2015/11/30
『北野ファンクラブ』
開店当初からうちの店の本棚に鎮座している『ビートたけし写真集』(ジュノン別冊であることに驚くなかれ)。
ほとんどの人が興味をしめしてくれないまま過ぎた時間は2年半じゃおさまらない。自分でも手に取ることは少なかったから、それは仕方がないのだけれど。
そんな本をこのタイミングで取り上げるのは、ここ最近、動画サイトで『北野ファンクラブ』のアーカイブを懸命に掘りさげているからだ。wikipediaによると、この番組はフジテレビの深夜枠で1991年2月13日から1996年3月22日まで放送されていたらしい。それは、ちょうど自分の幼少期にあたる時期だから、何の疑いももたずテレビを眺めていた頃である。とは言え、早寝早起きが生来の性質であるが故、この番組への思い入れはまったくない。夜中につけてしまったテレビのなかで「ビートたけしが変な話をしていた」という印象が「子どもは見ちゃいけない」という警戒心にすり替えられ、そのまま自主規制の対象としたからだろう。
それが、だ。数日前にとあるきっかけで再生した『北野ファンクラブ』にボクは完全にまいってしまった。
ビートたけしと高田文夫のやり取り、カメラには写らないスタッフの笑い声、確たる理由もなく後ろに立っているハイレグ姿の女性たち、チョークアートの元祖のような黒板に書かれたメッセージ・・・ボクは、そのすべての虜になったのだ。店が暇なら営業中に。もしくは閉店後の一人の時間に。ノート・パソコンを開いて動画を貪るのが何よりも楽しい。悪友たちとの酒宴の場でも、自分がビートたけし役か高田文夫役かを演じているような気分になっている。「えっくすびでお」や「えふしーつー」より、今は「北野ファンクラブ」だ。とにかく全部が面白いので、ゆっくり楽しんでほしいのだけれど、ぱっと選んだ3本を貼付けて、この長々しい話を締めることにする。
2015/11/29
踏み台がやってきた
photo:kagukotoo.jugem.jp
PEOPLE BOOKSTOREに踏み台がやってきた。
この上に立ってもらえば、これまで見づらかった最上段の本棚にも簡単に手が届く。座れば本を読むのにちょうどいい高さである。「こういうのがあったらいいなあ」と夢想していたものが実際に店にある。それがとても嬉しい。是非、ご来店くださるみなさんにもこの踏み台を活かしてほしい。立ったり座ったり、枕にしたり。使い方は自由だから。
これをつくったのは「家具kotoo」という屋号で家具製作をしている高木克幸くん。はじめて会ったのは彼が二十歳そこそこの頃だったと記憶しているので、ずいぶんと長い知り合いになる。だけれど、家具や木工、古道具なんかにとんと興味を持たない自分であるから彼に仕事を発注できるとは考えてこなかった。だからこそ、今このやり取りが出来て本当に嬉しい。いつの間にか本屋になっていた自分が、粘り強く修業をつづけて家具職人になった高木くんにつくってもらった踏み台だ。どうにかして、長い時間をかけて踏みつづけてやろうと思っている。
※補足※
高木くんは、「antiques tamiser」のオリジナル・スツール“無名の椅子 復刻シリーズ1”の制作を手がけています。
もし興味を持ったのなら、この椅子が生まれるきっかけになった経緯が綴られている、吉田昌太郎さんのブログを読んでほしいです。そう、彼(高木くん)は本当に夢中なんですよ(笑)。本人に会ったら、高木くんがいかにこの踏み台を愛しているかの話を聞いてやってください。
2015/11/28
『winter』
「HeHe press」から写真集が届きました。
仙台出身の写真家、藤田はるかさんの『winter』。雪のような真っ白なカバーに包まれています。
白、黒、青。言葉には出来ないもっとたくさんの色、しずかな時間がここにあります。口をつぐんで、ひとりきりで味わいたい作品です。
実物は上に貼付けた写真よりもずっとずっとうつくしい。この端正なたたずまいにボクはひと目で惚れました。
「主張ばかりの喧噪であふれた世界から逃げ出て、閉ざされた世界の広がりを感じる」とは、藤田さん自身のあとがきから。
ひとりの写真家がそっと切り抜いた冬の世界をご堪能ください。販売価格は4536円(税込)です。
