2026/08/20

8/20 店日誌


バハマは、いあゆる西インド諸島の中でも、ちょっと特殊な存在である。まず第一に、カリブ海から外にハミ出してしまっている。キューバよりも北側にあるから、カリブ海ではなくて大西洋の外海に浮かんでいることになる。第二に、アメリカ合衆国に非常に近い。地理的にも近く、そしてその当然の帰結として文化的にも米国に近い。(中村とうよう)

8月20日、木曜日。先日の「軽妙百賀店」から毎朝、ジョセフ・スペンス『グローリー』を聴いている。簡素なカセットテープ再生機にぴったりの音で、スペンスのペナペナしたギターの音、ほがらかな歌、周囲にいる人たちとのおしゃべりが臨場感たっぷりに再現される。カラッと乾いていて、暗さは皆無。曲間でもガハガハ笑うし、ジャケット写真も笑顔だから、この人は天性の楽天家だろう。そう早合点して、居間で寝転んで聴いていた。

────でも、待てよ。バハマはどんな国で、どういった歴史があるのだろう? キューバ、ジャマイカあたりに浮かぶ島で、おおむね気楽な国民性なんて、テキトーな印象で片づけてちゃいかん。思い立って、ノンサッチ民族音楽シリーズ『バハマ音楽の真髄 第1集』のライナーノーツを読んでみる。書き手は、中村とうよう。

西インド諸島の中で、バハマ諸島はつねにもっとも貧しい島々だった。なにしろ農耕に適しないので、ほかの島々が砂糖景気に沸き立ったときもこの島々だけは取り残されていた。うまい金もうけと言えば、海賊の基地とか、米国の禁酒法時代には密造酒の製造とか、そんないかがわしい仕事しかなかった。

ほら、やっぱり! なんて得心するのは筋違いなのだけど、島国の明るさってだけで納得してちゃいけない歴史があるわけだ。でも、大国からの収奪、奴隷制といった事象を通してのみ、ジョセフ・スペンスとバハマについて理解してちゃいけない。キリスト教への深い信仰とアメリカ大陸との距離を鑑みないと、大きく誤ることになる。

頼りになるのは、中村とうよう『大衆音楽の真実』。本書の索引は比類なき充実ぶりで、双方向から調べられる……のだが、なんと! バハマもジョセフ・スペンスも見つけられず。こうなったら、実地調査。レコードやカセット、CDを集めていくしかないってことだ。

*
ながながと書いてしまったけど、気楽にジョセフ・スペンスやリトル・フィートなど聴きながら、通常営業です(4日ぶり!)。古本と音源、もしかしたら新刊にも入荷があるので、お暇があればお出かけください。

ではでは、開店! オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を〜!

2026/08/19

8/19 雑記

久しぶりでしっかり休んだ。普段からシャカリキに働いてるわけじゃないんだけど、とくだんの用事がなく、来客もないってのは気が楽だ。だらーっと本を読んで、音楽を聴いてるだけでエネルギーが充填される。好きなときに昼寝して、思い立ったらサッと出かけられるのが、なによりも嬉しい。

この数日、音楽は主にカセットテープで聴いていた。祖父の形見、パナソニックのミニ・カセット・レコーダー(RQ-L11)の音がちょうどよくて、ハマってしまった。先日の軽妙百賀店で買ったジョセフ・スペンス『グローリー』とボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ『アフリカン・ハーブスマン』にはじまり、オクノ修、川上つよしと彼のムードメイカーズ、ウミアク・ムー、タナカ、アズミなど。どれを聴いてもいいんだよなァ。


2026/08/18

8/18・19 連休

急ですが、明日19日(水)も休みます。

2026/08/17

南浦和出張記②


その後も飲んだり食ったり、喋ったり。急に思い立って、すぐ近くの〈ゆとぴあブックス〉に行って本を見てると「ダメだよ〜! サボりすぎ(泣)!」「ゴメン!」またまた呼びされると、別の知り合いをみつける。トニー李こと田中元樹くんと会うのはいつぶりかな? 彼の活躍にはいつも刺激を受けているから、話が盛り上がる。ふ〜〜〜っと、再度息をつくと夕方。お客さんも減っている(というか2部の会場、むくむくに行っている)。落ち着いたところでタクトくん、コーヘーくんとビールを一杯。そろそろリハも終わってるかな〜と話したり。

