2025/04/09

4/9 店日誌

4月9日、水曜日。ふーーー、どうにか開店! 昨夜のイベント、出店の片付けを終えて、しばらくダラダラ。ポットマンの演奏を聴いたり、ネギ汁、コーヒー、パンを食べたり、午前中いっぱい〈がばんクリエイティブルーム〉で時間を過ごす。野菜と絵がセットで3000円! 一見高いのだが、よく考えるとすげえ安い。そんな感じの商売が土浦の路上でおこなわれていた。謎催事「2週間/nishukan」は今日で10日目。あと4日、何が起こるのだろうか。

とりあえず今日は通常営業! お暇ならばご来店を〜!

2025/04/08

4/8 雑記

今日は土浦〈がばんクリエイティブルーム〉でトークイベント開催! 16時頃までは同所で小さく出張営業も。古本・新刊・音源を持っていくので、お暇があればお出かけを。夕方までは、のんびりちんたら、やりたいな。

2025/04/07

4/7 店日誌

4月7日、月曜日。開店前に近所の公園で花見。唐揚げとビール、ポテトサラダを食したのちゴロンと横になると顔にポツリと雨が落ちる。あれ、と思うと同時にポツポツと連続して降ってくる。オイオイ開ける前からこんな天気かよ〜と気分は下降、ひたすら眠い。13時から15時くらいまでは超低空飛行。たまに人がきても噛み合わない。まいった。日曜がこんなだと落ち込むんだよな……やけっぱちで本を読み耽っていると雨が止む。だんだん青空が見えてきて、いい空気。道ゆく人も気分がよさそう。

均一価格の本を店前に並べて、入口を開け放す。音楽をラヴァーズ・ロックにかえてみると、ぐんと気持ちが軽くなる。新入生のような若者が100円の文庫、新書を数冊購入。久々にきた常連さんにサンドラ・クロスというシンガーを教わり、流してみると気分にピッタリ。その後も来客がつづいて、気づけば夕方、隣のカフェも閉店だ。

こんな感じで、昨日もどうにか営業成立。いつも突然あらわれるネネちゃん、リューゴくんが本をたくさん買ってくれて助かった。はじめて見る顔の学生さん、若者たちが、1冊だけでも自分で選んでいくのも頼もしい。今後ともどうぞよろしく。

今日も通常営業。明日はいよいよ「2週間/nishukan」での催事開催、小さめの出店もあり。

2025/04/06

4/6 店日誌


4月6日、日曜日。土浦の亀城公園ちかくの〈がばんクリエイティブ・ルーム〉で開催中の「2週間/nishukan」は今日が7日目、ちょうど1週間。前半の山場「KRAITの5時間あそぼ」と「車輪ノ会」、「土の子クラブ」が同時開催されるらしい。天気もどうにか持ちそうだし、なかなかの人出になるんじゃないかな。きっと楽しいので、暇があって気が向けば、ぜひ足を運んでみてほしい。

明後日8日(火)のトークイベントはおかげさまで、多くの方から参加表明をもらっている。会場はかなり狭く、椅子も人数分用意できるわけでもない。確実に座りたい方は、簡易的な椅子、座布団を持参してもらいたい。ギュウギュウか歩道にはみ出すこともあり得そう……。

いつもレコードのことばかり考えている人のために。自分もそれなりにレコードが好きなつもりだけれど、そうした思いを他者に表明するほどの強度はない。でもやっぱり、この本を眺めているとウズウズしてくる。レコード屋に行きたい。

今日明日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2025/04/05

4/5 店日誌

4月5日、土曜日。某所からのメールに端を発するラヴァーズ・ロック探求が止まらない。唯一持ってる『RELAXIN’ WITH LOVERS』vol.4がBUSHAYS盤ってのもドンピシャで、ここ数日はルイーザ・マークスの声を中心にまわっていると言って過言ではない。トロージャンのA&Rだったクレム・ブシェイがルイーザを引き連れて立ち上げたレーベル、ブシェイのレコードを中心に、輸入盤のラヴァーズ、ダブ、ロックステディ(はコンピの中の一部だけど)ものを仕入れようと思っている。

ラヴァーズと言えば、リラックスの2001年11月号。この号がなければ、当時20代そこそこの鼻たらしだった自分がラヴァーズ・ロックのコンピなどを買う理由などなかったわけで、今もって風化しないディスクガイドをはじめ、24年前の雑誌の力に最敬礼(写真に撮ったものは私物。売物は現状在庫なし)。

ようやく太陽が顔を見せた昨日! 天候のおかげか多くの人がきてくれた。買う人、買わない人、ビールを飲んでる奴ら(オレたち)、いろんな動きがあって楽しめた。いい加減な店と言われれば、それまでだが。

今日も通常営業。いろいろと入荷があるので、お暇があればご来店を。

2025/04/04

4/4 店日誌

4月4日、金曜日。先月末からはじまった謎催事「2週間/nishukan」は今日で5日目。日々、何かしらが起きていて、誰かしらが出入りしているようだけど、詳しいことはわからない。少なくとも、自分が行った2日目正午は、耐えがたいほど退屈だった。間延びした空間に、だるく時間が流れていて、外は雨。ラジカセから流れるのは、なぜかブラー。むなしいテンダー。あそこまでつまらないとは思わなかったが、あれもまた、催事の醍醐味。誰が場を引き受けているのかを明確にしないままだから、ああなるのかな。

明日5日(土)は長野から「車輪ノ会」「土の子クラブ」って人たちが来るらしい。なんにでも車輪を付けたり、石を売ったり、とにかく何かをするらしい。明後日6日(日)には前半の山場と目される「KRAITと5時間あそぼ」が控えている。気温とともにじわじわ暖まっていきそうな気配あり。