***
喧騒のなかで忘れ去られた、それぞれの時間。その場所に立てば、冷たい足元の下に固く埋もれる、幾層にも重なり合って眠っている歴史の残骸を感じる。
2013年に故郷・東北を撮影した写真集『いくつもの音のない川』を発表した藤田はるかが、その以前から10余年もの間、場所を特定せずに、ただ、雪に魅せられ、撮り続けてきた景色。ここは誰のものでもなく、同時に私だけのものでもある、そんな新しい繋がりを呼び起こします。
田中義久のブックデザインにより、まるで雪のなかを迷いながら、すべてに包み込まれるような読書感覚を持つ、真っ白で美しい写真集となりました。
藤田はるか
1972年宮城県仙台市生まれ。1998年、渡英。現在、東京を拠点に活動中。主な展示に、個展「いくつもの音のない川」(2013 年/東京・AL)、東日本大震災のチャリティー・グループ展「sowing seeds」(2013年/ノルウェー、オスロ)、1998 年仙台私立現代美術館での個展など。写真集に『いくつもの音のない川』(2013年/私家版)。
www.fujitaharukaphoto.com/
1972年宮城県仙台市生まれ。1998年、渡英。現在、東京を拠点に活動中。主な展示に、個展「いくつもの音のない川」(2013 年/東京・AL)、東日本大震災のチャリティー・グループ展「sowing seeds」(2013年/ノルウェー、オスロ)、1998 年仙台私立現代美術館での個展など。写真集に『いくつもの音のない川』(2013年/私家版)。
www.fujitaharukaphoto.com/
イベント
写真集『winter』発売記念 百年と冬
藤田はるか『winter』スライドショー と 高橋久美子(ex.チャットモンチー)による「冬」の朗読
2015年12月6日(日)19:00− 20:30
チケット代:1000円
会場/予約・問い合わせ:百年東京都武蔵野市吉祥寺本町2-2-10 村田ビル2F/TEL:0422-27-6885)
電話・店頭・メール(HP右上の「お問い合わせ」もしくはmail@100hyakunen.com)
www.100hyakunen.com
写真集『winter』発売記念 百年と冬
藤田はるか『winter』スライドショー と 高橋久美子(ex.チャットモンチー)による「冬」の朗読
2015年12月6日(日)19:00− 20:30
チケット代:1000円
会場/予約・問い合わせ:百年東京都武蔵野市吉祥寺本町2-2-10 村田ビル2F/TEL:0422-27-6885)
電話・店頭・メール(HP右上の「お問い合わせ」もしくはmail@100hyakunen.com)
www.100hyakunen.com
写真展
会期:2015 年11月28日(土)− 12月26日(土)
会場:YKG gallery(東京都港区六本木6-6-9 2F)
12:00—19:00 日月火祝休み
オープニング・レセプション:11月28日(土)18:00− 20:00
www.ykggallery.com
会期:2015 年11月28日(土)− 12月26日(土)
会場:YKG gallery(東京都港区六本木6-6-9 2F)
12:00—19:00 日月火祝休み
オープニング・レセプション:11月28日(土)18:00− 20:00
www.ykggallery.com
発売記念展示
会期:2016 年1月20日(水)− 2月13日(土)
会場:stock books & coffee(宮城県仙台市青葉区一番町1-12-7 中川ビル201/TEL・FAX:022-342-1082)
13:00—19:00 日月火休み
◎オープニング・トークセッション「いま写真集を届けるということ」
1月20日(水)19:00-20:00 (参加無料)
写真家 藤田はるか、出版社・HeHe 中村水絵と、stock店主・吉岡英夫で、写真家、出版社、書店それぞれの視点から「いま写真集を届けるということ」をテーマにトークセッションを開催。参加者(=お客様)からの質問にも答えながら、写真というアートピースを取り巻く全ての立場から、これからの写真やアートについて考えてみたいと思います。
www.stock-web.com
会期:2016 年1月20日(水)− 2月13日(土)