頃合いをみて撤収準備。コーヘーくんに一箱の発送を頼んで、むくむくに向かうと、準備はOK! すっかり居酒屋になってるじゃん。タクトくんのDJを聴きつつ、カウンターで隣り合った千葉県の房総、安房周辺で蕎麦屋をいとなむ方と話しだすと、これまた楽しい。共通の知人が複数いるからか、あれこれ止まらずビールも進む。お、いい曲! おつかれサマーだね。とか言ってるうちにライブが始まる───SHAKE ONIGIRI with HAMILTON CHOO*、彼らの演奏がとてもよかった! ファンクとソウル、ブルースをさらりと融合させるセンスに脱帽。レイドバックしてるんだけど、腰に響くグルーヴもある。途中に挟まれる鍵盤の音もよかったなァ。

*余談3:HAMILTON CHOOはシングル、アルバムのリリース予定があると言っていた。トロピカル・ダンディ=細野晴臣、ドクター・ジョン、ザ・バンドとかが好きなんだろうな〜と感じさせる佇まい。9月12日(土)には阿佐ヶ谷〈mogumogu〉で自主企画があるそうです。

さーて、ここまできたら、帰るだけ! ヘロヘロかつヘトヘトでもつくばの家に帰り着くのが大目標。後ろ髪をひかれるも「じゃ!」とみんなに挨拶、シュウさんに南浦和駅まで送ってもらって、帰路につく。南流山で乗り換えて、つくば駅に着いたのが22時23分。ナツナさんの救援もあり、どうにか家にたどり着く。

ああ、楽しかった! 悔いなく遊びきった! 2026年、夏の思い出ナンバーワンは「軽妙百賀店」に決まってしまった。

南浦和出張記①


8月16日、軽妙百貨店に出店する! 7時半に家を出て、店で出店準備をしたのち、つくば駅まで歩いていく。荷物はリュックとトートバッグ、小さなショルダー。30分ほどでけっこうな汗をかく。想定より1本早い電車に乗れて、南流山で武蔵野線に乗り換え、南浦和に着いたのは9時45分。乗ってしまえばあっという間、わりに近いんだなーと実感する(これなら、また来れるな……)。

南浦和駅近くの交番で道をきく。「ふみくら2丁目に行きたいんですが」「ふみくら?? うーんと、それはぶぞうだね!」「あ、文蔵(ぶぞう)って読むんですか!」「そうそう、あそこの交差点を左に行けば、簡単に行けますよー」「ありがとうございます!」って感じで道に出ると、すぐに文蔵2丁目の標識が出てきて安心。大通りから一本入った古い商店街と住宅街が一体化したエリアに足を踏み入れると、あった! 会場となる〈LETTER〉*をなんなく見つけてガッツポーズ。

*余談1:LETTERは洒落たジェラート屋さんなのだけど、立地、構造ともに変わってる。店主のジュンコさんに聞いてみると、昔は焼き鳥屋だったテナントとのこと。並びにはコインランドリー(ここがめちゃシブい!)、銭湯、洋品店、豆腐屋などがあり、どことなく懐かしくて歩くのが楽しい。

出店会場、LETTER2階に上がるとタクトくん、エッちゃんがきていて、ほどなく〈シリシリ器〉のニッタやコーヘーくん家族もやってくる。ワイワイ話しつつ荷解きをして準備をはじめるも……大苦戦! まったくイメージがうかばず、うまく整えられない。まわりのみんなは上手だから余計に焦り、やたらに手を動かして、どうにか誤魔化す。ふ〜〜〜っと息をついて、ニッタと共に〈喫茶むくむく〉に行くことにする。

