て、会計をしたり話もするから時間がかかる。あっという間に16時過ぎだ。週はじめは毎度慌ただしい。

昨日は16時半ころに友人ふたり(Sくん&Eくん)がビールを持って来た。随分はやいね〜と言いつつ、2缶のむ。お客さんの動きを見ながら友人たちの話を聞き、ちょこちょこと手を動かす。18時頃に最長常連Oくんも合流。彼らの間をぬうように物を見て、買い物をしてくれる人もいて、ありがたかった。

ロボ宙『Kaku Ryoko(架空旅行)』の動きよし! この数日、店頭でもオンライン・ストアでもよく買われている。同時に『AWOL ZINE』を選ぶ人もいて、嬉しい。

今日はちょっと涼しいかな。営業中、入り口のドアは開けたまま。

2023/05/30

5/30 店日誌

5月30日、火曜日。朝は雨だったけど、午後は暑い! 店まで歩いてくるだけで汗ばんだ。今週は外に本を出せないのかな〜と悲観していたから、この天気は驚きだ。関東地方の梅雨入りはいつだ? 今週か来週か、来月の中旬か。今、かけているラジオのゲストは佐野元春。土曜日からライブツアーが始まるらしい。

今日も書籍、音源に入荷あり! 気まぐれに追加される中古レコードにも何枚か、新着あり。値付け前のものでも、売ってますか? いくらですか? と気軽に聞いてほしい。

火曜から金曜までは15時開店、土曜と日曜は13時開店。ご都合が合うときに、お出かけください。

2023/05/29

5/29 雑記

起きたら雨。ちょっと寝て、起きても雨。今日はずっとこんな感じだろう。ちょうど良く『en–taxi』のバックナンバーが手元にある。2010年の夏に出ていた30号。特集「ほんとうの1984年/わたしの「1984」」を読み出して、すぐに引き込まれる(10年以上経って、やっとこの雑誌の感覚に追いついた……ような)。

大嶽。いいねえ、アイツ。あんな良いやつとは思わなかった。涙流して、「オレは博打が好きなんですよ」ってね。(木滑)

特集の枕は坪内祐三の「文学シーン 一九八四」。その後に続く「時代の表層雪崩に反応する、僕は転がる石なんです」と題された、木滑良久へのインタビューが痛快! 言葉が弾んでる。がらっぱちな雰囲気。対話者・坪内との呼吸もばっちりだ。

面白い雑誌がなくなったから、自分でつくるしかない。(坪内) / 絶対、そうです。雑誌の一冊一冊に、人格を作らないとダメだよ。どこかで見たようなものを並べてるんじゃ、雑誌じゃない。(木滑)

雑誌のような店にしよう! かつてそう話したのを思い出させてくれたのは、友人の中村友貴。あいつは〈食堂湯湯〉で自分なりの編集作業を形にしている。俺はどうだろうか。たぶん、遊びは減っている。上手く、渋く見せる技術がないのなら、しっかり振り抜かなきゃダメだろう。

ああ、どうにかせねば! 色々とクセがついてきて、窮屈なのだ。

2023/05/28

『別冊・季刊 黒猫』(postcards)

『別冊・季刊 黒猫』(postcards)が届きました。
長野県伊那市〈黒猫〉が年4回、季節ごとに発行してきた雑誌の特別号。雑多なサイズの紙片で構成された誌面(?)を一新! ポストカード大の紙が数十枚入った仕様となりました。意味の有無、価値の高低から遠くはなれた純粋雑誌! これは実験的と言えるでしょう。参加者はこれまでのレギュラー陣+アルファ。

販売価格は1100円(税込)。季刊黒猫はこの号で一旦終了とのこと。

5/28 店日誌

5月28日、日曜日。午前中、家から店までゆっくり歩く。筑波大学内の緑がきもちいい。あちこちから運動部の声が聞こえてくる。テニス、アメフト、サッカー、陸上。いろんな種目の練習風景を目にできて楽しい。家と店のあいだの道のりはのどか。考えごとをしながら歩くのにちょうどいい。

開店前に近所の〈千年一日珈琲焙煎所〉と〈古着屋may〉に顔を出して大坪さん、店番の岡野さんと話して気持ちが軽くなる。すぐ近くにこの店たちがあって助かっている。

今日も書籍に入荷あり! お暇があればお出かけください。

2023/05/27

『もう一度猫と暮らしたい』


見汐麻衣『もう一度猫と暮らしたい』が届きました。
歌手/シンガーソングライター、見汐麻衣の初著作。4ページほどの短文を中心に、35篇のエッセイを収録。喫茶店で相席になった人、家にきた営業マン、台所のボウルにはいったアサリ、中学3年のときの担任……などなど、他者との会話をえがいた箇所が多く、本から声が聞こえてくるような気がします。すいすい読める軽やさが好印象。

販売価格は2000円(税込)。予定のない休日にちょっとずつ読むのに、ちょうどいい本。

5/27 店日誌

5月27日、土曜日。昨日、開店とほぼ同時に来たのはソニックさん。しっかり店を見て、本とCDを選んでいった。流しの自転車整備人・ヨシオも来て、グリップを新調してくれた。隣で展示開催中の遠藤くんが顔を出す。いれ違うように来た方は元書店員。届きたての『AWOL ZINE』をすぐ手にして、他の本と一緒に買っていく。その後も間はあけど、人は途切れず。それぞれに本を選んで購入していった。

つい最近、近所に移ってきたらしい若者が見せてくれたのは手製のZINE。値段設定に共感して、そのまま買い取る。同じタイミングで店に来たエスプラくんと音源の交換などをして、話が盛り上がっていた。

今日明日は13時開店! お暇があればご来店あれ!