会場:stock books & coffee(宮城県仙台市青葉区一番町1-12-7 中川ビル201/TEL・FAX:022-342-1082)
13:00—19:00 日月火休み
◎オープニング・トークセッション「いま写真集を届けるということ」
1月20日(水)19:00-20:00 (参加無料)
写真家 藤田はるか、出版社・HeHe 中村水絵と、stock店主・吉岡英夫で、写真家、出版社、書店それぞれの視点から「いま写真集を届けるということ」をテーマにトークセッションを開催。参加者(=お客様)からの質問にも答えながら、写真というアートピースを取り巻く全ての立場から、これからの写真やアートについて考えてみたいと思います。
www.stock-web.com
2015/11/27
11月27日の入荷
“本当の話だがディズがバーテンダーに水を一杯頼みに来たとき、ぼくはビールを片手にカウンターによりかかっていた。ぼくの真後ろからぼくの頭をはさむように両腕をのばしてグラスを受け取ると、踊るような足取りで彼は去って行った、いつかぼくが彼のことを書くこと、また彼の編曲の一つにいつかある風変わりな取り巻きの手でぼくの名前がつけられることを知っているかのように。”
-ジャック・ケルアック(『ユリイカ』1999年11月号 “至福:ビート・ジェネレーションの起源”より)
11月27日の入荷です。
粒ぞろいの『ユリイカ』や細川護煕元首相の『不東庵日常』、『メディアとしての電話』が面白そうだなと思います。
本日は隣の千年一日珈琲焙煎所で「PWRFL Power Japan Tour 2015」が開催されます。漏れてくる音を聴きながら、本を読めるのっては嬉しいですね。
当店は通常どおりに営業しますので、気軽に遊びにきてください。
※※※あなたの本、買い取ります!※※※
PEOPLE BOOKSTOREでは本の買取を行っています。
ご不要になった本、大切だけれど置き場所がない・・・という蔵書がありましたら、お気軽にお声かけください。
お声がけはメールでも直接ご来店頂いても構いません。預かった本は出来るかぎり早く査定します。
2015/11/26
新装版『荒唐無稽音楽事典』
ようやくお知らせできます。
当店でも人気の「CAT BOYS」の鍵盤担当であり、謎のバンド「井の頭レンジャーズ」の事情に詳しい人として知られる高木壮太氏の奇書『荒唐無稽音楽事典』が入荷しました。なんと本書はこれが第五版。増補改訂、表紙の仕様変更等を経て、いまの形にたどり着いたとのこと。なるほど圧倒的な情報量。それらはほとんど無用の長物なのだけれど、これで笑える人とは友だちになれそうな気もする、不思議な本です。
【マイルス・デイヴィス】Miles Dewey Davis Ⅲ(1926-1991) [人物]
ビル・グラハムがマイルスに出演オファーをしたところ、ダライラマに謁見するより難しかったそうだ。(中略)熱烈に説得したところ、マイルスはひとこと「ファック!」と言い放って奥の部屋に消えた。マネージャーの説明によると「ファック」はマイルス語で「OK」の意味なのだそうだ。(以下略)
上に引いたのは、「マイルス・デイヴィス」の項の一部。ここでボクは大いに笑いました。
こういう笑いのセンスもあって良し。これは、読むと背徳感すら感じる毒書(ナイス・ネーミング!)です。
販売価格は1080円(税込)。クリスマスや年末年始の贈答用にもおすすめします。
2015/11/25
『日本のポータブル・レコード・プレイヤー CATALOG』
“こんな風にポータブル・レコード・プレイヤーに注目するようになったのは、ぺらぺらのソノシートを本格的なステレオ・セットで聞くのがどうもしっくりこないなと感じたことがきっかけでした。これらのレコードは、そもそもポータブル・プレイヤーで聞いていたのではないか。その方が体感的にとてもしっくりくるのです。”
-田口史人 (“みんなこいつで聞いていた!” より』)
“ポータブルで音楽を聴くと、ダブでも第九でもみんな同じになってしまう部分があるじゃない? その中で、差異を比べていこうということになるから、すごく民主的な装置なんだと思う。リー・ペリーでもカラヤンでも、同じ土俵に乗ることになるからね。これで聴くと、特別なものが無くなるっていうか。”
-湯浅学(“日本のポータブル・レコード・プレイヤーは、オーディオではない”より)