徒歩1分、角をひとつ曲がった先にあるむくむくに入ると、北浦和勢がすでにビールで始めてる! レターとはまったく異なる雰囲気に安心し、店主のチャンヒーさんにビールを頼んで(缶ビール300円!)、いろいろ話す。ここもまた味があるっすね〜なんて話を向けると、小料理屋さんが夜逃げした後なんですよ〜と教えてくれたり、いちいち面白い。なんだなんだ、南浦和! めちゃめちゃいい町じゃん! 路地に商店があって、人が行き交う。こういう区画ってなかなか無いんだよなァ。

いつの間にか始まっていたイベント、早々に小中の同級生一家がきてくれたり、ご近所さんと話してみたり、旧友と再会したりと。わあわあ、ぎゃあぎゃあやってるうちに、なんだかんだで本やトートバッグが売れていく。店番を放棄して遊んでると「戻ってきてよ〜(泣)」とタクトくんに呼び出されて、気がつく。オレが買ったレコード*がない! 忽然と消えてしまったダブの名盤。一同ざわつくも、音盤珍事はすぐに解決、ちょっとした山場になる。

*余談2:この日の目玉はなんといってもコーヘーくん! 良質すぎるフリマというか、欲のなさすぎる値付けに音楽好きは大興奮。みんな沢山買っていた。オレは件のダブ盤、エンケンの嘆きのウクレレ、ジョセフ・スペンスのテープなどを購入(←今聴いているのだが、最高である)。

2026/08/16

8/16 店日誌


8月16日、日曜日。今日は南浦和での出店のため、終日休業です。

2026/08/15

8/15 店日誌


8月15日、土曜日。おととい、きのう、客足はめちゃくちゃ少なくて、ずっと本を読んでいたわけだけど、それだけでもまあ疲れる。コンビニにコーヒーを買いにいってみたり、寝転がってみたりと気分転換しつつも座りっぱなしだと、退屈と鬱屈がつのってくる。そんなときほど音楽が重要。この数日での発見はmixcloudで見つけた「heavenless2100」って方のミックス作品、どれも素晴らしい! 勝手に流れ出したのに耳を向けて、じわじわと驚かされた。

「Dennis Bovell Works Only」はレゲエってよりもポスト・パンク〜バレアリックの質感がつよくて新鮮だし(イメージの刷新!)、「Lovers Rock Wa in Vain vol.2」は合間に挟まれる日本語曲の色がいい(全体にじわっと滲ませるような効果あり!)。「24日の夜/25日の朝(Final Edition)」はクリスマスに合わせた選曲だけど、真夏の今でもじゅうぶん聴ける。

今日は「Super Dubb-Wise Vol.2」と「Sources of Re:ECM」ってのを聴いてみる。ミックスに冠されたタイトルだけで興味がわくのは、この方のすぐれた編集感覚があってこそ。

*
きのうの来客は、古着屋〈May〉のホソヤさん、ナツナさん、ナカヤマさん。オンライン・ストア〈平凡〉でも売上があり、だいぶ救われた。お盆の連休って毎年こんな感じなんだっけかな〜(「お盆の連休中はチーンと静かで居心地がいい」って去年も書いてるわ……)。

今日は久しぶりに19時までの営業です! 明日は南浦和出張のため、終日休業。

2026/08/14

8/14 店日誌

8月14日、金曜日。昨晩の雨はすごかった。隙間なく降り続けるから、室内にいると轟音に包まれているような体感。これ、店の方は大丈夫なのか。2~3年前に浸水したこともあったし、今回もまた危ないぞ……と考えはじめると落ち着かない。店周辺にいるはずのワカバさんに連絡してみると、そこまでの状態にはならないだろうと返信がくる。まずはご無事に。浸水などの心配はその後で。ちょっと安心したものの、その後も深くは眠れず、朝を迎えた。