2023/05/26

『AWOL ZINE』

ドロップアウト思想がある意味肯定的に使われてきたように、世の中に流されることなく社会との距離感を自分で取り戻すことは、現代社会において重要なことなのではないだろうか。このZINEではそういった働き方をする注目すべき人々に話を聞き、それを紙に書き記す。

『AWOL ZINE(エイウォル・ジン)』が届きました。
代田橋の書店〈バックパックブックス〉、雑誌『inch magazine』が共同制作した小冊子、第一号のイシューは「隣」。代田橋駅前に店を並べる〈バックパックブックス〉と〈OMIYAGE〉の店主、宮里祐人とロボ宙の対談はこんな話を聞きたかった〜! って感じのおしゃべりで、読んでいて楽しい。笑えて、勇気づけられる箇所もあるいい話。

逆サイドは『inch magazine』と『DAWN』、両雑誌の編集人である菅原祐樹と二宮慶介の対談で、ビシッとしまった文化論に。社会の動向に向き合い、他者を弄せずに雑誌をつくるお二人の根幹に触れられる好内容。何度も頷きながら読みました。

販売価格は700円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも購入可能。

5/26 店日誌

5月26日、金曜日。若い人がふらっと入ってくることが増えた。ひとりで来て、店内をぐるっと回ってそのまま出ていく。外の均一価格の本をじっくり見てから店内へ、雑誌にはじまりZINEなども吟味したのち数冊買っていく。色々なパターンがあるが、ひとりなら、嫌な気持ちは芽生えない(買ってくれるのは、ただもう素直にありがたい)。

困るのは3人以上で来る人たち。集団内で話しながら、店内を移動する。ひとしきりヒソヒソ、ガサゴソしたのち、誰かの合図で同時に出ていく。あーあ、つまらねえ。店に入ってくるだけありがたいと思いたいが、どうも上手くいかない。

自店で購入に至らずとも、直に手にできる機会をつくっておけば、別の場所ではちがう反応をするかもしれない。レコードやカセットなんかははじめて目にするのかも。善人ぶるのではなく、そんな可能性を導入することで見え方は変わる。少し、頑張ってみよう。

今日もまた新刊に入荷予定あり。入荷次第、紹介していきます。

「Cafe&Gallery ANTIGUA 20周年記念コンサート」

「Cafe & Gallery ANTIGUA 20周年記念コンサート」
日時 5月28日(日) 16時開場/16時半開演
料金 前売4500円/当日5000円/中学生以下2500円(全席自由)
出演    畠山美由紀,小池龍平,内田直之(音響)
会場 スターツおおたかの森ホール(千葉県流山市おおたかの森北1-2-1)

『失点イン・ザ・パーク』

酒に溺れ、女に溺れ、自堕落になってゆく。それはあまりにありきたりで時代遅れに思えた。どこかで聞いたような話の二番煎じをなぜ繰り返すのか。

ECD『失点イン・ザ・パーク』が届きました。
2005年に刊行された、ECDの小説家デビュー作。淡々とした文体で「一生遊んで暮らせる人生。誰でも一度は夢見ることだろう。この三年間の自分はそれに近かった。その結果がアル中である」と書かれる作品は他にない。そして、この後に続く文章がリアルで、より本質的である。2000年代に書かれた私小説の傑作のひとつ。

販売価格は1430円(税込)。出版社の蔵出し在庫(デッドストック)のため、再入荷予定はなし。

5/25 店日誌

5月25日、木曜日。今週いっぱいは晴れの日がつづくらしい。週が変わると、曇や雨、梅雨の気配が濃くなるらしい。天気予報でちらっと耳にしただけだから「らしい」と付けて書かざるを得ない。農業に従事する友人、雨雲レーダーを日々チェックする人、空模様にくわしい人が身近に数人いる。彼らと会えば、答え合わせのように天気のゆくえを確認している。ときに「らしい」を使わず、断言してくれるときもある。

今日も新刊に入荷あり。今月後半の入荷ラッシュも、ここでいったん落ち着きそう。あ、でも代田橋〈バックパックブックス〉がかかわる冊子が遠からず届くはず。ロボ宙さんなど当店とも縁のある方々が登場している、らしい。

お隣のカフェ、近所の焙煎所では趣のことなる展示を開催中。ならびの〈古着屋may〉もやってます。

2023/05/24

『水辺のできごと』


佐賀のお堀端に住む、小学生めぐちゃんのある夏の日のできごと

メグマイルランド『水辺のできごと』が届きました。
古山フウとの合同誌『夜明け前』収録の「シヌマデノシンボウ」に驚き、あわてて頼んだメグマイルランド(山口めぐみ)の2020年作。初読は個性的な人物描写、太い線で描かれる水辺の風景、古民家の書き込みに魅了されてページをめくる。終盤の展開にハッとして、ホッとして読み終えた。二度目はぐーっと味が深まる。老婆の懇願、船頭さんの受け答え。見える人、見えない人。一つ一つが腑に落ちた。うーん、漫画ってすごいなあ。

販売価格は1000円(税込)。もれなくポスカード付き。

5/24 店日誌

5月24日、水曜日。天気がいい! 気持ちのいい風が吹いている。朝、起きていちばんに針を落としたのはキース・ジャレット『フェイシング・ユー』。かわいた空気にキースのはじく鍵盤の音がぴったり合う。ぐいぐい熱が高まり、身に迫る演奏にしばし時間を忘れた。午後は何を聴こうかな。最近、気に入っているのはデ・ラ・ソウル『ステークス・イズ・ハイ』。

今日も入荷多数。新刊、新譜に古本もあり。店外の均一価格&100円文庫コーナーにも日々追加をしているのでお見逃しなく。加えて、オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

今日明日、明後日は15時開店! お暇があればご来店あれ!