週明け8日(火)は当店企画の「松本哉に聞く! マヌケな場所の作り方(と続け方)」を開催。イベント前にも、本や音源など色々もって、会場で販売する。11時から15時くらいまでかなーと思ってる。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2025/04/03

4/3 店日誌

4月3日、木曜日。某所から届いたメールはレゲエ、主にラヴァーズロックのレコードの取り扱いに関するもの。ふんふん、なるほど〜と軽い気持ちで添付ファイルを確認、ひとつずつ聴いてみると、こりゃ大事(おおごと)だ。紹介されている盤の数々、知っているものは少ないが、なんとなくジャケットを見たことがあったり、コンピに入っていた曲の出所が分かったり、いちいち興奮させられる。安い! ってわけじゃないけど、新品で、高い! ってわけじゃない値付けをするべく試行錯誤。できる限り頑張って仕入れたいと思っている。

ダブ・シンジケート「オン・ザ・ワイアー」で検索したつもりが、タイプミスで再生されたのはレナード・コーエン「バード・オン・ザ・ワイアー」。流れ出した瞬間に部屋の空気が変わり、思わず聴き入る。すごい曲を見つけてしまった。

雨、雨、雨。おまけに空気は冷たい。昨夜、閉店後に顔を出してくれた〈古着屋may〉店主のホソヤさんと、なかなか厳しいっすね〜と声をかけあう。そろそろ、太陽に顔を出してほしい。われわれ、個人店主は非力である。

在庫確認、通信販売など些細なことでもお問い合わせはお気軽に。

2025/04/02

4/2 店日誌

4月2日、水曜日。朝はザーザー降り、だんだん弱くなって止むかと思うとまた降ってくる。この時期にしては寒いし、身体は重たい。心も固まる。一日中居間でレコードをとっかえひっかえしながら本を読んでいたい。とかなんとか言ってもそんな状態にはすぐ飽きて、外に出て、歩くかして気分をかえたくなるのも分かってる。とにかく、じれったい天候。動きづらい空模様。週末には暖かくなるようだから、もう数日の辛抱なのだが。ああ、もうちょいどうにからんかなあ。

私はただ、私自身として、生きたいだけだ。(改行)私は風景の中で安息し得ない人間である。私はただ人間を愛す。私の愛するものを愛す。徹頭徹尾、愛す。そして、私自身を発見しなければならないように、私の愛するものを発見しなければならないので、私は堕ちつづけ、そして、私は書きつづけるであろう。(坂口安吾)

一昨日の晩から読み出した、坂口安吾『堕落論・日本文化私論 他二十二篇』が面白い。高名な表題作より、その他の話に惹かれている。上記したのは「デカダン文学論」の末尾。「青春論」「戯作者文学論」「教祖の文学」は力強く、芯から真っ当な論だと感じる。

来週4月8日(火)には、土浦市〈がばんクリエイティブルーム〉にて当店企画のトークイベントを開催! ゲストは松本哉と二木信、参加費1000円。17時から19時まで。気が向いたら、遊びにきてほしい。

今日明日、明後日は15時開店。お暇があればご来店を。

2025/04/01

4/1 雑記

朝、小雨のなか自転車で店まで走る。そこからつくば駅まで歩いていってバスに乗る。土浦駅西口で下車してすぐ足を向けた〈土浦市民ギャラリー〉では、「え かく また あした マンガ作家山本美希展」を開催中。おりよく展示会場には自分だけ。遠くで聞こえる音楽につられるように順路に沿って文字を追う。壁面に大きめの原画が展示されていて、解説とあわせて見ていく構成。なぜ、この線か。どうやって、言葉を用いるのか。そもそも、どうして、絵を描くのか。それらの問いへの応答は明確で、論理的。抽象的な装飾、雰囲気でごまかさない作家の姿勢に感服する。

ほとんど予定を決めずにきて、こんな展示が見られるとは。なかなかいい滑りだし。

すぐ近くの〈土浦古書倶楽部〉にはいり、膨大な量の古本が並ぶ棚をじっくり見る。けっこう安い。自分の値付けを反省しつつ、負けずに本の背を追う。手に取りページを繰ってみる。気になる箇所があれば、できるだけ買う。何冊か手にしたところで「あ!」と声が出る。青山真治『宝ヶ池の沈まぬ亀 Ⅱ』があった。その後も時間をかけて棚から棚へ、目を移す。全部で5冊、会計時のレジ対応にも人間味があって、じわりと嬉しい。

気がつけば11時半、途中で買ったパンを食べつつ、目的地〈がばんクリエイティブルーム〉を目指して歩く。思いのほか距離があるなーと感じたころに到着。「2週間/nishukan」の2日目、いるのはシイギとマスヤマ、ラジカセでブラーが流れてる……。なんとも言えない気持ちを抱えつつ、上階を覗かせてもらい、トークイベントのおおよそのイメージをかためたのち、はす向かいにある〈城藤茶店〉でコーヒーを1杯。サッと飲んで退店すると、12時ちょいすぎ。もう帰ろう。バスに乗り、つくば駅に着いたのは13時頃。

店に向かって歩く途中で、知人のいとなむ店々に顔を出し、それぞれで長話。いい話を聞かせてもらう。なかなかキツい世相ではあるのだが、こうして人に会っていければ、希望が持てる。小さな範囲で構わない。自分たちにできること、やるべきことに注力できればいい。そのための状況づくりを続けていく。