千葉県のいくつかの市町では、もっと激しく、長い降雨だったと聞いて心配になるのは柏のディスクユニオン。地下にある店舗だし、路上があんなに冠水してると店内はどうなるのか。心配になって友人に連絡してみるも「どうなんでしょうね〜」って言葉しか出てこない(千葉在住のイケちゃん、ヨッちゃんは大丈夫だったかな)。

*
きのうは連休谷間の悪天候。そうなりゃ、さすがにお客さんも激減する。午後、運動部の学生さんっぽい男性がカミュの文庫を2冊買ってくれて、しずかに感激。オンライン・ストア〈平凡〉を通して高価な本が売れたのも大きい。これで終わりかなーっと思ったところで、〈JULY TREE〉のヤブシタさんご一家がきてくれて、救われる。

天気に振り回されっぱなしではありますが、今日も開店。のんびりやってます。

2026/08/13

8/13 店日誌


8月13日、木曜日。ラジオ体操を終えて、マクドナルドに向けて歩きだす。曇天。湿度も高すぎず、ちょうどいい。ソーセージエッグマフィンのセットを買って、近くの公園に行ってみると……ガーン! 桜の木の一部が切られてる。何本かは近隣の家屋に抵触していたようだったし、仕方ないのか。満開になる時期でも落ち着いて座っていられる貴重な場所だから、ながく残ってくれたらいいのだけれど。

帰り道に寄ったコンビニでポパイの最新号を手に取って、目がひらく。ともだちが表紙やってるじゃーん! と思ったら、別の知人の方だった。スペクテイター事務所、最寄りのコンビニで青野さんの記事を読めるのは、ちょっとした出来事である。

*
さすがにお盆の連休だからか、きのうは遠方からのお客さんが多かった。久喜、名古屋、阿佐ヶ谷、横浜。旧友がいれば先輩もいる。みんな大体同じ時間にきてくれたのだけど、そんなに慌てずやれた気もする。いろんな話が聞けてよかった。

さあ、今日も開店します。お暇があればお出かけください。

2026/08/12

8/12 店日誌


8月12日、水曜日。古本をぎゅっーっと箱に詰めて、16日(日)の「軽妙百貨店」で販売する本を南浦和〈Letter〉に向けて発送する。いつもの筑波大学内郵便局に預けて、オンライン・ストアで売れたものも送り出す。すぐさま店に戻ってきて、今ブログを書いている。ラジオからはキャンディーズ。甲子園の1試合目は早々に終わっていて、明日の試合は悪天候のため順延になった。台風が茨城県から上陸するってのは観測史上はじめてらしい。

それにしても昨夜の風はすごかった! 駐車場の屋根は吹っ飛ばされそうだし、断続的に停電もする。ゴォォォォォって音もすごかった。強風での停電ってのも珍しいよなーっとか思ってるうち眠ってた。

では、今日も開店! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞー!

2026/08/11

8/11 店日誌


8月11日、火曜日。もはや曜日感覚は崩壊寸前。体感では今日は月曜? って感じなのだが実際は火曜で祝日、雨がぱらついていて、けっこう涼しい。買い物に出たドラッグストアの雰囲気は、いつも通りかなーっと思ったけど、遠巻きに見えたスーパーの車の出入りは多かったような。ピープル前の通りは車、自転車ともに少なくて、すごーーーく静か。隣のカフェも夏休みだし、本格的な連休ムード。ラジオの甲子園中継は9回表、10対0で敦賀気比が大量リード(これで「つるがけひ」って読むんですねえ……)。

*
きのう、久しぶりに顔を出したのは夕書房の高松さん。新刊の栗原慎吾『社会関係資本主義 これからの経営のかたち』とカイ・T・エリクソン『そこにすべてがあった バッファロー・クリーク洪水と集合的トラウマの社会学』を買い取ったのち、京都でのあれこれ、東京の催事で感じたことなど色々と聞かせてもらう(高松さん、つくばにいた頃よりもずっと元気になったような……?)。