2023/05/23

『HOSONO HOUSE』(LP)

細野晴臣『HOSONO HOUSE』が届きました。
明後日、5月25日でリリース50周年! 細野晴臣のソロ・デビュー作が重量盤LPレコードになって、再発売。歌詞カードやレコードの入った内袋までオリジナル仕様を完全再現した数量限定プレス盤。これは、アナログ盤で聴きたかった人も多いのでは。一曲一曲、じっくり味わってください。

販売価格は4400円(税込)。初回特典ステッカー付き。

5/23 店日誌


5月23日、火曜日。読むべきものに迷ったら、小林信彦の本を手に取る。先々週買っておいた『紳士同盟』を読み始めたら、面白い! 冒頭のシーンが布石になって話が転がる。各章ごとに仕掛けがあって、すいすい進む。他の小林作品に似た台詞、情景描写もあちこちに。まんまと乗せられあっという間に読み終えた。

先週末の入荷でオンライン・ストア〈平凡〉に活気が出てきた。一つ一つ、紹介はしていないけれど古本も随時追加しているので、気が向いたときに覗いてほしい。今週もいろいろと入荷予定あり。

つめたい雨。気温の上がり下がりが激しすぎて、困ってしまう。

5/22 雑記

昨日の午後、突然あらわれたのは矢吹純。袋に入った缶ビール、友人のマサシくんとともに来た。やはり面白い男……、いや、変な奴。彼なりの速度、時間にのって生きている。ものをみる目が特殊だから話していて、飽きがこない。饒舌ではないが、嘘を言わないから信頼できる。

お付き合いであたり障りない言葉を交わすより、感じたことをできるだけごまかさずに伝えた方がいい。素敵(ここには色々な◯◯が入る)っぽい雰囲気だけで、なんとなくまるめ込まれるのはつまらない。つねに厳しく批評的な言葉を交わしたいとは言わないけれど、もうちょっと緊張感があってもいいんじゃないかな。

安易に書いた文章を今も悔やんでいる。それはかなりカッコ悪い。でも、自分の不足を目にして認識できる機会はそう多くない。まずは受けいれることだ。

2023/05/21

『FAR COAST』

YUNOSUKE『FAR COAST』が届きました。
1993年、広島生まれのイラストレーター/グラフィック・デザイナーの初作品集。サンフランシスコを主なインスピレーションとしたのも納得、かの地の空から着想としたと察せられる青がまず印象的。表紙はもちろん、天地小口の三方も同じ色。ただし描かれた絵、収められた写真の空は薄かったり濃かったり、曇りだったり。フラットな作風のなかにある影を探すのも面白いかもしれません。

販売価格は4400円(税込)。今日から〈代官山 蔦屋書店〉で展示開催とのこと。

5/21 店日誌

5月21日、日曜日。常連Iさんは開店直後に来ることが多い。昨日も13時ちょい過ぎ、荷物の到着とほぼ同時に顔を出す。届きたてのテープ、Tシャツに興味を持ってくれ、そのまま買っていく。しばらく喋って送り出すと、その後も荷物がよく届く。催事案内から注文していた音源や本。人の出入りも多い。リトルテンポとブレンダ・レイを手にした方にナイスチョイス! と話して盛り上がる。

なじみの大学生Uさんが自主制作の漫画冊子を持ってきて、何部か預かる。知人たちが『本屋、ひらく』を買っていく。順調に在庫がへっている。ひとまずは売り切って、この本に関わったことを前向きに整理したい。

CD、テープ、レコード、Tシャツ。本屋なのだが、こうしたものを売るのが楽しい。本を買い取り、人に売るのも喜ばしい。自分の店は何なのか。ときに古本屋。たまに本屋。そんな感じでやっている。いつまでも曖昧なのだ。

日々、店内には変化あり。オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2023/05/20

『雨とキノコ』(TAPE)

deer revenge『雨とキノコ』が届きました。
鹿の仮面を着用したライヴ・パフォーマンスで知られる謎のバンド(ユニット?)の2作目。スティールパン、ギター、モジュラーシンセ、佐渡の雨音、ジョン・ケージの話し声で構成された全4曲。録音されたのはどこかのお寺。これだけで、気になる人がいるでしょう。

販売価格は1650円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

5/20 店日誌

5月20日、土曜日。昨日は雨降りで蒸し暑かったが、意外と人が来てくれた。まずは馴染みのMさん。平日に顔を出すのは珍しいので驚く(有休消化とのこと)。少し間をおいて、パンクバンド「TRUE FIGHT」のヴォーカル・ヤジマくん。旺盛なライブを通して得た手応えなどを話してくれる。パンクをおもちゃにせず実践する姿勢に刺激を受ける。いつかライブを観に行きたい。

その後、取置きの本を買いにきたTさん。先月のパーティにも来てくれて嬉しかったと伝える。入れ替わるように近所でお店をいとなむFさんも来る。気取らず、嫌味がないから話していて気が楽だ。レコードなど買っていく。