高円寺・円盤の店主、田口史人さんの新著『日本のポータブル・レコード・プレイヤー CATALOG』が入荷しました。
これはズバリ、タイトル通りの本。ページを開くと黎明期、全盛期、番外編と3つの括りに分けられたポータブル・プレイヤーが粛々と紹介されています。そこに機種によって分量は異なりますが、田口さんによる最小限のコメントが添えられる構成です。察するにこの本は質を「読む」というよりも、量を「見て」、なにかを感じられるように作られているのだと思います。なので、まずはとにかく手に取って本を開いてみてください。
「この本は、こうした「過去」と「物」との付き合い方をハード(プレイヤー)の面から試みたもので、ソフト(レコード)側からの話を『レコードと暮らし』(夏葉社)という本で書いていますので、合わせて読んでいただけたら幸いです」と、田口さんもあとがきで書いているとおりに『レコードと暮らし』や『三ツ沢通信』と一緒に楽しんでほしいです。本書の販売価格は2700円(税込)。総天然色でお楽しみ頂けます。
2015/11/24
from fire waltz.
photo:Yusuke Miyoshi
先週末の土曜日に挙行した"Live at cox!"は、大きな事故もなく無事に終了致しました。
忙しいであろう連休初日にお運びいただいたお客様、coxの皆様、CINEMA dub MONKSのお二人に感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。手や足、知恵を貸してくれた友人たちにも同じ思いです。今後も楽しくやっていきましょう。そして、懲りずに杯を交わしていきましょう。
写真は三好祐介さんのフォト・ブログから拝借しました! カッコ良い写真ばかり!
2015/11/23
2015/11/22
林拓の『オーレリア』
“「Aurelia」の話が巷で話題らしい。林拓が私たちにも歌えるんじゃないかと。マーク・ボランやヴァシュティ・バニヤンに成り切っても林拓には成れなかった奴らの歓喜の声が聞こえ始めた。”
-山下賢二 (元ガケ書房/現ホホホ座)
“勿論この作品には“欠点”も存在する。しかし完全なものは既に更新を止め生気を失ったものであろう。寧ろ本作に於ける欠損や過剰は一つの全体に集約されない真空域として既知で未知の未だ生まれざるものを予兆させる。”
-平治(愛聴(鳥)家)
京都の歌い手、異形のシンガーソング・ライター、林拓の『オーレリア』が入荷しています。
それに合わせて、上に引用させてもらった二つのコメントも収められた、無料冊子『Alga Journal』の最新号(特集は林拓!)ふくめ全ての号を配布しています。林拓の音楽を読み解くには絶好のテキストだと思いますので、CDと合わせて是非お手に取って頂きたいです。アーティスト発信の媒体として、群を抜いた出来だよな、とボクは思っています。
販売価格は2160円(税込)です。試聴も大歓迎ですので、お気軽にお問い合わせください。
***
林拓(はやし たく)
京都在住。音楽誌『ULYSSES』のディスクレビューで注目を集める。今までにBridget St John、Devendra Banhart、Andy Cabic(vetiver)、Josephine Foster & Victor Herrero、Paz Lenchantin(The Entrance Band)、James Blackshaw、Ryan Francesconi等の来日公演前座を務める。土着的でエレガントな歌声で国境を越えて人々を魅了。林拓が参加するバンド、anappleでも活動中。2012年6月、林拓1st album『オデュッセイア』発表。
2015/11/21
Live at cox!-終了しました!-
photo:kapaluac.com
「シネマ・ダブ・モンクスをとびきりの空間で。」
会場:
cox / Shingoster LIVING
茨城県つくば市小野崎 448-1 tel:029-893-6075http://shingoster.com/
出演:
CINEMA dub MONKS
http://dubmonks.exblog.jp/日時:
11月21日 (土曜)
17時半開場/19時開演
料金:
1500円 ※18歳以下は入場無料!