その後は千葉のヨッちゃん! 会うのは何年ぶりかな。かなり間が空いたけど、顔より声ですぐにわかった。互いに色々あるわけだけど、こうして顔を合わせられるとやっぱり嬉しい。〈つるばみコーヒー〉にも行くと言ってたけど、無事にたどり着けたかな。

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台風はどんな風に動くんだろうか。空模様によっては、早仕舞する可能性もあり。その際はインスタグラム、ツイッターでお知らせします。

ではでは、開店します。オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく。

2026/08/10

8/10 店日誌


8月10日、月曜日。夏季巡回ラジオ体操「みんなの体操会」、今日は鹿児島県大崎町からの中継で、テーマ曲に合わせての手拍子から元気がいい。おはようございまーす! って挨拶でも子供たちの声が大きく聞こえて、それぞれがめいっぱいの声を出してる感じが伝わってきた(会場によっては統率され過ぎていて、声の大きさが怖くなるときもある……)。そのままラジオ体操第一、合間のかけ声への反応もよく気持ちがいい。ああ、オレも生ピアノに合わせて体操してみたいなァ。

*
きのう、ふらりと入ってきた男性がマイケル・ハーレーのZINEに反応してくれ、Tシャツも薦めてみると、ほとんど迷わず買ってくれる。嬉しいなーって感じで話しだすと、よく知られたバンドにいたんだと教えてくれる。へーっ! と驚きはしたものの、好きな音楽についての言葉が交わせて、心が満たされる。センスのいい人だった。

(その後、友人ニッタに確認すると当然知っていて、あの人はゴッドであると伝えられてびっくり。めちゃカッコいいギタリストとのこと。)

*
常連イシガミさんやミヤカワさん、ナツナさん、流しの自転車修理人のヨッシーさん、他にも若い学生さんたちも。お盆の連休に入った人がいれば、変わらずに働く人もいるわけだけど、暑いなか店まできてくれて、ありがたい。

今日は通常営業で、明日11日(火)〜14日(金)は短縮営業です。

2026/08/09

8/9 店日誌


8月9日、日曜日。高校野球の中継はNHK FM、第1試合(朝の部)は愛媛県代表の新田と岩手の花巻東が対戦中。8時3分プレイボールの試合はただいま8回裏、花巻東が2点リード。その後、午後の部は13時半・16時・18時半試合開始の3試合が予定されているのだけど、こりゃ選手も応援団も大変だろうな〜。午後の部、3試合目は完全にナイターで、店を閉めて帰宅した時間帯でも熱戦の真っ最中。試合が終わるのは21時過ぎになるっぽいから、みんなが家(や宿舎)に帰れるのは何時になるんだろうか。

ま、そんな心配は野暮の極み! 選手たちは汗いっぱいで頑張ってるだろうし、応援団も一所懸命なのだろう。暑いなか、みんなよくやってる。オレはクーラーの効いた店にいるだけだから、彼・彼女たちには何も言えない。

*
何年かの周期があるのだろうか、今また催事ってものへの疑問が頭をもたげている。……が、こんな時こそ口をつぐんで通常営業に徹するべき。自分で決めた時間を守って、定休日に休む。振れ幅は小さくとも、リズムキープがいちばん大事だ。

と書きつつ、変則営業のご案内。明後日8月11日(火・祝)は11時〜18時の特別営業、その後の12日(水)・13日(木)・14日(金)も同時間で営業します。

今日は通常営業です! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ〜。

2026/08/08

8/8 店日誌


8月8日、土曜日。ピーターさんがボズ・スキャッグスについて話してるところでラジオをストップ、身支度をととのえて家を出てのが、8時24分。ちょうどよく雲が出てきて陽光をさえぎる。歩きやすい。暑くはあっても照り返しがなくて、湿度もそこまで高くないから、足が軽い。頭のなかで『スクール・オブ・ロック』の好きなシーンを浮かべつつ、進む。ラストのライブ・シーンもいいけど、序盤の教室での練習シーンが秀逸。ギターのザック、ピアのローレンスにリフを弾かせて、デューイが歌い出すシーン! 最高すぎて泣けてくる。