ヴィヴ・アルバーティンの自伝を感動しながら読み終え、買い取ったばかりの『ダルちゃん』2巻に涙ぐむ。芯のある作品だ。その後に手に取った、蟹の親子『にき』にもどこか似た気配がある。

今日明日は13時開店。通信販売や在庫確認など、お問い合わせはお気軽に。

2023/05/19

5/19 店日誌

「ムーヴィン・オン・アップ」は世界中の孤独な人々、怒り、混乱し、途方に暮れ、自己嫌悪に陥っている人々のための歌なのかもしれない。俺自身、そのひとりなのだから。

5月19日、金曜日。先週末、『ボビー・ギレスピー自伝』を買っていった若者、ソウタくんが早速読み終えて感想を伝えにきてくれた。写真のとおり付箋がびっしり。これくらい読み込んでくれると、店としてはとても嬉しい。きっとボビーも喜んでる。彼はつい先週、職場がなくなったらしいのだけど、まだどうにでもなる。時間をしっかり無駄にして、若者らしく過ごしてほしい。

昨日までの陽気から一転、梅雨のような湿度、じわじわ降る雨。こんな日こそ、エアコンをつけて除湿したい。放課後、こんな天気だったら嫌になるよね。

書籍に入荷あり。オンライン・ストア〈平凡〉に動きあり。

2023/05/18

『本屋、ひらく』


「書店が減っている」と言われる中で、新しい本屋を開いてる人がいる。そんな22人がリアルな言葉で綴る、本屋への想いと商いの日々。

本の雑誌編集部・編『本屋、ひらく』が届きました。
各地で書店をいとなむ22人の開店までの経緯、店の現状、今後の展望が綴られた280ページ。これから本屋をひらきたい人向けの「本屋について知る」コラムを4つ、各店舗ごとの「大切な一冊」も併録。暖かい装丁、全体の方向性は柔らかめ。手に取りやすい本になっています。

自分のとっ散らかった文章も載っていて、恥ずかしい。でも実際、店を捉える気持ちを反映している部分もあり。これはこれで、参加できて良かったのかな……。ああ、やってしまったなあ。

販売価格は1870円(税込)。当店販売分には、オリジナル栞付き(反省文も付けようかと思案中)。

5/18 店日誌

5月18日、木曜日。朝、マクドナルドで買ってきたソーセージ・エッグマフィンのセットを食べる。公園のベンチ、夏の朝のような空気で木陰はすずしい。さわやかな風に吹かれての朝食はこころ良い。その後、数年ぶりの健康診断に行ってきた。朝マックが検査にどの程度反映されるのか、正直よく分からない。身長が縮み、体重は軽くなっていた。

ここのところ停滞気味で、どうにも冴えない。昨日は新着本を手にとりガーンと落ち込んだ。思考の角度を変えてみても、前向きに捉えることができず、元気が出なかった(この本、あとで紹介します)。そのまま、隣の展示の様子も見にいけず。

今日も暑い! 半袖短パン、ビーサンで店に来た。

2023/05/17

5/17 店日誌

5月17日、水曜日。急に暑くなった。昼寝が深くなり、じわりと寝汗をかく。起きてすぐは身体が重たい。ぼーっとしながら、まず、外のベンチを準備する。つぎに均一価格の本が入った箱をひとつずつ、外に出す。その際に場所を入れ替えたり、あらたな本を追加する。この作業をゆっくりこなす。忘れていた。その前に、コンビニにコーヒーを買いに行く。……ああ、それにしても暑い。

一昨日、買ってきたヴィヴ・アルバーティン/川田倫代(訳)『服 服 服、音楽 音楽 音楽、ボーイズ ボーイズ ボーイズ』のページをひらくと時間を忘れる。率直な言葉でつづられるパンクロックのドキュメント。同時代の文化状況を知れて、目がひらく。伝説的な人物たちが生き生きと、ひとりの人間として描かれているのは貴重だ。

お隣のカフェでは展示の設営中。当店はいつも通りに営業中。

2023/05/16

『観々日5』

黒猫店主・観『観々日5』が届きました。
本、映画、レコード、催事、食事……毎日何かをレビューする試み、第五弾。2022年10月1日(土)から2023年3月31日(木)まで、みっちり半年分の日記のようで批評のような、変わった味のテキストが詰まっています。新型コロナウイルスによる行動制限が解かれて、日本各地の様子ば変わっていくさまを捉えたドキュメント。

販売価格は880円(税込)。その他、黒猫/円盤関連の書籍、音源も在庫しています。

5/16 店日誌

5月16日、火曜日。ロボ宙『架空旅行』古山フウ/メグマイルランド『夜明け前』が届いたのは1週間前。初入荷以降、店頭はもちろん、オンライン・ストア〈平凡〉でもよく売れている。なんとなく気になり、手にしたくなる存在感がある。そんな物物が、店に力を与えてくれる。前者は今週中に再入荷予定。後者は現状、品薄だけれど遠からず補充あり。

先週末、なじみの若者が『ボビー・ギレスピー自伝』を買いにきてくれた。音楽と、それにまつわる文化が好き。そんな様子が全身に表れていて、言葉を交わすと嬉しくなる。彼とも店がなけりゃ、出会えなかった。