E-mailでのご予約 : mojomojo.people@gmail.com (担当:植田)
件名を「 11/21 モンクス」として、必要事項を明記の上、お申し込みください。
1.お名前(代表者のフルネームをカタカナ表記にて)
2.ご予約人数
3.お電話番号
• ご予約申し込みメール受信後、 数日以内に受付確認のメールをお送り致します。
• メール受信設定などでドメイン指定をされている方は、 ご確認をお願い致します。
• お席に限りがございますので、 お早めのご予約をおすすめいたします。
企画:
PEOPLE BOOKSTORE × Shingoster LIVING
***
CINEMA dub MONKS
1999年沖縄にて、曽我大穂(フルート、ハーモニカなど)と、
ジャズ・ベーシストのガンジー西垣を中心に結成。
フルート、ウッドベース、パーカッション、ピアニカ、サンプラーなどの
楽器を使い、各地でフィールドレコーディングした音を絡ませ、
ステージ全体に映像を映し、音と人と映像をミックスした“一本の映画”の
ようなライヴ空間を創り出す。
2002年、バルセロナに活動拠点を置き、50本以上のライヴをバルセロナ、
パリ、ベルリンで敢行。9,000人以上の観客を魅了し、高い評価を受ける。
2004年3月にイギリスのレーベル Softlyよりアナログ盤をリリース。
英国BBCラジオなど活躍するジャズ系DJ、ジャイルス・ピーターソンの
’Worldwide Track Of The Year 2004’」に選曲される。
2004年5月に1stアルバム『TRES』をリリース。フジロックフェスティバル
2004 に出演。2004年11月~12月には、バルセロナ~リスボンをツアー。
2005年2月に那覇の前島アートセンターにて、企画展『リスボン/
バルセロナ/沖縄~美術・音楽・地方都市・シネマ ダブ モンクス~』を開催。
同展にて欧州ツアーの模様をおさめたドキュメンタリー映画「うみべの街の
はなし」を公開。2005年11月「町ものがたり」、渋谷でのライブセッシ
ョンの模様を収めたライブアルバム「cinema,duo」をリリース。
2009年10月7日「町ものがたり三部作」完結編として、
4年ぶりの新作アルバム「永遠と一日」をリリース。
CULTURE SEED PROJECT
これからの文化の
明日と子どもたちのために
いまからできることを自分たちが“できる範囲で”はじめませんか?
想像してみてください。
美術館、博物館、映画、舞台、コンサートなど
すべての文化イベントにおいて
18歳以下の子どもたちの入場料が無料だったら…。
「若者の○○離れ」という言葉が言われて久しい昨今。
けれど文化の大切さや尊さを伝え、かつ次世代を育てるという種まき作業を、
わたしたちは充分行ってきたのでしょうか。
せめて子どもたちには
芸術や文化に広く触れられる環境を広めませんか。
豊かな文化の熟成、社会の多様性、
そして子どもたちの可能性と未来を守るために。
それぞれが経営を圧迫しない範囲で始めましょう。
たとえば「月曜日の午後3時から6時までは
18歳未満無料枠を先着3席設けます」
といったささやかな取り組みでも構いません。
もともと社会における文化や芸術の役割は、
右肩上がりの経済成長を生むためではなく、
人の豊かさとより良い社会を育むものだったはずです。
経済原理に基づかない文化や芸術を
次の世代に提供するのは、大人の責務です。
そして子ども時代に触れた芸術や文化の感動や体験は、
大人になっても続いていくでしょう。
働けるようになった時に、それぞれの業界に貢献してくれるはずです。
これまでの私たちがそうだったように。
わたしたちが求めること。
それはコンサートや美術館、博物館、映画、舞台芸術など
すべての文化イベント・施設において、
18歳以下の子どもたちの入場料を無料化する仕組みをつくること。
そのため来年から自主的な社会実験を行いたいと思います。
その考えに賛同する市町村、施設、アーティスト、協力者、経営者を広く募集しています。それぞれできる範囲からはじめてみませんか?