もうちょいで店、ゴールが見えてきたところで陽がさしてくる。ギラギラで容赦なし、無防備のこちらは汗ダクダクで歩き続ける。もうちょい、あとちょっと! 手拭いで汗をぬぐいつつコンビニを越えて、店に着く。8時55分。約30分の道のりだった

*
エルメス財団「スキル・アカデミー」の書籍、黒田泰蔵の作品を収めた写真集、ファッションデザインの生態学、ジョセフ・アルバースの作品集、マックス・ビルの展示図録、スキーマ建築計画特集のトゥーマッチ・マガジン。およそ当店らしからぬ並びの本を買い取ったあと、友人が『スヌーザー』などの雑誌を売りにきたりと、きのうは終始にぎやかだった。

ではでは、今日も開店! 当店は連休中も催事なし、通常営業をキープします。

2026/08/07

8/7 店日誌

(堤清二は)セゾンでは経営者として失格みたいに言われたけれども、あのときに様々な地方都市にセゾンの映画館だとか本屋だとかを充実させたでしょう。それによって育った人材は多いよ。/今の三十代半ばから四十代までのクリエーターでセゾン文化によって育った人は多いと思いますね。地方都市でもセゾン系のところだとリブロでいい本があったから(坪内祐三)

8月7日、金曜日。『en-taxi』2005年冬号に掲載された「倶楽部亀坪(亀和田武×坪内祐三)」を読んで、つよく頷く。自分はここで語られるより下の世代だしクリエーターでもないのだが、筑波西武にあった映画館で映画を知り、階下のリブロとウェイヴで雑誌や本、いくつかのCDに出会った。母と兄と観に行った『バック・トゥ・ザ・フューチャー3』にはじまり『スピード』、『ジュラシック・パーク』、『インデペンデンス・デイ』あたりの超メジャー作を観たことをよく覚えてる。

たしか5階が映画館、4階に書店と文具、画材を売る店があり、並びにCD屋もあったはず。各店に明確な仕切りはなく、歩いていると自然と別の店に入ってしまう。子供ながらに、このフロアには文化的気配あり……と感じて、意味もなく歩き回っていた。

つくばエクスプレスの開通に合わせて建設された駅ビルに移ったウェイヴで働き始めたのが、2005年。ちょうど上記した『en-taxi』が発売されたころ。リリー・フランキー『東京タワー』に夢中だったから、この号も読んでいるはずなのだが、どうも記憶が曖昧だ。

*
入荷したての本の出足は好調! っと書きたいけれど、実際はそう派手に動くわけでもなく、静かに、少しずつ売れている。お盆の連休からどどーっと動きだす気はするものの、ちょっとばかり不安になる。

今週末も通常営業。本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

2026/08/06

8/6 店日誌


8月6日、木曜日。定休日明けの水曜はいろんなものが届く。同時にきたり、別だったり、忘れたころに運ばれてきたりで慌ただしい。まず届いたのが神戸拠点の出版社、和久田書房からの大きな箱でなかにはスズキナオ『捨てた紙、捨てられなかった紙』が入ってる。検品したのち品出し、オンライン・ストア用に写真を撮ってふーっとひと息すると、郵便局員さんが「こんにちはー!」っときて、大量のクリックポストを渡される。手差ユニッツ『メザメザメ 夏』以外は『GO ON(轟音)』12号『Small Book Talk』『SIDE.C Classics』シリーズと再入荷の品々が一気に届いてしまう。

ああ、大変。まあ、でもひとつひとつ、こなしていく。封を解いてなかを確認、写真を撮って、オンライン・ストアの補充を頼んだり。アワアワしつつも、ワアワアと嬉しい気分もこみ上げているから、作業もすすむ。落ち着いたのが正午過ぎ。NHKラジオを聴きながら弁当を食べる。今年も夏の甲子園がはじまるらしい。