今日も書籍、音源に入荷あり。ささいなことでも、お問い合わせはお気軽に。

5/15 雑記

本でも音楽でも映画でも、自分がほんとうにいいとおもえるものに出あったとき、それをもっと深く理解したいとおもって言葉にし、誰かに伝えたくなる。批評の喜びは、そういう気持と無縁ではないとおもう。(「批評のこと」)

店が暇だった土曜日の夜、何か気楽に読める本がないかなーと手に取ったのが、荻原魚雷『本と怠け者』。2011年に刊行されてすぐ買って、何度となく読んでいるが、通読したのは久しぶり。天野忠、古山高麗雄、梅崎春生、菅原克己、等々この本をきっかけに名前を知り、興味を持った作家は多い。

これまで以上の読み味があったのは、歳をとったからなのか。特に、著者本人が「批評三部作」と呼ぶ3編。「限度の自覚」「精神の緊張度」「批評のこと」で引かれた文章、書かれた言葉に触れて、考えてしまった。渋さ、巧さに憧れるのは簡単だが、自分なりの切り口を持たなければ、つまらない。それっぽく振る舞っていたら、変化は起きない。

退屈や停滞に便乗して、安全地帯に留まろうとする自分に気がついてしまった。今こそ、感動や情動にまっすぐ向き合わねば。好奇心に忠実に。ユーモアを忘れずに。あれこれ手を出してみて、とっ散らかってもいいんじゃないか。

そんなわけで、とびぬけた感性を持つ方が薦めてくれた、ヴィヴ・アルバーティン『服 服 服、音楽 音楽 音楽、ボーイズ ボーイズ ボーイズ』を買ってきた。読むぜ。おもいっきり飛び込むぜ。

2023/05/14

『轟音紙版』第4号

『轟音紙版』第4号が届きました。
栃木県足利市を拠点に取材、記事制作をしているウェブ・マガジン「轟音」の紙版、第4号。今号の巻頭記事は国内外のパンク/インディの音源を扱うオンライン・レコードショップ〈3rd&Homie〉店主による「動物咬傷(熊)」。題名の通り、熊に噛まれた体験談。これは、なかなか読めない記事でしょう。加えて、レギュラー執筆陣による寄稿で構成された65ページ。号を増すごとに読者を引き込む力が増している気がします。

販売価格は800円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

5/14 店日誌

5月14日、日曜日。午前中、ラジオやレコードを聴いてだらだらしたのち家を出る。自転車で走り出したら、雨が降る。ポツポツ、弱めかなと思ったら急にザーザー、本降りになる。濡れながら走って店に着く。すぐに電話が鳴って、古山フウさん。「『夜明け前』の納品に来たら、店が閉まってました〜」と。いや、いま着いたとこ! と話してギリギリセーフ。戻ってきてくれて、本を受け取る。

こりゃ、タイミングが悪いのか、良いのか分からんな……と首をひねりながら開店。客足は少ない。本は売れない。あーあ、今日はダメだ。本でも読もう。ちょうど家から持ってきていた、植草甚一『退屈の利用法』。入院中の退屈。その利用法はないだろうかと考えてみた、J・J氏のエッセイ集だ。暇にまかせて読んでいくと、最後の対談が「役に立たないように生きる」と題されていた。今読むべき本だった。

たまにくる方がしっかり2冊を選んでいった。オンライン・ストア〈平凡〉で本を買ってくれた人もいる。冴えないけど、捨てたもんでもなかった。昨日のこと。

今日も新刊が入荷予定。お暇があれば、ご来店ください。

2023/05/13

『ボビー・ギレスピー自伝』

傍観者ではなく創造者なれ───それがパンクのメッセージであり、俺にとってはアシッド・ハウスの遺産である。(「マルクスとマクラーレンの子どもたち」)

ボビー・ギレスピー/萩原麻理(訳)『ボビー・ギレスピー自伝』が届きました。
著者はスコットランドのグラスゴー出身、労働者階級。16歳でドロップアウト、印刷工として働くなかでロックンロール、パンク・ロックと運命的な出会いを果たす。いくつかのバンド活動、クラブ運営を経てジーザス&メリー・チェインに加入、プライマル・スクリーム結成。1989年の夏、アンドリュー・ウェザオールとの邂逅を経てアシッド・ハウス・カルチャーの中心に……。

不意に遭遇したジェリー・ダマーズ、同じ学校にいたアラン・マッギー、社会主義者の両親などなど、魅力的な人間にはこと欠かない、ボビーの自伝の第一部(続編の予定もあるらしい)。過去の出来事ではあれ、現在~未来の状況を変えるためのヒントが散りばめられている。ぶ厚く、爆発力のある一冊。

販売価格は3000円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

遠藤良 個展「yellow house」

遠藤良 個展「yellow house」
会期 5月18日(木)〜6月5日(月) 11時〜18時 ※火・水曜休
会場 千年一日珈琲焙煎所 CAFE(茨城県つくば市天久保3-21-3星谷ビル1-F/G)

5/13 店日誌


5月13日、土曜日。ちょうど先週、図書館で見つけた『ボビー・ギレスピー自伝』を仕入れることにした。450ページ超、3000円。簡単に売れていくものじゃないだろうが、俺が、自分の店で扱わないと知らないままの人もいるはずだ。何十人もの人に売ろうってわけじゃない。少人数でも興味を持ってくれる人に手渡していければいい。

ボビーの自伝を読んでいて、他人事のような気がしないのは、周辺の人、店の刺激的な動きに触れているからだろうか。クラブ、レコード屋、古着屋などが出来て人が集まる。自ずと催事が行われる。遠くでも、センスを感じる店が出来たと聞けば、嬉しい。何かを変えるきっかけは個人、個人がつくっていくもの。人任せにしていたら、なんにも始まらないのだ。