曽我大穂(ミュージシャン”CINEMA DUB MONKS”)
毛利嘉孝(社会学者)
鈴木沓子(編集者)
YUKI OTA(Edea LLC代表)
***
21日の"Live at cox!"に招く、CINEMA dub MONKSの曽我大穂さんが発起人をつとめる「CULTURE SEED PROJECT」。
上記の宣言に企画者一同も同意しますので、当企画は18歳以下の方々の入場料を無料にします。出来れば、今後PEOPLE BOOKSTOREもとい、ボク植田浩平が携わる企画でもこの枠組みを適用させてもらえれば、と思っています。あわせて、そう遠くないうちにつくばで「CULTURE SEED PROJECT」のシンポジウムや関連イベントが開催できればいいなあ、とも。
"Live at cox!"に子どもたちはもちろん、10代の若者たちにも、参加してほしいです。
2015/11/20
『ぱたぱた絵本 くまさんどこかな?』
“独特なハンド・メイド絵本(『夜の木』『水の生きもの』)で世界中を魅了したインドのタラ・ブックスから届いた魔法の1冊。本の構造の可能性を切り開く新しい絵本!” http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309276243/
筑波大芸術学科出身の高橋香緒理さんの『ぱたぱた絵本 くまさんどこかな?』が入荷しました。
“ぱたぱた絵本”という名の通りにぱた、ぱたと開いて読んでいく本です。主人公の女の子と一緒に部屋から部屋へと移動する感覚を味わえる、たのしい作品。一冊の本にこんなに広い空間があったのか! と、ボクは開いておどろき、心嬉しくなりました。思えば高橋さんが学生時代につくっていた小冊子『みちくさ』にも、大きな空や懐かしい時間が一枚の紙に折り込まれていて、毎度びっくりしていたんです。そこから卒業制作を経て、こうして出版につながったというのは本当にすごいこと。一人でも多くの人に手に取ってほしいと思います。
さらに、この本は『夜の木』でおなじみの南インドの出版社「Tara Books」の日本人初の出版作品でもあります。
英語版、ドイツ語版はTara Booksから。日本語版は河出書房新社からのリリースです。他にもポルトガル、イタリア、韓国での出版も決まっているそう。世界各国の『くまさんどこかな?』もいつか比べてながめてみたいです。原題の『Knock!Knock!』ってのいいですね。
ともかく、タカオリちゃん! 出版おめでとうございます!
販売価格は1728円(税込)です!
***
- ぱたぱた絵本 くまさんどこかな?
- 絵・文:高橋 香緒理
- 出版社:河出書房新社
くまさんどこかな? 本の構造の可能性を切り開く新しい絵本! 「わたしの くまさん どこに いるのかな?」 ちいさな女の子が、家に帰って聞きました。 でも……くまさんは、どこにもいません。 女の子は、上の階をたずねます。 「トン!トン!わたしの くまさん しりませんか?」 女の子は、どんどん上にのぼっていって、いろいろな人の世界をのぞき、 新しい友達に出会います。でも……わたしのくまさん、どこにいるのかな?
2015/11/19
『Lost in pacific』
“目的地在 邊心裡知道 目的地が何処かは 心が知ってる” -「心裡知道」より
“現在的でありながら、聴いている内にいったい今がいつなのかここがどこなのか分からなくなるトリップ・ミュージック。もしくは、バレアリックとエキゾチックが微睡みの中で溶け合うような。――あの日失くした記憶が、太平洋音楽ベルトに乗って戻ってくる。” -磯部 涼 http://beipana.tumblr.com/lostinpacific
6月の「PEOPLE'S TALKSHOW」にも参加して頂いた、beipana(ベーパナ)さんのアルバム『Lost in Pacific』が入荷しました!