メザメザメは毎朝決まった時間に起きている。夏が来た! さあ何をしよう。海へ行く? 山へ行く? にぎやかな声が聞こえてくる。でも静かに過ごすのもいいな。

ざわついた心を落ち着かせるには、『メザメザメ』がぴったり。秋冬春とつづいたシリーズ完結編にして、ようやく季節に追いついた「夏」の表紙はラムネみたいな水色で、目に入れるだけで気持ちがいい。縦長判型に映える4コママンガを読むうちスーッと涼しくなってくる。

午後に届いた箱は京都の〈誠光社〉からのもので、Caffein House『Noy’s Magical Sounds』と島村恭則+畑中章宏『オルタナティブ民俗学』が入っていた。

今日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目ください。

2026/08/05

8/5 店日誌


8月5日、水曜日。先週末に買い取ったレコードを列挙すると、はっぴいえんど『はっぴいえんど(ゆでめん)』と『風街ろまん』、PAPA JOHN CREACH『FILTHY!』、CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL『BAYOU COUNTRY』、DAVE EDMUNDS『EARLY WORKS 1968/1972』、V.A『SANREMO ‘73』、RON STEELE『BRIDE OVER TROUBLED WATERS』、V.A『TRUNK presents THE SUPER SOUNDS OF BOSWORTH(two)』の8枚になるのだけど、針をおろして「これは!」っとビビッときたのは最後の2枚。

「この「明日に架ける橋/ロン・スティール登場は」は、ギターの快いプレイに爽やかな女性コーラスを配したイージーリスニング・ミュージックである」(日本盤解説)と紹介される以上に、このギターの響きはかなり特殊だ。メロウでありつつエキゾチックな気配があって、安易には聴き流せない個性がある(「ドッグ・オブ・ベイ」は名演!)。

後者は、なんというのか、無機質なライブラリー・ミュージックのようでいてソウルフル&ファンキー! サンプリングネタにできそうな箇所が端々にあって、油断できない。ホラー映画のサントラとジャジィなインストが共存する怪盤。いやあ、このシリーズはまったく知らなかった。

*
ここでも何度か書いているけど、自分は音楽メディアへのこだわりは強くなくて、レコードやテープ、CDはもちろん、サブスクリプションだってホイホイ使う(ミックス・クラウド、バンドキャンプもたまに)。その時、その場に適した方法で気分にあった音楽が聴ければいいし、そもそも、音質を聴き分けるほどの耳も持っていないのだ。

(いやでも、スカやロックステディ、ダブ、ルーツレゲエはアナログ盤でないと受け取れないものもあって、そうなるとジャズもそうだし、ロックやファンクもなァ……。矛盾のかたまりです。)

では、今日も開店! 来週11日(火・祝)も営業する予定ですー!

2026/08/04

8/4 雑記

午前中、家を出ると風が爽やか。暑いけど涼しい。ぐんぐん歩いても汗だくにはならず、気持ちがいい。店で自転車を回収して、ひとっ走りして帰宅。シャワーを浴びたのち畳に寝転んで、はっぴいえんど『風街ろまん』を流してみると、これがいい! 今までいちばんよく聴こえたんじゃないだろうか。B面を聴きはじめて「颱風」あたりで寝てしまい、蝉の声で目が覚める。

午後、歯医者を終えて、市役所分館によってから昼食。セブンイレブンで買っておいたエリックサウスの新作を食すも、これまでほどの高揚はなし(美味いっちゃあ、美味いのだが)。もういちど『風街ろまん』に針をおろすも、やはりB面途中で寝てしまう。

約2ヶ月かかった前歯の治療もいったん終了。いやはや、長かったようであっという間でもあったような……よくぞここまで直してくれた。先生たちに感謝するのみ。

2026/08/03

8/3 店日誌


8月3日、月曜日。栃木県足利市で開催される「めくるひ」のフライヤーが到着。薄緑をベースにしたナツナさんの絵に加えて、日時、会場、出演者の名前が印刷されていて、格好いい。裏面で詳細を確認すると古本、中古レコードの出店やフードもあって面白そう。主催はインディーズ誌『轟音(GO ON)』を刊行している牧田幸恵さん。会場は〈AND NYC〉で、出演は「てあしくちびる(ライブ)」と「natunatuna(ライブペインティング)」。9月13日(日)の14時から20時まで、ご予約不要とのこと。