金がなければ知恵をつかえ。着想があれば試してみるべき。失敗を恐れるだけでは、先には進めない。小さな実験を繰り返して、自分なりの手応えを得たらいい。

今日、明日は13時開店。オンライン・ストア〈平凡〉に動きあり。

2023/05/12

『私のアルバイト放浪記』

ときにエプロンをまとい富裕層のお風呂を磨きあげ、ときに雨合羽をはおり水道メータを検針してまわる。数々の職を通して、虎視眈々とつぶさに社会を観察し続けた著者による、社会観察・ノンフィクション・エッセイ漫画。

鶴崎いづみ『私のアルバイト放浪記』が届きました。
当店の定番作『整体対話読本 ある』と『整体対話読本 お金の話』、『体操をつくる』に聞き手として、企画者として関わる鶴崎さんの15年にわたるアルバイト放浪記。リペアスタッフ、学習塾講師、測量会社従業員にはじまり中国人予備校DTPスタッフ、青果部スタッフと15のアルバイト経験を基にしたノンフィクション・エッセイ漫画。

販売価格は2198円(税込)。整体対話読本シリーズも在庫しています。

RUMINZ「THE WORKS OF WILBUR ‘DUCK’ WOLF」

Rollでは、1950〜60年代にかけてアメリカのリズム&ブルース歌手として、後にレコードレーベルのオーナー兼プロデューサーとして活動したWilbur “Duck” Wolfを紹介する展覧会を開催します。

RUMINZ「THE WORKS OF WILBUR ‘DUCK’ WOLF
会期 5月26日(木)〜6月17日(土) 13時〜20時(月曜休み)
会場 ROLL(新宿区揚場町2-12 セントラルコーポラス105)

5/12 店日誌

5月12日、金曜日。日中の数時間は暖かいけど、朝晩はけっこう涼しい。4月末から5月上旬の初夏っぽい気温に慣れた身だと、なかなか厳しい。自転車か徒歩、むき身で移動していると外気の変動に敏感にならざる得ない。車に乗れば、ぐーんと速いし暖かい、涼しい。そりゃあ色々と鈍感にもなるだろう。

今日も、店周辺を歩いていて人に会う。旧知の人が木を剪定していた。挨拶をして、レコードの話を少しする。歩きだすと、また別の知人が公園を歩いていた。やあやあ言い合い、別方向に歩き出す。歩いてなけりゃ話せない人もいる。

今日も新刊に入荷あり! ロボ宙『Kaku Ryoko(架空旅行)』は来週中に補充予定! 

2023/05/11

5/11 店日誌

5月11日、木曜日。店に来る前に寄ったリユース店でレコードを2枚、CDを数枚買う。名前だけ知っていて聴いてこなかったバンド、アーティストと出会うには、絶好の機会。ジャケットやタイトル、はたまた曲名か。何かしら気になる点があれば買ってみる。その後、店に戻って再生するまでの時間も楽しい。聴いた音源に驚かされたら、もうけもの。試聴できないからこその楽しみである。

賑やかな日があれば、静かな日もある。先週のある日には入店を断らざるを得なかった。なぜ、みんな同じタイミングで動くのだろうか。良い悪いの話ではなく、ただただ不思議。この謎を解く人がいたら表彰したい。

店内には日々、変化あり。外に出している均一価格の本にもご注目を。

『レンブラントの帽子』

マラマッドの描く人たちは、私たちのまわりにいる人たち。彼らの心の揺れを、作家は丁寧に描く。美術学校での二人の教師のすれ違い。旅行中のフリーライターに出版を依頼する無名の小説家。ひきこもりの息子と父親。

バーナード・マラマッド『レンブラントの帽子』が届きました。
1975年に集英社より刊行された同名短篇集から代表的な3篇を抜粋し再構成した、2010年の夏葉社版(入荷したのは、2022年6刷)。翻訳は小島信夫・浜本武雄・井上謙治。装丁の和田誠、巻末エッセイを寄せた荒川洋治が加わっているのが、本版の見せどころ。凛とした佇まいに惹かれて、手に取る人が多いです。

販売価格は1760円(税込)。夏葉社刊行の書籍、色々とそろっています。

5/10 店日誌

5月10日、水曜日。開店前に段ボールをひいて横になる。リュックサックを枕に目をつむると、いつのまにか眠っている。十分でじゅうぶん。今、自分がどこにいるか、するべき仕事や立場を忘れられたらそれでいい。目が覚めるとだいぶすっきり。ごちゃごちゃに絡まった思考がほどけてリセットされた気分。さあ、今日も店を開けようか。

今日も書籍、音源に入荷あり。中古レコードが入った箱もたま〜に入れ替えている。気が向いたときに覗いてみてほしい。

今日明日、明後日は15時開店! オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく。

2023/05/09

『夜明け前』

古山フウ/メグマイルランド『夜明け前』が届きました。
ツイッターで知り合ったふたりの漫画家、古山フウとメグマイルランドが初めてつくった合同誌。妊娠中見た奇妙な夢を描いた短篇集「プレグナンシー夢十夜」、受け止めきれない(もしくは受け止めてしまったからこその)言葉に崩れ落ちた人間の話「シヌマデノシンボウ」の2作品を収録。どちらも奇妙で力強い。