先行リリースされた7インチ『7th voyage』と同じくアートワークはソヨン・リー、デザインは惣田紗希の名コンビ。非常に麗しい仕上がりです。
運転中や部屋の中、友人たちと呑みながら・・・日常のいろんな場面で聴いてみるのが、面白いと思います。“移動のサントラ”ってのもしっくりきますね。ベーパナさんのスティール・ギターに合わせてゆらゆら揺れながら、これを書いている今。とても良い気分です。
販売価格は2160円(税込)! おすすめの一枚です!
***
スティールギター奏者として活動中のbeipanaのデビューアルバムがついに完成。VIDEOTAPEMUSIC、荒内佑(cero)、吉田悠樹(NRQ)の豪華客演に加え、香港の人気デュオMy Little AirportのヴォーカルNicoleがメロウな広東語ポップスを披露。ジャケットは、韓国アートシーンで注目を集める若手ボタニカル・アーティスト Soyoung Leeによる書き下ろし。ゆるゆるなスティールギター&トラックが心地良い、旅のお供に最適なサウンドトラック。
beipana「Lost in Pacific」
1. Bundoora
2. 心裡知道 feat.Nicole (My Little Airport)
3. All Your Dances feat.吉田悠樹 (NRQ)
4. Under The Guiding Star
5. The End of Our Banquet
6. I Dream Desert
7. Lost In Pacific
8. 7th Voyage (Album ver) feat.荒内佑(cero)
9. Return to Suburban Lights feat.VIDEOTAPEMUSIC
10. Just Looking
11. Slumber Party Girl's Diary
12. Kick Back Beats
Recorded,Mixed by beipana
2. 心裡知道 feat.Nicole (My Little Airport)
3. All Your Dances feat.吉田悠樹 (NRQ)
4. Under The Guiding Star
5. The End of Our Banquet
6. I Dream Desert
7. Lost In Pacific
8. 7th Voyage (Album ver) feat.荒内佑(cero)
9. Return to Suburban Lights feat.VIDEOTAPEMUSIC
10. Just Looking
11. Slumber Party Girl's Diary
12. Kick Back Beats
Recorded,Mixed by beipana
2015/11/18
PWRFL Power Japan Tour 2015
11月最後の金曜日に“PWRFL Power”と“偶然の産物”のライブがあります。会場は千年一日珈琲焙煎所。
これを終えれば12月。本当にあっという間ですね。クリスマス、忘年会、大晦日。こうして、またひとつ年をとるんです。
それはともかく、この企画はなかなか良いと思います。詳しくは以下の情報をご確認ください。
***
"PWRFL Power Japan Tour 2015"
日 時 2015/11/27(fri) 18:00 open / 18:30 start
料 金 1,800 yen
出 演 PWRFL Power / 偶然の産物
予 約 E-mailでのご予約 : 1001coffee@gmail.com
件名を「11/27 PWRFL Power」として、必要事項を明記の上、お申し込みください。
1、お名前(代表者のフルネームをカタカナ表記にて)
2、ご予約人数
3、お電話番号
• ご予約申し込みメール受信後、数日以内に受付確認のメールをお送り致します。
PWRFL Power プロフィール
1984年北海道生まれ、ニュージーランド オークランド市在住のシンガーソングライター。ユーモア溢れる日常の考察を、現代的なハーモニー・作曲法と技術に裏打ちされたギターワークで鮮やかに描き、新しい形の弾き語りを提示する。これまでの公演数は600を超え、Slender Means Society(ポートランド)、Popular Noise (ニューヨーク)、Impose Records (ブルックリン)、Zombie Forever(山形)からの作品発表、自主レーベルHalf Yogurtの運営、米Esurance社TV CM、CW11によるドキュメンタリー、NHK「おはよう日本」への出演などを経て現在に至る。2016年にはフランス Sycomore Productions によって製作された主演ドキュメンタリーのプレミアがパリで予定されている。コーニッシュ芸術大学にて作曲の美術学士号を取得。