*
週末、誰がきてくれたんだっけ? いちばんに顔が浮かぶのが、Popeye webの記事(「TOWN TALK)」を担当しれくれた宇都くん。ちょっと前に出かけていたアラスカでのこと、暮らしている横浜周辺のことなど、いろいろ話してくれて楽しかった。他には、ダニエルさん一家、アリさん、増田さん。そうだ! 南極の劇団員、瀬安くんもきてくれた。

草加市のスーパールーキー、ダイキくんは近年の常連で、好きな喫茶店のために草加に住みはじめた粋な男。英語のラップをこつこつ和訳していたり、シブい店を好んでいたりと、彼の話は面白い。

さーて、今日も開店! オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2026/08/02

8/2 店日誌

8月2日、日曜日。今日の発見。昼過ぎにロボ宙&DAU『LIFE SKETCH』を聴きながら、いましろたかし『釣れんボーイ』を読んでると、小学生時分の夏休みのようなだらーっとした時間が流れる(床に寝そべってると、効果増)。もうひとつの発見、というか再確認。店内の本を見ながら「あーこれ知ってる」「ナントカくんだー」「ねーねー見てー」とか話が止まらない人たちは、時間だけ使って何も買わずに帰っていく(「早く帰らないものか……」と念じつつ、座ってるだけで疲れてくる)。

昨晩、派手に暑気払いをし過ぎて、ずーっと調子は上がらないまま。いちばんにきたお客さん、イシワタさんに気を使わせてしまい、大反省。いいレコードを売ってくれて、支払金額以上の買い物をしてくれ、救われる。その後はなんとか持ち直し、ダマシダマシではあるが、18時半過ぎまで開けていた。

*
ここまでダラダラ書いてきたけど、日本語ラップの未来がここにあると言っても過言ではない。打算的なものがなく、とにかくヤバい曲を聞かせたい、聞きたいという需要と供給が一致している素晴らしい場所だ。インディペンデントなまま大きくなってほしい。(YAMADA KEISUKE)

数年前からこのブログを読んでいて、とメールをくれた山田さんがつくった『日本語ラップ日記 2025』が到着。ユルいようでいて真摯な姿勢が伝わる装丁、よく練られた内容ともに、好印象。上記の一節がどこに向けられているかは、現物でご確認を。

完全に営業後記になってしまった……今日のところはご勘弁を。

2026/08/01

8/1 店日誌


8月1日、土曜日。先月、小山市〈円盤ペニンシュラ〉で買ったデニス・ボヴェルのレコードを聴きながら出発準備。食べ物、飲み物に加えて何冊かの本、iPadをリュックに入れて家を出たのが8時39分。今日は涼しいんじゃないかなーっと楽観的に歩きだすも……ダメだ! 暑い! 汗をだらだら流しつつ、ぐいぐい進む。筑波大ではオープンキャンパス開催中。あちこちからきたであろう親子連れの間をぬうように足を運んで、店に到着。すぐさま扇風機を出して風を浴びると「あ゛〜〜〜」っと声が出る。

隣のカフェで開催中のさとうさかな個展「Slow Dry」の会期は明後日3日(月)まで。だいぶ長いな〜と思ってても、展示ってのはあっという間に終わっていく。今週末とか最終日は、さかなさんも在廊するのかな。詳しいことは会場か作家のSNSでご確認を。

*
きのう届いた、二木信(監修)『THE CROWD ele-king presents HIP HOP JAPAN』は出足好調! なじみのある方々も登場してたり、執筆してたりで、何かと話題にしやすいのかな。気にしてくれてる人も多いような気がしている。

今日明日、明後日と通常営業! 本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に〜。