販売価格は1000円(税込)。当店販売分は、古山フウのサイン入り。

『Kaku Ryoko (架空旅行)』(CD-R)

ロボ宙『Kaku Ryoko(架空旅行)』(CD-R)が届きました。
これを待ってた! 先月23日のパーティー「PEOPLE’S PARK」で買い逃していた俺は、すごく待っていた。ロボ宙さんの新曲を収録した音源が届くのを。「Kaku Ryoko」は代田橋駅前の愛すべき書店〈バックパックブックス〉に始まり自身の店〈Omiyage〉のこと、近所のコーヒー店〈ジュークボックス〉や好きなレコードなどなど、とどまらぬ好奇心をラップしたグッド・ソング。

加えて、『NEAR AND FAR』収録の「iro」のリミックス曲「iro “Let’s Find About Color”remix」(beat by AFLA)と「Kaku Ryoko “beat less mix”」を収録。

販売価格は1100円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

5/9 店日誌

5月9日、火曜日。さわやかな真っ昼間。プライマル・スクリームのベスト盤をデカめに流している。『ボビー・ギレスピー自伝』を読まなければ、彼らの代表曲「ローデッド」の持つ意味は掴めなかった。そもそも、既存の曲(「アイム・ルージング・モア・ザン・アイル・エヴァ・ハヴ」)のリミックスだったとは。それがある時代、ある文化のアンセムになったとは。

アンドリュー・ウェザオールの存在、彼の果たした役割の大きさに関してはまだまだ不明な部分が多い。せっかく興味を持ったのだから積極的に追いかけてみようと思う。パオロ・ヒューイット『クリエイション・レコーズ物語』も読み返さねば。

連休が終わって、いつも通りの営業日。お暇があれば、お出かけあれ。

2023/05/08

5/8 雑記

午前中から午後、隣町の古本屋をまわってたくさんの本を目に入れる。棚から抜き出したのは何十冊か。購入に至ったものは十冊ちょっと。後悔なし。気にはなったが、買わなかった本とはどこかでまた出会えるだろう。今は楽観的な気持ちでいる。

俺たちには生まれつき、血が体内を駆け巡るような体験をさせてくれるもの、または心を落ち着けるようなものならなんにでも、誰にでも飛びつく気性があった。頭のなかの狼を鎮め、心の痛みを癒す霊薬を渇望していた。(「ブライトン・ロック」)

『ボビー・ギレスピー自伝』はあちこちに火薬が仕掛けられた、危険な書物だ。ボビーは知的な冒険者、繊細ながらも勇敢かつ大胆で、詩的な感性を持つパンク・ロッカー。パティ・スミスの名著『ジャスト・キッズ』を読んだときの感覚がよみがえる。

2023/05/07

5/7 店日誌

子どもには時間の感覚なんてないし、俺たちはつねにその瞬間だけを生きていた。その「いま」の力というものを、俺は将来追求することになる。

5月7日、日曜日。昨日、図書館で借りてきた『ボビー・ギレスピー自伝』を読み出したら止まらない。なんせ、上に引いた一節はボビーが8つか9つの頃の回想なのだ。そのすぐ前には「女の子を追いかけると、危険で、人生を変えてしまう可能性があるのを、俺はのちに知る」って箇所もある。たった30ページ読んだだけで、彼の「将来」や「のち」の姿を想像してワクワクしている。

連休最終日は、本降りの雨。風もつよい。お出かけの際は気をつけて。

2023/05/06

5/6 店日誌

5月6日、土曜日。久しぶりに図書館に行って、本を数冊借りる(ボビー・ギレスピー自伝があった!)。そのまま歩いて新刊書店をちょろっと覗いて、ジャンク屋で中古CDを買ってきた。つくば駅周辺はやはり人が多い。友人たちが屋外でDJをするらしく、大きな音でリハーサルをしていた。晴れてよかった。きっとビールも美味いだろう。

その後、昼食を買った店で知人と会う。数年ぶりに声を交わしていい気分。地元だから当たり前なのだけれど、道でよく人に会う。やあやあ言って、すぐに別れる。それ位のやり取りがちょうど良い。

今日明日は13時開店! 本の買取多数で、店内はいつも以上に散らかり気味。

2023/05/05

「春の本まつり 2023」

“日頃のご愛顧に感謝して、スペクテイターをお買い求めくださった皆さまに、編集部がハンドプリントした布バッグを、もれなく一つプレゼント。お好きな色をお選びください。”(スペクテイター編集部)

当店のご近所さん、スペクテイター編集部との共同企画「春の本まつり 2023」開催中! 当店で雑誌『Spectator』をお買い上げの方にもれなくオリジナル・エコバッグを差し上げます。最新号はもちろん、常備しているバックナンバーをお買い上げの方も対象です(ご購入済みの方も、店頭でお声がけください)。

緑、赤、青の3色が交ざりあった、一点モノ。お好みの色合いを見つけてほしい。

5/5 店日誌

5月5日、金曜日。目が覚めてまず窓を開ける。がばりと大きく開けて、空気を入れ替える。ラジオ体操をしてレコードに針を落とす。数枚をためしてしっくりきたのは『AFRICAN DUB a chapter two』。乾いた空気にダブ・サウンドが心地いい。裏ジャケを見て、トミー・マクックも参加していると知る。このレコードは自分の誕生日に友人がくれたもの。大事にしたい。

さわやかな空気にリトル・テンポもぴったりだ。昨年リリースされた『LOVE MAX』は極上のラウンジ・ムード・レゲエ。もっと多くの人に聴かれていい作品だと思っている。CD、LPともに再注文済み。週末には届いているかも。

入り口を開け放して、営業中。お暇があればお出かけください。

2023/05/04

5/4 店日誌

5月4日、木曜日。快晴。いいかげん、ゴールデンウィークに疲れてきた。知り合いの飲食店も大変らしい。電話がなれば「やってますか?」「予約とか、できますか?」の連続。調整して決めた時間より早く来るのもざら。店、客、それ以外のお客さん、少なくとも3方向の力が働いての約束(予約)なのに、みんな自分のことしか考えない。

ここで必要なのは想像力じゃない、店との距離感を掴もうとする姿勢と意思だ。チェーン系のファミレス、ハンバーガー屋、コンビニと個人店は大きく異なる(そもそも、どこでだって好きに振る舞っていいわけじゃない)。書いてない、言われてないで通用するのは小学生まで。多少の負荷があっても自身で考えて、決める習慣をつけねば、どうにもならない。……と、自分ごとのように書いているが、知人の飲食店での話である。

はぁ、早く連休が終わればいい。せっかくのいい季節、少しでも気持ちよく、伸びやかな気持ちで過ごしたい。田植えの風景、とても好きなのだ。

店には日々、変化あり。買い取った本がたくさんあります。

2023/05/03

『A View』(2LP)

北九州の演劇グループ〈ブルーエゴナク〉からの依頼によって制作された2021年秋公演の演劇『眺め』のために作られた素材を元に、共同制作者のhacchi (Urban Volcano Sounds / David Soul )とともに作り上げた9曲+1曲、さらに内田直之によるダブ・ ミックス1曲を収録した11曲。

COMPUMA『A View』(2LP)が届きました。
2021年秋に上演された演劇「眺め」のために制作された楽曲群を再構成した『A View』のアナログ盤。聴取環境(朝か夜? 自室か否か?)と刻まれた音が合わさって、聴き手の心の水面に起きる波。その様子を観察しながら耳を傾けると、見つかるものがあるような。繰り返し針を落として、自分なりの想像を膨らませてみてほしい。

販売価格は4950円(税込)。Compuma meets HAKUのアナログ盤も在庫あり。

5/3 店日誌

5月3日、水曜日。晴天。連休に入った人たち、みんなどこかに出かけるのだろうか。高速道路は渋滞していて、新幹線も混んでる。なんなら近隣のショッピングモール付近だって大混雑だ。こんなときこそ視点を変えて、近所の公園、水が入ったばかりの田んぼの近くを歩いてみたらいいんじゃないか。それが近くにないんだよー。だから、遠くに行くんだよ。そう言われたら、返事ができない。

先週末、滞在した関内〜桜木町周辺は街区ごとに雰囲気が異なっていて、歩いていて飽きなかった。古い建物や個人店けっこう残っていたし、市民ホールやスタジアム、美術館も点在してる。古本を買って喫茶店で一服したのち、映画館へ。そんな風に過ごせるのは羨ましい。

今日明日、明後日は15時開店。いくつか音源入荷がある予定。

2023/05/02

『短篇集 ヘンルーダ』

一編一編も「変」なのだが、全編を通して読んでみると、トータルな一冊の書物としてもこれは明らかに「変」であり、そしてその「変」さが極めて魅力的なのである。–佐々木敦(「解説」)

松岡千恵『短編集 ヘンルーダ』が届きました。
2021年2月の『絵本のなかへ帰る』から久方ぶりに届いた「岬書店」の新刊は、福岡県の新刊書店で働く松岡千恵さんの短篇集。お仕事から得た着想をもとに創作された(と、思われる)「備品奇譚集」にはじまり、表題作「ヘンルーダ」、「花の名前」、「こうもり」、「レーテー」を収録。山口法子さんの装画も良いです。

販売価格は1760円(税込)。ピンときたなら是非お手元に。

『孤独先生』

山本善行 撰『上林暁 傑作小説集 孤独先生』が届きました。
『星を撒いた街』以来、夏葉社から約12年ぶりに刊行される上林暁の短編小説集。撰者は京都で古書店〈善行堂〉をいとなむ山本善行。
テーマを「旅と青春と死」として選ばれたのは11の短編。古くは昭和6年(「手風琴は古びた」)から昭和54年(「トンネルの娘」)まで、若々しくも叙情的な作品が並びます。

深い青の濃淡が印象的な表紙画をはじめ、小説を彩るように配置された絵画作品を手がけたのは阿部海太。400ページ超の厚さがありますが、手にして軽みを感じさせる装幀がまた素晴らしい。

販売価格は3080円(税込)。先着で「本の手帖」をオマケで付けます。

5/2 店日誌

5月2日、火曜日。先月中盤以降、催事が続いたからか、あっという間に時間が過ぎた。でも「気がつけば今年も〜」的な言葉はつかわない。別に強がっているわけでなく、そう感じていないから。日々の記録を振り返れば、体感とは別の速度があると気づく。人それぞれ、立場や職業、年齢ごとに時間の流れ方も違うはず(時計の動きは一定だけれど)。

世間が連休なのか、どうか定かでないけど、当店は通常営業。火曜から金曜までは15時開店。土曜と日曜は13時開店。大体どの日も20時までは開けている。都合が合うときに足を運んでほしい。

オンライン・ストア〈平凡〉に動きあり(品切、多し)。店には日々、変化あり。